東海地方のご当地セルフうどんチェーン「どんどん庵」は最強にお値打ち&使い勝手のいい満腹スポットだ

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さぬきうどんのブームに乗り、今や全国各地にあるセルフうどんチェーン。2000年代半ばから後半にかけてが出店のピークだったようだが、愛知県にはそれよりもはるか前からセルフうどんチェーンがあったのである。

愛知県を中心に展開する「どんどん庵」がそれだ。今回は、地元で知らない人はいないほど有名なご当地セルフうどん店の利用方法とその魅力にあらためて迫ってみようと思う。

 

まず麺を温めるべし

「どんどん庵」は、'78年、東区大幸に第1号店となる砂田橋店のオープンを皮切りに、現在では愛知県と岐阜県、三重県に35店舗展開している。

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今回は、観光やビジネスで名古屋に来た人も楽しめるように、名古屋駅太閤通口から徒歩4分の場所にある「どんどん庵 名駅西店」を訪ねた。

では、「どんどん庵」のシステムを注文から実食まで順を追って説明しよう。その合間にお店を運営する、株式会社サガミチェーンの広報担当者にこだわりポイントも聞いてみた。

 

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※写真の価格はイベント開催時のものです。

まず、メニューを選ぶ。

通常、陳列台に並ぶうどんときしめん、そばの丼から好みのものを選ぶのだが、ここ名駅西店は、スタッフさんに直接オーダーしてレジで商品を受け取るシステム。温かい麺のほか、つゆも麺も冷たい“ころ”やざる、カレー、味噌も用意している。

 

無類のきしめん好きの私はやはり、「きしめん」(並盛/300円)を注文。 

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次は、麺を温める作業。名駅西店では麺の温めもお店側でやってくれるが、ゆで釜を完備したお店では自分で行う。

うどんは15~20秒、きしめんは10~15秒、そばは5~10秒がだいたいの目安。おいしく食べるポイントは、しっかりと湯切りすること。それと、麺を温めるのと同時に、ゆで釜から少しずつ出ているお湯で丼を温めておくのもポイントだ。

 

「名駅西店はFC店でして、オーナーのこだわりを随所に反映させています。メニューを直接オーダーして麺の温めもしてくれるのもそのひとつです。また、玉子丼やカレーライスなど他店にはないメニューも用意しています」(広報担当者)

 

次にトッピングを選ぶべし

次は、天ぷらやフライなどのトッピングやおにぎり、いなり寿司などサイドメニュー選び。天ぷらは常時8種類、フライは常時4種類を用意している。

少し前に某セルフうどんチェーンでご飯と天ぷらを注文して作る天丼が話題になった。「どんどん庵」でもたまにその食べ方を見かけるものの、残念ながらお店としては推奨していないようだ。

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※写真の価格はイベント開催時のものです。

 

「天ぷらは、つゆに浸して召し上がっていただくことを前提に粉の配合を考えています。ですから、ご飯にのせて天丼にするのはあまりおすすめしていません。丼ものでは、どて丼やねぎトロ丼、かつ丼、醤油たれかつ丼を用意しています。ここ、名駅西店では、かつ丼がダントツ人気です」(広報担当者)

 

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ちなみに、こちらが「かつ丼」(520円)。

 

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豚かつは厚すぎず、薄すぎず、絶妙な厚み。しっかりと煮込まれているので、衣には自家製の丼つゆがシミシミ。

そして、この玉子のとろみ加減! 具とご飯を見事に一体化しているではないかっ! チェーン店とは思えないほどのこのクオリティーの高さ、ダントツで好評なのは納得だ。

 

薬味はのせ放題!

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おっと、話が逸れてしまった。トッピングの選択だった。数ある天ぷらの中でも一番好評という「野菜のかき揚げ」(100円)をセレクト。

 

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注文したきしめんをレジで受け取り、その際に天ぷらの代金と合わせて支払う。

 

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そして、ゆで上げた麺の上に薬味のネギをのせる。入れ放題なので、いつも私はテンコ盛りにする(笑)。

しかし、今回は広報の方たちがいらっしゃるので写真映えする程度にしておいた。……って、なんてチキンなんだ、私は。

薬味はほかに生姜とワサビを用意している。ころやざるを注文したときにどーぞ。

※つゆを注いでからネギをのせるお店もあります。

 

選べるつゆ、自己流ブレンドもOK

最後につゆを注いで完成!「どんどん庵」では、赤と白の2種類のつゆのどちらかをチョイスする。

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サーバーに「名古屋味」と書かれた赤は、たまり醤油を使った名古屋では定番の味。

一方、「あっさり味」の白は、白醤油を使用。さらに、昆布もくわえて関西風に仕上げてある。ベースとなるダシは、名古屋のうどん店でよく使われているムロアジがメインとか。

 

「赤つゆと白つゆは、いずれも朝と夕方にお店でだしをとって仕込んでいます。白つゆは、さぬきうどんチェーンに対抗すべく、7年前に導入しました。地元で慣れ親しんだ赤つゆの方が人気ですが、3割のお客様は白つゆを選んでらっしゃいます。中には赤と白を半々とか、赤7と白3とかブレンドされる方もいます。自分流で楽しんでください」(広報担当者)

 

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名古屋人の私はもちろん、赤。

つゆも多めに入れるのがおいしく食べるポイントだ。つゆを注いでいると、ダシの香りが鼻腔をくすぐる。たっ、たまらん! 1秒でも早く食べたい!

 

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で、完成したのがこちら。シンプルな「かけきしめん」。

具が薬味のネギだけなので、少々寂しいものの、わずか300円で食べられるのはウレシイ。そばも並盛は300円。うどんは並盛280円と、一番安い。

 

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トッピングに選んだ「野菜のかき揚げ」をのせると、見た目も味も豪華に。つゆがじゅわっと染みた天ぷらがうまいのなんのって。

これで合計400円は安い。聞くところによると、創業当初はうどんが一杯100円だったという。何度か改定されて現在にいたるわけだが、280円~300円の麺類に100円~130円の天ぷら、100円~120円のいなり寿司・おにぎりをつけても、だいたい500円くらい。やはり、お値打ちだ。

 

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こちらは「いか天ぷら」(130円)をトッピングした白つゆのきしめん。写真だと分かりづらいかもしれないが、つゆの色はかなり薄い。赤つゆと違って、醤油臭さが少ないため、白つゆの方は後味がスッキリしていて、天ぷらとの相性が良い。名古屋のうどん店で天ぷらや玉子とじなどは白つゆで出されるのは、そのためかもしれない。

 

通っても飽きない豊富なメニュー

「どんどん庵」の素晴らしい点は、そのメニューの豊富さ。かなりの頻度で通っても飽きないほどの充実さなのだ。

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たとえば、ちょっと肌寒い日やこってり味が大好きな人にオススメなのは「みそきしめん」(390円)。

名古屋ならではの豆味噌仕立てのつゆに合う「温泉玉子」(80円)をのせると、なおうまい。

このつゆの味、東京大阪あたりの外食チェーンが見よう見まねで作った中途半端な名古屋風の味ではなく、子どもの頃からずっと食べてきた味そのもの。

もう、涙が出るほどうまい。

 

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私、永谷のオススメは、きしめんの「ころ」に「いか天ぷら」と「大根おろし」(50円)をトッピングした「いかおろしきしめん」(合計480円)。これからのシーズンには毎日でもすすりたい一品である。

あ、薬味のネギを大量に、ワサビも多めにのせるのも忘れずに。ひと口目にそのまま食べた後、いか天の衣につゆが少しだけ染みたのを確認する。そして、染みていない方の衣に大根おろしとネギをのせてパクリ。

これがもう、もん絶するほどのうまさ! ワサビを溶かしたつゆにいか天をくぐらせても最高だ。

ぜひ、お試しあれ!

 

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お店情報

どんどん庵 名駅西店

住所:愛知名古屋市中村区則武1-11-16 コーポルネッサンス1階
電話:052-452-2831
営業時間:11:00~22:00(土曜日・日曜日・祝日は~20:30)
定休日:無休
ウェブサイト:https://www.sagami.co.jp/dondon-an/

www.hotpepper.jp

 

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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