うまい「鯛めし」には2種類ある@香川・愛媛「かおりひめ」【出不精ジャパンツアー】

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えーっと。この「出不精ジャパンツアー」という企画。

首都圏にある各県のアンテナショップ。そこに併設されているレストランで郷土料理やご当地食材の料理を食べて、旅行した気分だけ味わおうという趣旨でお送りします。

現代人は忙しい、でも旅はしたい、簡単には行けない、ならば首都圏住みの強みをいかして各県のアンテナショップでオイシイとこだけでもいただこう、今日はそれでいいよね。そういうことです。

 

JR新橋駅の銀座口を出てすぐ

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今回は新橋にある香川愛媛のアンテナショップ「せとうち旬彩館」2階にあるレストラン「かおりひめ」にうかがいました。

JR新橋駅の銀座口を出てすぐです。

 

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このアンテナショップは四国の瀬戸内海側2県の合同店舗でして、ひとつのお店で二度おいしい、便利なところがイカしてます。

1階のアンテナショップで扱っているのは愛媛香川を代表するおいしい品々。銘菓やみかんなどの柑橘類、オリーブに砂糖にいりこだし、うどんなどなど、かなり目移りします。週末にはうどん手打ち体験などのイベントもあるようなので要チェックです。

 

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そして、ここの2階がレストラン「かおりひめ」。香川の「香」と愛媛の「媛」で「かおりひめ(香媛)」。いい名前じゃん。

階段を上がると正面にうどん打ちのブースが見えます。ガラス張りになっているところがアンテナショップらしい演出。

 

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エントランスのケースではご当地の食材が顔見世っすよ。

 

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鯛もおいしそうだし、カワハギがやたらでかい!

瀬戸内海といえば魚がうまいですな。期待で胃の腑が落ち着かぬ。

 

さぬきうどんとひとつめの鯛めし

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香川愛媛のおいしいとこを同時に楽しめるのが「かおりひめ」の特徴。

それがわかりやすいランチメニューが鯛めしとミニうどん880円)のセット。

 

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鯛の炊き込み飯は「伊予の鯛めし」と呼ばれるもの。出汁がしっかり効いた滋味あふれるおいしい炊き込みご飯です。なんでも、この鯛めしだけを食べにくるお客さんもいるとのこと。開店以来の13年間、味を変えていないという完成した郷土料理です。

 

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セットのミニうどんは正統派のさぬきうどん。いりこだしもホンモノですし、うどんの小麦粉も水も香川のものを使用しています。

香川から仕入れたうどんを使っていますが、時間がある時には店長がご自身でうどんを打っています。開店直後の半年間、香川からうどん職人さんが来ていたことがありました。そのときに店長さんはうどん打ちを覚えたとのことです。

そしてこちらのうどんは、お客さんからの意見をどんどん取り入れて味が磨かれているらしいです。たとえば薄いとか濃いとか茹で加減であるとか、いろんな感想が反映されてどんどん良いうどんになっていってるという。どんどん良いうどん。我ながらリズムがいい。

 

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鯛めしとミニうどんのセットは月間1,000食は出るそうです。それも、150食の限定だからそれで収まっているだけで、そうでなければもっと売れそうな勢いとのこと。

この炊き込みご飯が「ひとつめの鯛めし」です。

 

ちなみに売上げベストは季節のメニュー。香川版と愛媛版で3カごとに交互に入れ替わります。季節の担当県が固定化してしまうのでリズムは変えるそうです。

 

とりあえずビールとじゃこ天~

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昼はランチ、夜はお酒や刺身などの郷土料理がメインとなっています。

土日は地元商材を買いにくる人やファミリー層、平日の昼は新橋という立地ゆえかビジネスマンが多く、常連客もいるとのこと。で、平日夜は「とりあえずビールとじゃこ天~」という感じで飲みに来るわけですな。もちろん地酒も豊富です。

瀬戸内海食文化圏での「じゃこ天」といえば、つみれとさつま揚げとかまぼこの中間のような練り物。魚の旨味がみっちり詰まっているのが特徴です。

ここの「じゃこ天」は内臓以外のすべての部分をすり身にしたもの。おいしいに決まってますな。

 

ふたつめの鯛めしは「海賊料理」だった!

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メニューを見ていると、愛媛には鯛めしがふたつあることがわかりました。

さっき食べた炊き込みご飯の「伊予の鯛めし」ともうひとつ。

便宜的に「宇和島鯛めし」と言われる、県南地方の鯛めしです。

こっちの鯛定食1,240円)で食べられるようです。

 

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こちらもミニうどんがセット。うれしい。

 

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「みかん玉子」というブランド玉子に鯛だしとみりん醤油を入れたものをトットットとかき混ぜます。玉子かけご飯のノリです。

「みかん玉子」はニワトリにみかんを食べさせてます。

 

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そして瀬戸内の鯛の刺身をですね。

 

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玉子につけてからめてご飯に乗っけて食べたりしますが……本題はこっち。

 

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刺身をご飯に並べて「みかん玉子」をかけてワシワシ。

ビビるくらいうまいです。こいつはヤベえ。ふたつめの鯛めしヤベえ。

とろつかせたご飯と刺身が一緒に口の中にウワーって流れ込んでくるんですよ。こんなの間違いなくうまいです。

この宇和島鯛めしですが、元は伊予水軍(いよすいぐん)発祥の食べ方とのこと。いうなれば「海賊料理」「漁師めし」らしいです。

 

解説しよう。水軍とは、日本の中世時代、だいたい平安時代や鎌倉時代あたりからですね、瀬戸内海などで活躍した海上兵力集団、つまり海の上の武士なんですけど。ひどく大雑把にいうと「海賊」のようなもの。地方によって熊野水軍とか村上水軍といろんな勢力がありまして、愛媛あたりにいたのが伊予水軍なんですね。

 

あのお雑煮が出るので正月もまた来たい

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現在新橋には2軒のアンテナショップがあります。各県のアンテナショップは話題上昇中で、いまは銀座と有楽町がアツいエリアになっています。

イートインスペースがあるお店もありますが、ここまでしっかりした形態のレストランはあまりありません。

過去のうどんブームのときにはお客さんが増えて大変だったそうですが、いまも香川愛媛のおいしい料理を安定して食べることができるお店として根を張っています。

 

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壁にかかった「岬あじ岬さば」の文字、気になりますね。

同じ魚が海の反対側の大分県で揚がると「関アジ関サバ」になるんだそうです。

 

お客さんが多いのは年末。おせち料理の用意として、かまぼこやじゃこ天を買いにくる人が増えるといいます。

そして正月はお雑煮が食べられます。勘のいい方はお察しのことでしょう。香川のあんもち雑煮が食べられるんです。あんこもちと白味噌のアレです。愛媛のすまし雑煮とみかん寿司もあるぞな、とのことでした。

 

次は何県へ出不精旅行に行こうかしらね。

 

お店情報

香川愛媛 せとうち旬彩館「かおりひめ」

住所:東京都港区新橋2-19-10 新橋マリンビル2F
電話番号:03-5537-2684
営業時間:月曜日~日曜日
ランチタイム 11:00~16:30
ディナータイム 17:00~23:00(LO 22:00)
定休日:無休(年始のみ)
ウェブサイト:http://www.setouchi-shunsaikan.com/

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:鷲谷憲樹

鷲谷憲樹

フリー編集者。ライフハック系の書籍編集、専門学校講師、映像作品のレビュアー、社団法人系の広報誌デザイン、カードゲーム「中二病ポーカー」エバンジェリストなど落ち着かない経歴を持つ器用貧乏。好きなアニメは『坊っちゃん(モンキー・パンチ版)』。好きなアナウンサーは中野美奈子。

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