コッペパンブームが生んだ力技ご当地コラボ「きゅうりのキューちゃんサラダパン」が予想外にイケる件【豊橋】

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今も昔もご飯のお供として親しまれている「きゅうりのキューちゃん」。発売されてから半世紀以上も愛されている、いわば日本を代表する漬物であると言っても過言ではない。実はあまり知られていないが、「きゅうりのキューちゃん」の製造元である東海漬物株式会社は、愛知豊橋市に本社がある。

 

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そんな地元が誇る全国ブランド、「きゅうりのキューちゃん」とコラボしたコッペパンがあるという。そこでJR東海道本線豊橋駅を東へ車で10分ほど走らせた三ノ輪町にある「ベーカリーショパン三ノ輪本店」を訪れてみることに。

 

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2013(平成25)年にオープンして以来、地元のみならず、隣の静岡浜松市や湖西市など遠方からもお客さんが訪れるほどの好評ぶり。食パンや菓子パン、総菜パンなど商品アイテムは約90種類。その中でも「きゅうりのキューちゃん」とのコラボ商品は、かなりの売れ筋だという。

 

 

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「きゅうりのキューちゃんサラダパン」(129円)。間違いない、これだ。

 

「きゅうりのキューちゃん」は醤油ベースの味付けゆえに茶色い。そのため、店頭に並ぶ他のパンに比べて地味なのは否めないが(笑)、肝心なのは味だ。何はさておき、食べてみることに。

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ん!? 白いのはマヨネーズか……? きゅうりのピクルスが入っているタルタルソースのような味を想像していたが、イイ意味で裏切られた。

ご存じの通り、「きゅうりのキューちゃん」の味付けは醤油がベース。ゆえに、醤油の香りが鼻から抜けてコクのある味わいがふわっと広がる。マヨネーズの酸味がやさしい味に仕上げている。

うん、これはアリどころか、かなり完成度が高い! 今、ブームになっているコッペパンの最終兵器だ!

 

試行錯誤を経てたどり着いたシンプルな味付け

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「『きゅうりのキューちゃんサラダパン』は、今年5月に販売を開始しました。平日は30個、土日は50個の限定販売ですが、おかげさまで店頭に並ぶとすぐに売り切れます。『きゅうりのキューちゃん』を細かく刻んだ『こつぶキューちゃん』を使っていますので、程よいパリパリとした食感が楽しめます」と、マネージャーの影山真智子さん。

 

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実は『きゅうりのキューちゃんサラダパン』は二代目で、以前は彩りも重視してトマトとベーコンも入っており、「きゅうりのキューちゃん」自体は従来のタイプを使っていたとか。1年ほど販売していたが、「きゅうりのキューちゃん」と同様に息の長い商品になるようにと試作と試食を重ねて、今のカタチになったという。

 

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コッペパンにサンドしているのは、マヨネーズで和えた「こつぶキューちゃん」。これなら家庭でも簡単にできると思いきや、マヨネーズと「きゅうりのキューちゃん」の割合、いわば黄金比は企業秘密とか。

そもそもコッペパン自体もおいしいので、似たようなモノはできるかもしれないが、完コピするのは不可能と思った方がよい。

 

豊橋の名産「ちくわ」を使ったパンも

そもそも、なぜ「きゅうりのキューちゃん」を使おうと思ったのだろうか?

「地元企業とコラボすることで豊橋をもっと盛り上げたいというのが一番の理由です。実は、『きゅうりのキューちゃんサラダパン』はコラボ商品としては第3弾になるんです。第1弾は、地元の方なら誰でも知っている豊橋の名産品とコラボしました」(影山さん)

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それがこの「磯ちくわ」(183円)。愛知県でちくわといえば、豊橋名産ヤマサのちくわ。豊橋市に本社を置く創業190年の老舗、ヤマサちくわとのコラボだったのだ!

「ちくわを使ったパンは、他店でもよく見かけますから、ひと味もふた味も違うものにしようと思いました。ヤマサの高級ちくわを使用し、表面には青さ粉が振りかけられていて、ちくわの下には塩昆布が敷いてあります。ビールなどお酒のおつまみにもオススメです」(影山さん)

実際に食べてみたが、ここまでしっかりとした和風テイストのパンは今までなかったのではないか。それほど磯の風味がハンパない。影山さんの言うとおり、これをアテに甘さ控えめのレモンサワーが飲みたくなった。

 

ヤマサちくわとのコラボ商品はもう一つある。ヤマサちくわを丸ごと1本、クロワッサン生地に包んで焼き上げた、その名も「ちくわッサン」(205円、写真下)である。

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ちくわの中に詰められた福岡「ふくや」の明太子がアクセントになっている。よほどの総菜パン好きでも未体験の味なんじゃないだろうか。

 

ラスボス感満点の「ブラックサンダー」コラボ!

ネーミングのユニークさも「ベーカリーショパン」の特徴でもある。以前、期間限定商品でチョコレート生地にパンダのクッキーをのせて焼き上げた「ブラックパンダー」なる商品もあったらしい(笑)。あ、そういえば、全国的に知名度を誇る「ブラックサンダー」の製造元、有楽製菓株式会社も豊橋が本社だった!

ってことで、コラボ商品第2弾がこれだ。

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「ブラックサンダーコッペ」(216円)。

「ベーカリーショパン」でも定評のあるチョコレート生地のコッペパンに、ブラックサンダーを丸ごと1個とたっぷりのホイップクリームをサンド。見た目的にもラスボス感漂う一品である。ふわふわのチョコ生地とホイップクリーム、サクサクのブラックサンダーの異なる食感が面白い。まったりとした甘さは、日々の仕事や家事、勉強で疲れた身体を癒やしてくれそうだ。

 

今年8月、こちらの「ベーカリーショパン」は、隣町の静岡浜松市に出店するという。もちろん、浜松にちなんだコラボ商品も企画している。

「餃子や三ヶ日みかんなど、浜松にもたくさんの名物がありますから。ちょうど今、まさに試作と試食を繰り返している最中です。楽しみにしていてください」(影山さん)とか。

浜松といえば、うなぎだが……。あ、夜のお菓子で有名な「うなぎパイ」の春華堂もたしか本店は浜松だったような……。まぁ、うなぎパイとパンではチャーハンをおかずにごはんを食べるようなもの。でも「ベーカリーショパン」なら、やってくれそうな気がする(笑)。乞うご期待!

 

お店情報

ベーカリーショパン 三ノ輪本店

住所:愛知豊橋市三ノ輪町本興寺23-5
電話番号:0532-35-9435
営業時間:8:00~19:00 ※土曜日・日曜日・祝日 7:00~19:00
定休日:火曜日

b-chopin.com

 

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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