「島寿司」って食べたことありますか? 八丈島や小笠原諸島の郷土料理で、醤油ダレに漬けた海鮮(主に白身魚)を甘めに仕上げた酢飯で握りにしたもの。ちょっと珍しいのが、ワサビの代わりに練りからしを使うことでこれはワサビが手に入らなかったため、といわれています。漬けダレに青唐辛子を加えた激辛島寿司もあり……。
今回は、その島寿司を丼仕立てでいただきます。夏らしく激辛バージョンのタレもご紹介しますね。
魚屋三代目の「海鮮からし漬け丼」
【材料】2人前
- ご飯 茶碗2杯分くらい(400g前後)
- お好きな刺身(今回はマグロ赤身・真鯛・ハマチのそぎ切り) お好みの量
- 練りからし(チューブ入り和からしでもOK) お好みの量
- 大葉 6枚
(ノーマル漬けダレ)
- 醤油 100ml
- 酒(日本酒)、砂糖 各大さじ1
(激辛漬けダレ)
- 醤油 100ml
- 日本酒 大さじ1
- 青唐辛子 2~3本(斜め切りにする)
作り方
1. 漬けダレの調味料を混ぜておきます。ご飯にすし酢(市販品など分量外)を混ぜて酢飯を作っておきます。
激辛の漬けダレは早めに混ぜておくと辛さが醤油になじみます。
2. 漬けダレにお好きな刺身を漬け込み、
30~40分味を染み込ませます。
3. 丼に酢飯をよそい、漬けにした刺身と大葉を盛り付け、練りからしを刺身に塗って完成。
からしのぬりすぎ注意! 鼻につーん、超もだえます
魚介がべっこう色になることから、「べっこう寿司」なんて呼ばれることもある島寿司。丼にしてももちろんウマいです。 私、辛いもの好きなので激辛バージョンの青唐辛子入りで食べてみました。練りがらしもぬっちゃえ! と勢いよく食べてみたのですが、これはパンチ力ありますね~。ちょっと甘めのタレのうま味、それからその辛さで、ご飯がみるみる消えて行きましたよ。からしはぬりすぎに注意です、はい。
鼻に抜けるシャープな辛さと瞬発力、これがワサビと同じからしの特徴。そして、唐辛子の辛さは後から来るピリピリとした刺激と痛さの持続力。この2つを重ねたことで最初から最後まで休みなしに辛い! 見切り品の刺身でも十分おいしいので、お好みの辛さで楽しんでくださいね。