【万能すぎる】おいしい「土鍋の育て方」【基礎知識】

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料理家に聞いた、いつもの鍋がもっとおいしくなる「土鍋の育て方」

あまり自炊しないという人でも、鍋ものは作ることも多いはず。

だっておいしいし、野菜たくさん取れるし、お酒に合うし、そして何よりラク!

しかし、まだまだ私たちは鍋の可能性を100%引き出せていないのではないでしょうか?

 

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ということで、料理家・風間章子さんに「土鍋の育て方」を伝授してもらいます。

実はこの写真の鍋、すべて風間さんのもの。

こんなに鍋を置く場所あるとはスゴいすね。

さすがお料理教室をやってらっしゃるだけある。

今回は、土鍋についてたっぷり教えてもらいましょう。

 

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今回は1人用の土鍋を購入。

私、半澤は一人暮らし歴14年目なんですが、初めてこのサイズを買いました。

なんか1人用ってわびしさ&寂しさがハンパないな、とあえて敬遠してきたのです。

でも風間さんはこういっています。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plainいやいや、1人用の土鍋は本当に使えるから、1人暮らしなら絶対に持って置いた方がいいと思います! まず、鍋焼きうどんが食べられるじゃん。それに大きい鍋を1人で食べるほうが、なんかちょっと寂しくないですか?

 

……確かに。

1人で大きい土鍋使うと、大量に作らないといけないですしね。

とはいえ、人生に数回しか買わない土鍋なので、最初にやるべきことがあったことを失念。

なんか普通の鍋と違ったような。

そこから教えてもらいましょう。

 

新しい鍋を育てる

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その1 使う前の準備

そうそう、土鍋はいきなり使うのってダメって知ってましたか?

土鍋を使う前に ……

 

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米のとぎ汁を入れて、一度煮立てないといけないんです。

そうだ思い出した!

説明書にも書いてあったけれど、それってなんでですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain陶器って小さいヒビがあって実は「漏れ」やすいんです。だから米のデンプン質でその隙間を埋めてあげる「目止め」が必要なんですね。

 

そういうことか、なんかおいしい鍋を作るための儀式だと思っていました……。

めちゃくちゃ大事な行程だったんですね。

ということで米のとぎ汁を沸騰させてから10分ほどしっかり煮立てました。

 

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はい、これで準備完了!

半澤の新土鍋がついにデビュー!

じゃあ何をつくりましょうか?

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plainせっかくなんでお米炊きましょうか。なぜなら米のとぎ汁を作るために、お米を研いじゃったからね。

 

と、風間さん。

おっ、「土鍋でご飯」はちょっと男として憧れていたやつでした!

さっそく炊いてみましょう!

 

その2 米を炊く

【材料】

  • 水  1カップ(200cc)
  • 米  1合

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風間さんいわく、

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain土鍋で炊くときは水1カップとお米1合と覚えておくのがラク、ということ。確かに一回聞いたらもう忘れない! 水の量を調節すればお好みの炊き上がりも目指せます。

 

ということなので試してみてほしいです。

 

作り方

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1. 米はといだあと給水させておく。

 

冬は1時間が理想だけど30分くらいでもオーケー。

 

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2. 強火で沸騰させる。

 

小さい鍋なので大体5分くらい。

 

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3. 弱火で15分加熱後、火を止めて10分蒸らす。

 

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なんと、30分で完成。

「始めチョロチョロなかパッパ」ってやつより、はるかにわかりやすい!

そして炊飯器より圧倒的に早いんですね。

 

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お米の粒が立っているのがわかるでしょうか。

食べてみると甘くて、「しっかりお米の味!」という感じ。

 

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土鍋炊きはおいしいと聞いていましたが、これ、みんなやるべきだなあ。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain遠赤外線効果で熱ムラがないから、一粒一粒がしっかりおいしく炊けますね。

 

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底の方にはキレイなおコゲも!

最近、新しい炊飯器を買ったばかりだったのですが、なんか失敗した気持ちにすらなりました。

で、ご飯を一度に1合も食べないというあなたは、以下のやり方で保存することが賢いです。

ご飯の2つの保存術も教えてもらいました。

 

【ご飯】ちょっと後に食べるなら

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硬く絞ったキッチンペーパーをフタの下に敷くだけでオーケー。

これで蒸発した水分がフタから落ちるのを防止、ベトつきを防げます。

 

【ご飯】当分食べないなら

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あたたかいうちにラップでくるみ、粗熱がとれたら冷凍庫へ。

水分の蒸発を防げるので、解凍後もふっくら食べたいなら「あたたかいうち」が正解だそうです。


新しい鍋を育てる 

さて米は炊いたけど、土鍋たるものやはりおいしい鍋料理が作れなくては。

ということで、さっそく何か作りたいのですがどうしましょう。

1人用だからやはり鍋焼きうどんですかね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain鍋焼きうどんもいいけど、鍋焼きカレーうどんもとっても簡単だよ。

 

え、絶対おいしいやつじゃないですか、それ。

さっそくやってみましょう。

 

その3 うどんを作る

【材料】1人前

  • 冷凍うどん 1玉
  • レトルトカレー 1パック
  • ホウレンソウ 適量
  • ピザチーズ 適量
  • 昆布 約2g
  • 水 250cc
  • 醤油 小さじ1/2

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材料は超シンプルでいいですね。

それにチーズって、それ、絶対おいしいやつじゃないですか(2回目)。

とはいえ、「鍋を育てる」うえで最重要なのは、当たり前だけどチーズではなかった。

そう、これです。

昆布! 昆布の出汁です。

 

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なんと、これが鍋を育てるには大切ということ。

既製品の鍋つゆもおいしいけれど、自分の鍋を育てるにはしっかり出汁をとって、うま味も風味も豊かな鍋を作り続けることが重要なのだそう。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain某有名マンガでいっていたけど、スッポン専用の鍋にしていると、鍋に味や香りが付くんだって。自宅で鍋を育てたいなら、しっかり出汁をとってあげることが大事ですね!

 

なるほど、鍋に出汁の味を染み込ませるってことですね。

昆布1枚でできるならぜひ育てていきたい!

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鍋に水を丼1杯分入れたら、もうそれに昆布を入れちゃう。これだけでちゃんと出汁がとれます。

沸騰させる前に取り出すってよくいうけど、1人用ならずっと入れっぱなしでもいいんじゃないですか、と風間さん。

そのくらいハードル低いと僕でもやる気になるなあ。

ではそろそろ、うどんいっちゃいますか!

 

作り方

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1.沸騰したら香りづけの醤油(小さじ1/2)を入れ、冷凍うどんを投入。

うどんがほぐれるまで煮込む。

 

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2.温めておいたレトルトカレーを全量投入。

 

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3. 下ゆでしたホウレンソウとチーズを満遍なくのせて火を止める。

いやあ、こいつはおいしそう。

じゃあ、いただきましょうか、と箸を探していたそのときでした。

ここで風間さんは驚きの行動をとります。

 

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なんと、トースターのスイッチを入れたのです!

え、なにを始める気ですか?

 

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4.トースターの温度を220℃に設定し、鍋ごと10分ほど焼く。

マ、マジですか。そんなことしちゃっていいの? 土鍋、大丈夫なんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain土鍋は焼くときに1000℃以上の高温で焼いていますからね。耐熱性はまったく問題ありません。だからトースターはもちろん、オーブンにも使えます。

 

なるほど、それは知りませんでした。

確かに説明書にも「トースター、オーブンに使用可」と書いてありますね。

 

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チーズに焼き目がついて香ばしさと、カレーの食欲を誘う香りが漂います。

もう、見るからにおいしそう。

 

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これだけステキならちゃんとメニュー名をつけましょう。

うぬぅ、なんと名付けよう、焼きチーズカレー鍋焼きうどん。

鍋焼きカレーうどん焼きチーズトッピング……。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain「鍋焼きチーズカレーうどん」でいいんじゃない。

 

そうですね、それが正解、日本語って難しいな。

 

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チーズがトロッ!

いやあ、確かにチーズも最高なんだけど、何よりカレーがまろやか。

ここで効いているのがやっぱりアイツです。

 

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そう、昆布がやっぱり効いていました。

醤油しか調味料を使ってないのに、こんなに完成度が高いスープができるとは驚きました。

鍋を育てる昆布は、当然ながら料理の味も格上げしてくれます。

本当に偉大です。

 

古い鍋も育てる 

新しい鍋、これから育てていこうと思います!

が、僕には十数年連れ添った相棒がいまして。

それが、コレ!

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大学に入った最初の冬に寂しさ(こいつ、寂しいとかばっかりいってるなあ)から購入した大きな土鍋。

これ普通に4人くらいで囲めるサイズで、スゴくお世話になってきたんですよ。

この子もちゃんと育てられないものですかね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain普通に鍋を作るのもいいけど、ほかの調理もできるから新しい料理に挑戦してみたら!

 

そうか、そうですよね。そろそろこいつも新しいステージに上げてやらないと。

ということで鍋だけど鍋じゃない料理にチャレンジします。

 

蒸し料理を作る

【材料】2人前

  • 白菜 1/8個
  • 鶏ムネ肉 200g
  • トマト 1個
  • ジャガイモ 1個
  • ニンニク 1かけ
  • オリーブオイル 大さじ2杯

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おっ、流行の鶏ムネ肉! 野菜たっぷりで何やらヘルシーですね。

では作ってみましょう。

 

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1. オリーブオイルで刻んだニンニクを炒める。

焦がさないように注意。

以降ずっと弱火でオーケー。

 

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2. 鶏ムネ肉を表面が白くなるまで炒める。

 

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3. 白菜、ジャガイモを入れ軽くかき混ぜる。

 

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4. トマトを入れ、水を大さじ2杯入れてフタをし弱火で蒸す。

フタから蒸気が上がり、野菜が柔らかくなったらできあがり。

 

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と、インスタ映えしまくる料理が完成。

鶏ムネといいインスタ映えといい、昨年の流行をすべて詰め込んだような料理ができました。

 

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蒸し料理だからとってもヘルシー。それに色もキレイですね。

炒める、蒸すも土鍋におまかせ! といったところでしょうか。

題して「白菜と鶏胸肉のペペロン蒸し」。

蒸したからかムネ肉でもまったくパサつきません。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain煮込む以外の場面でも土鍋は優秀ですよ! いろんな使い方をするのも「土鍋を育てる」ことになるんじゃないでしょうか。

 

いやあ、「土鍋の育て方」、とても勉強になりました。

何より、おなかいっぱいで、もう眠たくなってきたなあ、などと余裕かましていたら風間さんはこういいます。

 

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plainでも大切なのはメンテナンス! ちゃんと扱わないと長く使えませんよ。

 

なるほど、育てるだけでなく、面倒もみないとですね、ということで最後に土鍋のメンテナンス法も教えてもらいます。

 

鍋の面倒をみる

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その1 しっかり洗う

f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plainものスゴく当たり前だけど、これがとても重要。放置しておくと鍋が傷む原因に。やわらかいスポンジで洗剤を使いしっかり清潔をキープしましょう。

 

その2 ちゃんと乾かす

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f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain洗ったらしっかり水気を取り乾かすのが大切! 水滴が付いたまま棚にしまうとカビの原因になります!

 

あとはこれもNGとのこと。

 

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f:id:Meshi2_IB:20171231174820p:plain濡れたまま火にかけるのもダメです。ヒビ割れの原因になってしまいます。

 

使用中も使用後も、やさしくしてあげるのが正しい土鍋との付き合い方なのです。

 

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冬にお世話になりまくる土鍋、ちゃんと育てて面倒をみれば、鍋料理がさらにおいしくなること間違いなしです。

僕はさっそく出汁用の昆布を買って帰りました!

 

※この記事は2018年1月の情報です。

 

お店情報

人形町キッチン

住所:東京都中央区日本橋人形町3丁目2-10
ウェブサイト:FORM☆AGGIO

 

書いた人:半澤則吉

半澤則吉

1983年福島県生まれ。2003年大学入学を期に上京。以来14年に渡りながく一人暮らしを続けている。そのため自炊も好きで、会社員時代はお弁当を作り出勤していた。2013年よりフリーライターとして独立。『散歩の達人』(交通新聞社)にて「町中華探検隊がゆく!」を連載するなどグルメ取材も多い。朝ドラが好き。

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