まいど憶良（おくら）です。
三重県は多気にやって来ました。
高速道路から見えるとても気になる看板
高速道路で勢和多気を通るたびに、ちらりと見えるこの看板が気になって仕方なかったので、いっそのこと行ってみました。
熊野街道から勢和多気IC（インターチェンジ）を目指して走ると、
インパクトのある看板が。
勢和多気ICを出てすぐの位置です。
のどかな風景が
出迎えてくれました。
ここ、コケコッコー共和国は、鶏好きならたまらないお店。
なんだか懐かしい感じの佇まい。
このお店で私が一番推すのは、親鳥。ヒネ鶏とも呼ばれています。
本当に硬いので、硬いのが苦手な方には店主さんも若鳥の方をおすすめしているほどですが、味は抜群です。
こういう素朴な感じのお店って、都会ではありませんよね。
松阪で焼肉と言えば「とり焼肉」？
さて、メニューを見てみましょう。
こういう値段設定も、なかなかありません。
その中でもおすすめは「平飼いとり」。
ストレスの少ない平飼いで育った鶏です。
珍しい、「松阪地どり」も食べられます。
それにしてもめちゃくちゃ安い。
松阪と言えば、みんな松阪牛を食べているんじゃないの？ というイメージを持っている方もいるようですが、地元の方はむしろ焼肉と言えば「とり焼肉」、という方が多いんです。
有精卵の「たまごかけごはんセット」はたまご食べ放題！ なんと、390円
コケコッコー共和国のもう一つの大きな魅力は「たまごかけごはん」。
390円でたまご食べ放題って、お得すぎます。
これもおいしそう。
本気うま！ という言葉に、期待大です。
塩麹に漬け込んだことによって、おいしさがググっとアップしています。
塩麹には肉を柔らかくする効果もあるのですが、親鳥の魅力であるかみ応えはしっかりと残っています。
放っておいても安いのに、平日は更にお得
平日限定ですが、ランチセットにはこの値段でごはん、お味噌汁、お漬物が付きます。
もう、めちゃくちゃ安いです。
「憶良の、コスパが良すぎて、注文時に罪悪感を覚えるメニュー」に認定させていただきます。
「たまごかけごはんセット」も魅力的なんですが、今回はせっかく平日の訪問でしたので、平日限定、「平飼い鶏ランチ」の塩麹と柔らかめをチョイスしました。
そして単品で絶品の有精卵を追加注文です。
店内で丁寧に漬け込まれた、平飼いの鶏さんです。
しっかりとグラム数を計って
提供されます。
さぁ、あとは焼くのみ。
健康に、大切に育てられた親鳥は、
自由に歩き回れる平飼いされた鶏なので、筋肉質。
引き締まった身に、うま味がめちゃくちゃ詰まっているんです。
こちらは柔らかめ。
このお肉も同じく親鳥なのですが、ムネとササミです。
こちらは秘伝の味噌ダレを良く絡めてから焼いていきます。
しっかり混ぜ混ぜしたら、
さぁ、熱々の鉄板に乗せていきましょう。
手前が味噌の柔らかめ、奥は塩麹の硬め肉。
キャベツはセットの中に含まれています。
いい匂いがしてきました。
セットのごはん、漬物、お味噌汁に、オプションとして頼んだたまご（1つ 60円）が並びます。
決め手は味噌ダレ！
これが自慢の味噌ダレ。
松阪ではお肉を基本的に味噌ダレで食べます。
もちろん「とり焼肉」も、味噌ダレです。
これおいしいんです。
表面に艶っと脂がにじみ出てます。
たまらず一口。
うっ！ うまいっ！
この輝きを見て！ 見て！ 平飼い有精卵の「たまごかけごはん」は、格別なんです
見てください、この輝き。
その味は、みっしりと濃いんです。
かけるのは、コケコッコー共和国が監修して作ったたまごかけご飯専用しょうゆ、その名も「かけたろう」！
オリジナルしょうゆです。
こらもう、めちゃくちゃうまい！
この「たまごかけごはん」を目指して、休日には県外ナンバーの車がやって来ます。
ツーリングの目的地としてバイクで訪れるお客さんも多いのだとか。
あぁ、もう一度いいます。
むっちゃんこ、うまい～っ！
かんでも、かんでもうま味がジュワジュワあふれ出す親鳥の魅力
親鳥、ヒネ鶏ともよばれていますが、その最大の特徴は。
そのかみ応えと、何度かんでもうま味がジュワジュワとあふれ出す、そのうま味の強さ。
箸が止まりません！
お好みでおろしにんにくを入れると、そのうま味が更に増します。
自慢の味噌ダレは、自身料理人だった先代社長が地元の味噌ダレを味わいつくして研究し、作り上げたものなんですって。
それにも関わらず、メニューにその成分のほとんどが公開されているのも、なんだか素敵です。
などと、言っている間に、あっという間に完食してしまいました。
おいしさの秘密も大公開！
憶良 : 「たまごかけごはん」も、親鳥も、メチャおいしかったです。
店長さん : それは何よりです。
憶良 : どちらも味が濃いですね。何か秘密があるんでしょうか。
店長さん : ストレスを極力かけない平飼い、有精卵、そして、専属の獣医師を付けて健康管理をしている事。
そして、餌ですね。
憶良 : と、言うと？
店長さん : サルモネラ菌対策のカルスポリン、乳酸菌を増やすマンノオリゴ糖、カルシウムとミネラル豊富な牡蠣殻（かきがら）、にんにく、パプリカ、ヨードを含む海藻、ビタミンEを多く含む生米ぬかなどなど、特別な飼料を与えています。
憶良 : まさにこだわりのかたまりですね。
そのうえ、有精卵っていう所も貴重ですよね。
普通ならそれだけでも値段が跳ね上がるところですが、町の食べ物屋さんで追加して食べるたまごと変わらない値段、へたするとそれより安い値段ですよね。
店長さん : たまごも、鶏も、せっかくならよりおいしいもの、より体にいいものを提供したいという思いからやっている事です。
その手間や思いを値段に乗せる必要はないかな、という事ですので、出来る限りは安く提供し続けたいと思っています。
憶良 : 全国の鶏ファンのためにも、是非お願いします。
気になる看板の謎を追いかけていて、すごいお店を見つけてしまった
おいしい、安い、そして話を聞いて初めて分かった生産者のこだわり。
とても満足、というか、そんなに安くていいのかと心配になりながらお店を後にしました。
おまけ。併設された売店も面白い
有精卵、
みそだれ、
鶏も、やっ、安い。
お土産を買って帰るのも吉と見ました。
帰ってからも、楽しめそうです。
こんなのもありました。
生まれて初めての味。
これも、絶品です。
オリジナル商品やお店の情報など、詳しくはウェブサイトに。
お店情報
コケコッコー共和国
住所：三重県多気郡多気町丹生駒ヶ谷4411-3
電話番号：0598-49-3517
営業時間：10:00～17:00（LO 16:30）
定休日：第2火曜日、年末年始
ウェブサイト：http://kokekokko.jp/
書いた人：憶良（おくら）
ゲームプランナー、プロデューサー、CMディレクター、ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。日本で一番古いハンドルネーム、OKURAです。休日はよく温泉に行き、その道中では積極的に食べ歩いたり、行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込んで料理したりと、食に対してはかなり貪欲。「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に、悪いことを考える人はいない」という持論を持つ。
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