こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。
長年イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、家で作れる美味しいパスタレシピを日々研究している私。今回ご紹介するのは、じゃがいもと粉チーズ、ベーコン、味付けは塩だけという超シンプルなひと皿です。
ヒントにしたのは、フランシスコ会のパスタと呼ばれる、修道士たちの質素な食事を思わせるじゃがいもを使ったパスタ。ここではベーコンでうま味をプラスして、作りやすいレシピにアレンジしてみました。
ショートパスタのペンネは円筒状で、ソースが中に入り込むため、ロングパスタとはまた違った“噛んで美味しい”感覚が楽しめます。そのペンネと一緒にじゃがいもを煮て、じゃがいもの甘みを引き出すのがこのレシピのポイント。
使うじゃがいもは、しっとり感や芋の強い甘みを味わいたい方はメークイン(僕はこちらが好みです)が、芋の香りやホクホク感を楽しみたい方は男爵がおすすめです。
パパイズムの「じゃがいもとベーコンのチーズペンネ」
【材料】1人分 【調理時間】約18分
- ペンネ(今回は10分茹でのもの) 80g
- ベーコン(スライス) 30g
- じゃがいも 150g程度(今回は小さめのメークインを2個)
- 水 500ml
- 粉チーズ 大さじ2
- おろしにんにく チューブ1cm程度
- 塩 小さじ1/2
- 粉チーズ 大さじ2(味付け用)+適量(仕上げ用)
- 黒こしょう 適量
作り方
1. ベーコンはできるだけ細く切ります。
短時間で香ばしくカリッと焼けるように細切りにします。
2. じゃがいもをよく洗って、芽があれば取ります。皮付きのままラップで包み、電子レンジ600wで4分ほど加熱したら、
4等分程度に切ります。
今回は新じゃがのメークインを皮付きのまま使いました。
じゃがいもはこのあとでペンネと一緒に茹でますが、生のままだとペンネの茹で時間では火が通らないことがあるので、先にレンジで加熱しておきます。
3. フライパンにベーコンを入れ、油をひかずに弱めの中火で、カリッとするまで3分ほど炒めます。
ベーコンから出る脂が跳ねやすいので、フタをしたままフライパンをゆすってもOKです。
4. 水を注ぎ、じゃがいも、塩を加えて強火で沸騰させます。
あらかじめ塩を加えることで、じゃがいもや、あとから加えるペンネにほんのり下味を付けます。
5. 沸騰したら中火にしてペンネを入れ、パッケージにある既定の時間で茹でます。ペンネを茹でながら、じゃがいもを木ベラなどで軽く崩します。
崩れたじゃがいもが溶けてとろみが生まれ、ソースがまとまります。
6. ペンネが茹で上がったら火を止め、おろしにんにく、粉チーズ大さじ2を加え、全体をしっかり和えます。
にんにくは火を止めてから加えることで香りが立ちすぎず、風味がペンネやじゃがいもにやさしく残ります。
7. 器に盛り付け、仕上げに粉チーズと黒こしょうをふります。
ペンネの穴に入った絶品ソースがジュワッとあふれる!
じゃがいもの自然な甘み、ベーコンのうま味が溶け込んだソースがペンネの穴に入り、噛むたびにジュワッと口にあふれます。これこそペンネの醍醐味!
美味しいソースをたっぷり吸い込んだじゃがいもは、ホロッとやわらか。ベーコンの香ばしさは控えめながら料理全体の土台をしっかりと支えていて、そこに粉チーズのコク、にんにくの香りが加わって非常に美味しいパスタになりました。
素朴ながら深みのある味わいで、気づけば最後まで夢中で食べてしまい、また作りたいと思わせる……。そんな静かな満足感が残るひと皿です。身近で少ない材料でできますので、ぜひチャレンジしてみてください!
ペンネを使った辛くてウマい「アラビアータ」もおすすめです!
作った人:パパイズム
3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。
- レシピ/ブログ:PAPAIZM
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- YouTube:PAPAizm-Kitchen / パパイズムの料理チャンネル
企画協力:フーディストノート
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