何度も作ってしまった夏の煮物 ミョウガとトマトの「夏煮」はエンドレスサマーの味【居酒屋のお通し】

「飲み屋のお通しで出てきたミョウガとトマトの煮物がおいしかった」と、妻が家で再現を試みて何度も繰り返し作ってきた結果できたオリジナル煮物です。出汁を吸ったトマトの姿煮を突き崩しながら食べましょう。

ミョウガとトマト。我が家の固有種となった夏の煮物。

夏の煮物。夏煮。

 

我が家でそう呼んでいるだけで正式名称とかはないんです。

「飲み屋のお通しで出てきたミョウガとトマトの煮物がおいしかった」と、妻が家で再現を試みて何度も繰り返し作ってきた結果、煮物ゲノムが変異して我が家の固有種となった煮物です。

 

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出汁を吸ったトマトの姿煮を突き崩しながら食べましょう。

 

ブロックのまま煮込まれたベーコンはしっとりと柔らかい仕上がり。

ベーコンが夏の香りを吸い込んで、モンニャリと噛みしめれば得も言われぬ風味が染み出してきます。ミョウガとオクラと共に頬張ると夏が追いかけてきて最高です。

 

冬瓜はすべての旨味を吸い込んだ最強のゲル状キューブとなっておりますので大切に食べましょう。

夏の残り汁に大葉をどっさり追加して飲むと、エンドレスサマーが始まります。

 

コピーを繰り返すと大元のカタチがぼやけてくるように、自作を繰り返して原型を留めないほどに洗練されてしまった孤高のオリジナル料理。

 

盛夏から晩夏を象徴する野菜、ミョウガとトマトの風味を味わうために特化したトンガッた煮物。どうすか。

 

材料(2人分)

  • トマト 2個
  • ミョウガ 6本以上
  • オクラ 4~5本
  • 冬瓜 1/8個
  • ブロックベーコン 200gくらい 
  • 白だしの素 ボトルに書かれている量にしたがって使います
  • 大葉 5~6枚(細長く刻みます)

 

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作り方としては、トマト、ミョウガ、オクラ、冬瓜、ベーコンを白だしで煮るだけです。

 

しかし、ちょっと特別なことをするだけでエクストリームな煮物に変化するのです。言うなれば、具材の夏休みデビューです。

 

トマトは切らずにマルのまま煮る

トマトの水分がまるまる旨味に入れ替わったジューシーサマー状態を作るために、皮をむいたトマトをマルのまま煮ます。皮があると口当たりが悪いし、味も染み込みませんもんね。

 

皮をむく方法はいろいろありますね。湯むきとかが有名です。

トマトをフォークで刺してコンロの上でぐるぐる焼く方法をテレビで見て、マネしたら簡単すぎたので、ご紹介します。

 

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ヘタをくり抜いたトマトにフォークを刺して持ち手にします。

強火の上でくるくる。ガスの火がフォークにあたらないように注意。ヤケドしてしまいますからね。

 

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わりとすぐに「パチッ」という音がします。これは熱で皮が爆ぜた音。

皮が浮いた合図です。こんな感じで、全体をまんべんなく焼きましょう。水分があるので燃えたりしませんから安心してね。

 

あとは手で簡単にペロペロとむけます。ホントにおもしろいほどツルツルむけるんですよ。

きれいにむいたら鍋にそのまま置きます。味が染みそうですな。

 

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ベーコンもパックから出してそのまま置きます。ブロックのまま煮るのがいいんです。切るのは煮たあとです。

 

具材をバンバン入れて煮る

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冬瓜の切り方は「メロンを切るみたいな切り方」がいいでしょう。

厚みがあったほうが食べた時に旨味が染み出しておいしいですね。煮汁の味を染み込ますために下の方に入れましょう。

 

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ミョウガとオクラは小口切りにしてバラバラーと入れて、具材の隙間に押し込んで。

 

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白だしを水で表記通りに薄めて、具がひたひたになるくらいに入れます。

 

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煮はじめの火加減は中火、フツフツと煮えてきたら、そこからトロ火で15分煮て。

 

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火を止めて10分くらい置きます。余熱で火が通り、冷めることで味が馴染みます。

 

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冬瓜が透明になったら完成のサインです。ほれほれ、おいしそう。とろけそう。

 

ブロックベーコンは切ろう

ベーコンは巨大なブロックなので、いったん取り出して切り分けましょう。

 

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見て見て、この白だしスープを含んでジューシーに仕上がった真夏の果実(豚肉です)。

 

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ナイフの刃もヌルリと通ります。この手応えは味わって欲しいなあ。

 

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脂肪の部分がふくよかになり、肉質もしっとりとしております。

このテクスチャを出すためにブロックのまま煮たんですよ。ベーコンの体積が小さいと肉の旨味が煮汁に出ちゃって、出汁ガラみたいになっちまうんですよ。

 

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盛り付けて大葉を散らしたら完成となります。

 

白だしを基調として、トマト、ミョウガ、ベーコンからも出汁が出ているマルチ出汁スープはまさに夏をまるごと口に入れたかのようなサマー・オブ・ラブです。

そして冬瓜。影の主役・冬瓜。煮汁を吸いまくる性質の冬瓜がどんな仕上がりになっているかは、みなさん想像がつきますよね。

 

ミョウガとトマトがコア、あとはアレンジ自在

ベーコンは鶏もも肉に変えてもイケます。

 

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ミョウガとオクラを切らないでそのまま煮るという、かっこつけたメソッドもあります。

 

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この場合、ミョウガは噛み切れない、オクラはおいしくないというデメリットがあります。夏の素人にはおすすめできない諸刃の剣なんすよ。

 

鍋の中のサマー・オブ・ラブなのじゃ

 

長い梅雨の影響が遠のき、やっと夏野菜の値段がこなれてきたところです。

ミョウガやトマトが余っているというご家庭に。

噛むと溶ける夏のベーコンを味わってみたい人に。

もらいものの冬瓜がデカすぎてどうしたらいいかわからない人に。

旬の夏野菜を切って煮るだけの「夏煮」をおすすめします。エンドレスサマーの味がします。

 

書いた人:鷲谷憲樹

鷲谷憲樹

フリー編集者。ライフハック系の書籍編集、専門学校講師、映像作品のレビュアー、社団法人系の広報誌デザイン、カードゲーム「中二病ポーカー」エバンジェリストなど落ち着かない経歴を持つ器用貧乏。

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