冬が近くなり、さんまもそろそろ終わりの季節。少し痩せてきたさんまですが、まだまだおいしい食べ方があります。牡蠣で作ることも多い「オイル漬け」です。さんまを焼いたら、オイルに漬け込むだけと超簡単。冷蔵庫で10日くらい日保ちしますし、酒の肴として、常備菜として、たいへん優秀!
焼いているのでオイルに漬けても香ばしさがあり、数日おくことで風味も良くなりますよ。
魚屋三代目の「焼きさんまのオイル漬け」
【材料】2人前
- さんま 2~3尾
- 塩 適量
- ニンニク 1片(縦半分に切って芯を取り除きスライス)
- 輪切り赤唐辛子 お好みで(種を取った鷹の爪1本でもOK)
- オリーブオイル(エキストラバージンがおすすめ) 適量
- ローズマリー(生) 1枝(あれば)
- ローリエ(ドライ) 1枚(あれば)
作り方
1. さんまの頭を切り落とし、4等分に筒切りにしたら流水で内臓を取り除きます。さんまに塩を多めにふり、冷蔵庫で1時間以上置いておきます。
※筒切りにすると、内臓は水で洗いながら簡単に取れます。
※塩を強めにふり、時間を置くことでさんまのくせや水分を抜き、長持ちさせます。うま味も凝縮。そして下味にもなり、オイルに漬け込むとパサつかずしっとりと仕上がりますよ。
2. さんまから水分が出てくるので、
キッチンペーパーなどでおさえて吸い取り、
魚焼きグリルで焼き上げます。(フライパンで専用シートやホイルなどを使って焼いてもOK)
さんまのおいしい焼き方はこちら!
3. よく洗ってアルコール消毒や煮沸などをした保存容器に焼いたさんまとニンニク、赤唐辛子を加え、
オリーブオイルをさんまがかぶるくらい注ぎ入れます。
そのまま冷蔵庫に入れ、1~2日おくと風味が良くなりおいしくなります。
あればローズマリーやローリエを加えておくと、
風味がさらに増しますよ!
バゲットにのせてもパスタにもウマ~い!
オイル漬けにした焼きさんま、しっとりとしてとてもおいしい!
冷たいままでも良いのですが、温めて食べてもGood。レモンなどの柑橘系をふりかければ爽やかな味わいになりますよ。お好みで焼いたキノコ類などを一緒に漬け込むのもオススメ。ニンニクと赤唐辛子だけでもおいしいのですが、ハーブがあると風味が増し、また違ったおいしさに!
それから、このオイルにバゲットをつけて食べるのも幸せすぎる! はい、パスタに使えば風味豊かなペペロンチーノだって出来ちゃいます。オイルの最後の一滴まで、秋のうま味を満喫してくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:フーディストノート
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