焼きスパは日本に最適化されたパスタだよね
時間もないし、急いで食べたいランチといえば麺モノがお手軽です。スパゲティを食べたいけどちゃんとしたイタリアンはちょっと時間がかかるし、手軽なランチにしてはお高いイメージもあるもの。
そこで便利なのが焼きスパゲティのスタンド。燃える男の真っ赤なナポリタンをジャジャっと出してくれるような路面店、あちこちにありますよね。
焼きスパのお店「ロメスパ バルボア」が9月に御徒町アメ横店を新規オープンしたということで行ってきました。
濃い目の味付けに極太麺のスパゲッティーニの歯応えが売りという「バルボア」は、名前やロゴマークからわかるように、パンチ力にこだわりがあるっぽい。
とりあえず見たまえ、盛りのてんこっぷりを。
とくに1キログラムのメガ盛りはあまりにもタフ。
ノックアウト寸前。
食券を買いましょう。
味は7種類。ナポリタン、青じそトマト、しょうゆアサリ、ミートカレー、明太子、ぼっかけ、焼きカルボナーラ。定番と日本人好みの味の組み合わせ。ちなみにぼっかけとは牛スジとこんにゃくを甘辛く煮込んだもの。神戸周辺のソウルフードを焼きスパにアレンジした、「バルボア」独自のメニューです。ちょっと味見したけど、甘みを強めに振ってある油がおいしいタイプの煮込み。意外とスパゲティに合う味でしたな。
店長の岩田さんに聞いたところ、一番の評判は安定のナポリタンということなのでポチッとな。
ちなみにメガ盛りを頼む人はそこまで多くなく、大食いタイプに評判は特盛り700gとのこと。
できあがったメガナポリタンを岩田店長が持ってきてくれました。
なんと言いますか、端的に申し上げますと、
重そうです。
焼きスパゲティのいいところは注文してから出てくるまでの速度。ランチ時にありがたい。茹で置きのスパゲッティーニをソースと絡めながら炒める焼きスパゲティは、パスタと焼きうどんの文化が合わさったハイブリッドな食べ物だと思っております。このお手軽感とアレンジの自由度はすばらしい。
そしてメガ盛りの圧倒的な物量に面食らう。麺だけに面食らう。
焼きスパゲティならではの焦げ目がおいしそうです。
メガ盛りナポリタンと対峙してみる
タバコの箱と比べてみますと大きさがわかるかと思います。
現実に目の前にすると、ビビります。
しかもスパゲティがうどんのように太い。
「バルボア」のナポリタンには小松菜が入っています。彩りを加えるのと茎部分のシャキシャキ感で歯応えに変化を与えるのが狙いだそうで、気が利いています。
左から粉チーズ、レッドペッパー、タバスコ、奥に塩と胡椒があります。
ナポリタンもメガ盛りくらいになるといろいろ味チェンジをしたくなりますし、あと普通においしくしたいので、食べながら調味しましょう。
タバスコもメガサイズかと思いきや、これは業務用ってだけのことですな。
粉チーズをバンバンかけますが、満腹感が早まる両刃の剣でもあります。
有料100円のトッピングもいろいろ。温泉たまごでマイルドテイストを狙うも良し。満足度アップ間違いなしの鉄板アイテムです。
岩田店長おすすめのトッピングはキムチ。タバスコも辛味と酸味でできているわけで、よく考えればナポリタンとキムチが合わないわけがないです。
うまいうまい。
そもそもナポリタン自体が日本人に合わせて作り変えられたイタリアン。さらにキムチを加えるという食の魔改造的なアプローチで、まったく新しい味が生まれています。ていうかこれ、自宅でやってる人もいるかもしれないけど私は初めて食べるテイストでして、新鮮な驚きがありましたね。
御徒町からアメ横方面に行ってみよう
お店の場所は、JR御徒町駅北口を出てアメ横方面に向かい、通りを左折。この看板が見えたら路地に右折して。
でっかいナポリタン看板の地下一階となります。
平日はビジネスマンが多いらしいけど、休日はファミリーも来店するのだそう。お子さんがいるとスパゲティが便利なんでしょうな。
ちなみにバルボアは「御徒町アメ横店」のほかに「神田小川町店」「霞が関飯野ビル店」「虎ノ門店」「日本橋室町店」となっています。ハマると週4くらいのペースで通う人もいるという焼きスパを味わってみたい人は公式サイトをチェックです。
最後に。
私「あ、聞きたかったんですけど。ロメスパの『ロメ』って何ですか」
岩田店長「路面店のロメです」
私「ぶははは! 路面店の……」
岩田店長「ロメです。いや、ここは地下なんですけど(笑)。他の店舗は路面店でやってるので、そういう理由です」
お店情報
【閉店】ロメスパ バルボア 御徒町アメ横店
住所:東京都台東区上野4-2-1江戸っ子ビル B1F
電話番号:03-5816-8221
営業時間:11:00~22:00
定休日:年中無休
※このお店は現在閉店しています。
※飲食店の掲載情報について。