こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。
プロとして10年、主夫になって2年。長年イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、できるだけ手軽に作れるおいしいパスタレシピを日々研究している私。今回ご紹介するのは、ピリ辛のミートソーススパゲッティです。
みんな大好き、パスタソースの大定番ともいえる存在のミートソース。玉ねぎやにんじんなどの香味野菜とひき肉を炒め、ケチャップとトマトで味付けするのが基本のレシピです。
そのミートソースを、お酒に合うよう家にある七味唐辛子でピリ辛にアレンジ。七味が和のスパイスなので、風味がより引き立つように長ねぎとみそで全体を和風テイストにしたところ、トマトと相性抜群。ひと味、ふた味美味しいミートソースになりました。
パパイズムの「ピリ辛みそミートソーススパゲッティ」
【材料】(2人分)
- スパゲッティ(1.6~1.7mmがおすすめ) 180g
- 水 1.8L
- 塩 18g
- オリーブオイル 大さじ2
- 合いびき肉 160g
- にんにく 2片
- 長ねぎ 1/2本(40g)
- セロリ 1本(40g)
- にんじん 1/3本(40g)
- 料理酒(日本酒、白ワインでもOK) 大さじ2
- 砂糖 小さじ1
- トマト缶(ホール) 180g
- みそ(今回は麦みそを使用) 大さじ2
- 七味唐辛子 小さじ1
- パセリ(刻む) 適量
作り方
1. まずはソース作りから。にんにくはかたい根元を落とし、皮をむきます。長ねぎは縦に薄く切り込みを入れ、1~2枚皮をむきます。にんじんは皮付きのまま使うのでよく洗ってください。セロリは、根元のかたい筋をピーラーなどでむきます。
合いびき肉やみじん切りの野菜など具材が小さいので、トマトのごろごろ果肉感が食感や味のアクセントになるよう、トマト缶はダイスカットではなくホールを使います。
2. にんにく、長ねぎ、にんじん、セロリをすべてみじん切りにします。
今回はみじん切り器を使いまとめて切りました。フードプロセッサーでもOKです。
3.フライパンにオリーブオイル、2を入れて中火にかけ、焦がさないようにヘラなどでかき混ぜながら3~4分炒めます。
4.長ねぎが色付いてきたら、合いびき肉を加えてほぐし、肉がカリッとするまで焼きます。
合いびき肉をほぐしたら、あまり動かさないのがポイント。肉に香ばしい焦げを付け、うま味と風味を引き出します。火加減は中火のままでOKです。
ちなみに、お肉を適度に焦がすのは「メイラード反応」を起こすため。焦げはアミノ酸と糖の反応から作られ、うま味や香りが含まれるため、料理をより奥深い味わいにするためのポイントになります。
5.4に料理酒を入れ、強火にして15秒ほど沸騰させアルコールを飛ばします。中火に戻して、トマト缶、砂糖、
七味唐辛子を入れて、トマトを軽く潰すようにして2~3分煮込みます。
焦げないよう、ヘラなどで時々混ぜてください。
6.トマトの水分が減って、水っぽさがなくなったらみそを入れます。よく混ぜ合わせて、みそが溶けたらソースは完成。火を止めます。
みそは加熱すると風味が損なわれるので、煮込む前ではなく煮込んだ後に入れます。
7. スパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパン(今回は26cmのフライパン使用)に水と塩を入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、パッケージに書いてある時間のマイナス1分茹でて、コシのあるアルデンテ食感に仕上げます。
8.スパゲッティが茹で上がる直前に、6のソースを中火で温め直し、フツフツとしてきたら火を止めます。スパゲッティが茹で上がったら、トングなどでつかんでソースの入ったフライパンに移し、
手早く和えます。
ちなみに、パスタはザルにあげてザ~ッと湯切りしてからおおよそ5秒以上放置すると、パスタの中の水分まで過剰に抜けてパサパサになってしまいます。そこで、茹で上がったパスタは滴る茹で汁だけを軽く切ってソースと絡めるか、ザルにあげてすぐソースと絡めるのがおすすめです。
9. 1人分ずつ器に盛りつけ、彩りにパセリを振れば完成です。
あっさりでいてクセになるピリ辛みそ風味のミートソース
みその入ったミートソースは、食べてみると意外とさっぱり淡白な味。それでいて、みそとトマトのうま味もしっかりあって、一口、二口と食べるごとにおいしさが深まっていく感じです。後から遅れてくる七味唐辛子の風味と心地よいピリ辛が、次の一口を誘いますよ。七味には山椒や青のりなどおなじみの和の風味も入っているので、ワインよりも、より普段着感のあるビールで食べたいパスタになりました。
本来、ミートソースは野菜やひき肉を別で炒めて組み合わせるなど工程が多いのですが、フライパン1つでも美味しく仕上がります。ぜひ作ってみてくださいね。
作った人:パパイズム
3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。
- ブログ:パパイズムキッチン
- Instagram:料理夫 PAPAizm
- レシピブログ:パパイズムさんのmyレシピブック
企画協力:レシピブログ
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