【ほぼイタリアン】名古屋「ラーメン&バル ピオーネ」がラーメン店にしてはビビッド過ぎるメニューを出している

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カルボナーラ風やトマトソースなどのラーメンをときどき見かける。これらのメニューの意図するものは、いったい何なのだろう。

「ラーメンが食べたいけど、カルボナーラも食べたい」という欲張りさんに向けたものだろうか。とはいえ、ラーメン店の看板を掲げている以上、ほとんどは「ラーメン>イタリアン」という図式になる。

つまり、どこまでもイタリアン「寄り」にすぎないということだ。

 

ラーメン店らしくない店構え

しかし、そんなちまたのお店とは完全に一線を画するお店が名古屋市内、地下鉄東山千一社駅前にあるという。

2017年2月にオープンした「ラーメン&バル ピオーネ」がそれらしい。 

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もう、お店の外観からしてラーメン店には見えない。

 

そして、おしゃれな外観を期待を裏切らないインテリア。

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しかも、「&バル」って何なんだよ(笑)。

たしかに、今や肉バルやら和バルやら街中バルだらけである。が、バル業態のラーメン店というのは、無理があるような気がする。

店内もラーメン屋さんというよりは、完全にダイニングバー。いったい、どんなラーメンを食べさせてくれるのだろうか?

 

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この方が店主の寺戸敬典さん。お店を始める前はイタリアンのシェフだったという。

 

「ラーメンが大好きで、いろんなお店を食べ歩くだけでは満足できなくなって、お店を始めました。ラーメン作りに関してはまったくの素人だったので、いろんな本を読んだんですよ。ところが、これといって決まりがあるわけではないことがわかりました。要するに、おいしければ何でもアリなんですよ。それなら、イタリアンの手法をいかにラーメンにいかすことができるのか挑戦してみようと思ったんです」(寺戸さん)

 

二度おいしい看板メニュー

では、さっそく「ラーメン&バル ピオーネ」のメニューを紹介しよう。

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これが看板メニューの「イタリアンまぜめん ロッソ(赤)」(980円)。

トマトソースは5時間じっくりと煮込んだ自家製。具材には紫玉ネギや青ネギ、ブロッコリー、トマトなど野菜がたっぷり入るほか、サイコロ状にカットしたイベリコ豚のサラミや粒状のモッツァレラチーズも。

 

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麺は特注の極太麺。しっかりと混ぜて、いただきま~す!

ん!? ソースの中にトマトのうま味と酸味、香味野菜のコクが凝縮されている。紫玉ネギやブロッコリーの食感も心地良い。これはパスタなのではと錯覚してしまうほど。

 

「味のベースとなるのは、たっぷりの香味野菜やハーブとともに煮込んだチキンスープ、ブロードで、すべてのメニューに使っています。これが深いコクを生み出し、パスタとはまた違った味わいになるんですよ」(寺戸さん)

 

つまり、ソースに食材のうま味を凝縮させたパスタと、チキンと香味野菜のダシで味わうラーメン、それぞれの長所を合体させたのが、ここのラーメンなのだ。

 

あまりのうまさに一気に食べてしまった。余韻に浸っていると「イタリアンまぜめんのお楽しみはまだまだこれからですよ」と、店主が皿に盛られたご飯と粉チーズを持ってきた。

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まっ、まさかこれは……

 

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やっぱり!

麺を食べ終わり、ソースや具材が残る器にそれらを投入すると、トマトリゾットに大変身。ご飯の一粒一粒にソースのうま味が染み込み、粉チーズでさらにコクを出しているではないかっ!

もう、むちゃくちゃうまい! この「リゾットセット」は150円かかるが、絶対に追加すべきだ。

 

インスタ映えする「ビアンコ」

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こちらは「イタリアンまぜめん ビアンコ(白)」(980円)。

具材は「ロッソ」と同様に、たっぷりの野菜とベーコン、サラミ、フライドガーリックなど。見た目はかなりフォトジェニック。インスタなどのSNSに投稿するお客さんも多いというのもうなずける。

 

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この「ビアンコ」、オリーブオイルとニンニク、唐辛子でペペロンチーノ風に仕上げたものだが、こちらも味のベースはブロード。それゆえにペペロンチーノよりも味に深みがある。

ラーメン店のまぜそばは、ガツン! とくるインパクトある味から男メシのイメージが強いが、ここのイタリアンまぜめんは、女性ウケしそう。

 

「実際、お一人で来店される女性の方もたくさんいらっしゃいますよ。ウチのまぜめんはかなりボリュームがありますが、みなさん『リゾットセット』も追加してペロリと平らげています(笑)」(寺戸さん)

 

4種のチーズがラーメンと合う

素人目ながら限りなくパスタに近いまぜめんは、イタリアンにアレンジしやすいと思う。

しかし、汁ありの、いわゆるラーメンはどのようにして食べさせてくれるのだろうか?そんなことを考えていたら、寺戸さんがラーメンを運んできた。

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これが「クワトロフロマージュラーメン」(900円)である。

 

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クワトロフロマージュといえば、4種類のチーズをトッピングしたピッツァをイメージするが、それをラーメンにアレンジするとは!

 

「塩味のスープとチーズとの相性は抜群です。チーズとスープを混ぜたり、チーズに麺を絡めたりとさまざまな味が楽しめます。このメニュー、女性のお客さまに一番人気なんですよ」(寺戸さん)

 

カルボナーラ風やトマトソースなどイタリアン「寄り」のラーメンに対して抱いていた違和感の正体は、本物のカルボナーラのおいしさを超えられないという部分だった

が、ここのラーメンは、「寄り」なんて中途半端なものではなく、イタリアンとラーメン、それぞれの長所を生かし合い、今までにない味を完成させたといえるだろう。

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お店情報

ラーメン&バル ピオーネ

住所:愛知名古屋市名東区一社1-89 寿山ビルB1
電話番号:052-703-0099
営業時間:11:30~14:00(LO)、17:30~23:00(LO)
定休日:水曜日
Facebook:https://www.facebook.com/pionebal/

※この記事は2017年8月の情報です。
※金額はすべて税込みです。

 

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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