ラム肉の新境地かも。スパイス香る自家製「コンラム」の作り方【オトコ中村の面倒で楽しい休日メシ】

ども、料理ブロガー&ユーチューバーのオトコ中村です。

ラム肉のクセの強い風味にすっかりハマった私。『メシ通』でもラム肉を使った面倒で楽しい休日メシレシピをいろいろ紹介しています。

www.hotpepper.jp

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そして今回は新作! ラム肉の切り落としで作る、コンビーフじゃなくてCorned lamb、「コンラム」です。ネットで調べると海外では缶詰として市販されているようですが、わが家の近所のスーパーではおよそ見かけない未知の味です。

味を妄想してみると、コンビーフ特有のねっとり食感で、ラム肉とスパイスの強い風味がいつまでも口の中に……。ラム肉好きとしては作ってみるしかありませんね。

なお、ラム肉と一緒に煮るスパイスは、今回は家にあるパウダースパイスからラム肉に合いそうなクミン、コリアンダー、ナツメグを使いました。お持ちのもの、お好みのものでアレンジしてみてください。

 

オトコ中村の「オトコ中村流 コンラム」

【材料】(2〜3食分) 【調理時間】約80分(冷蔵庫で冷やす時間を除く) 

  • ラム肉切り落とし 200g程度
  • 水 200ml
  • 塩 小さじ1/2
  • しょうゆ 小さじ1
  • こしょう 小さじ1/2
  • クミン(パウダー) 小さじ1/2
  • コリアンダー(パウダー) 小さじ1/2
  • ナツメグ(パウダー) 小さじ1/2
  • 粉ゼラチン 5g

 

1. 鍋に粉ゼラチン以外の材料をすべて入れ、火にかけます。

スパイスは家にあるものだけを入れたり、ほかのスパイスを追加したり、ホールスパイスにしたり、お好みでアレンジしてみてください。ラム肉100gあたり、多くても小さじ1くらいが分量の目安になると思います。

 

沸騰してきました。アクが出たら取ってください。

 

2. 沸騰してきたらフタをして、弱火で1時間煮込みます。

焦げないようにたまにフタを開けて様子を見ました。

 

肉がやわらかくなっていればOKです。

 

3. 火を止めて、フォークなどで肉を潰して、市販のツナ缶のツナのようなイメージで細かくほぐします。

ラム肉はじっくり煮たので、力を入れなくてもフォークで軽く押すだけで細かくほぐれます。まだかたくて潰しにくければ、もう一度フタをして、やわらかくなるまで様子を見ながら煮込んでください。

 

4. 肉をほぐしたら、粉ゼラチンを入れ、溶けるまでよく混ぜます。

 

5. 氷水の入ったボウルを用意して、鍋ごと入れて一気に冷やします。

冷えてゼラチンが固まり始め、煮汁がドロドロになりました。冷やしすぎると鍋の中でゼリーのようになってしまうので、ドロドロしているうちに保存する容器に移し替えます。

 

6. 煮沸消毒したフタのできる瓶など清潔な容器に移します。これを冷蔵庫に入れ、1時間くらい冷やし固めたら完成です。

 

今回は180ml程度入る瓶2つ分になりました。

 

コンラムは期待以上の美味しさです!

こちらが冷やし固めたコンラムです。脂が固まって全体が白っぽくなっていて、市販のコンビーフのように赤くありません。普通に火が通った肉の色です。

 

スプーンですくって食べてみると、細かい肉の繊維が固まっていて、食感は市販のコンビーフそのもの。ただし、味はラム肉独特の香りとうま味、そして複雑なスパイスの香りが感じられて、期待以上の美味しさです! これは酒のつまみにぴったりです。

 

そして、酒に合うなら間違いなくご飯にも合うだろうということで、やってみたのが「コンラム卵かけご飯」。コンラムを温かいご飯にのせて、卵黄を真ん中にのせてみました。私はご飯にのせたコンラムを電子レンジでほんのり温めてから卵黄をのせましたが、お好みで冷たいままでもいいでしょう。

 

しょうゆをかけて食べると、コンラムのうま味と香りが、卵黄のねっとり感でご飯にまとわり付いて、口の中が途切れることなく美味しい状態! あとを引く味で一気に食べてしまいました。

 

パン派はスライスチーズ、レタス、トマトなどと一緒に、マヨネーズを塗ったパンではさんだ「コンラムサンド」もぜひ。ラム肉とスパイスが主張して、ケバブサンドのような味が楽しめますよ。これはビールにも合いますね。

 

しょうゆの塩気とうま味もあって、スパイス感もあって、オトコ中村流のコンラムはいい意味で国籍不明の新しい味になりました。やはり手作りは楽しいですね。ラム肉好き、クセ強好きは次のお休みにぜひおためしください。

 

作った人:オトコ中村

オトコ中村

もの作りが大好きな京都生まれ、京都在住の40代。2児の父。小学生の頃、即席ラーメンのスープに豆板醤で辛味をプラスして料理の楽しみを知る。飲食業勤務を経て、現在は作った料理をコツコツとブログやYoutubeで発表中。未知なる料理への楽しい挑戦は続く。趣味は料理と野草観察。

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企画協力:フーディストノート

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