この時期のあさりって、身がふっくらプリプリで本当に美味しい! その旬のあさりを使って、定番ながらやっぱり食べたくなる「あさりの味噌汁」を作ってみましょう。チョイとしたコツも紹介します。砂抜き済みのあさりを使うのが便利ですよ。
たっぷり作ってあまったら、次の日に美味しくリメイクする方法も紹介しますね。
魚屋三代目の「あさりの味噌汁」
【材料】4人前
- 殻付きあさり(砂抜き済み) 300~350g
- 水 800ml
- 日本酒 大さじ2
- 味噌 大さじ3
- 薬味ネギ 適量
- 出汁昆布 5×5センチ
(スンドゥブチゲ用)
- もやし(今回は豆もやし) 100g
- 長ネギ 1/2本(斜め切り)
- 絹ごし豆腐 1丁
- ニンニクチューブ 5cm
- しょうゆ 小さじ1
- コチュジャン 大さじ2
- ごま油 少々
- 薬味ネギ 適量
- 粉唐辛子(または一味唐辛子) お好みで
作り方
1. まずは簡単に作る方法から。あさりの殻同士を優しくこすり合わせるように洗います。
あさりをこすり合わせて洗うのは、砂や汚れを落とすため。あさりの殻には凹凸があり、そこに砂や汚れが溜まりやすいんです。殻がひび割れしないよう、やさしくこすり合わせます。
洗ったあさりを鍋に入れ、水、日本酒を加え、弱火であさりの口が開き始めるまで熱します。
日本酒を入れることで、酒蒸し同様にうま味を逃さず、身をやわらかく仕上げます。
アクが出るのですくいましょう。
2. アクをすくい終えたら火を止めます。味噌を溶かし再度火を点け、弱火で沸騰する直前に止めます。
3. 器によそい、薬味ネギを散らします。
ちょっと丁寧な作り方。あさりを一旦取り出すともっとウマい
1. 次はおすすめ、少し丁寧な作り方です。鍋に水と昆布を入れ、15分くらい置いて昆布が戻ったら、
2. 洗ったあさり、日本酒を加えて弱火で熱し、
3. あさりの口が開いたら昆布と一緒に取り出します。あさりを一旦取り出すのは、身が縮むのを防ぐため。
4. アクをすくい取り、
味噌を大さじ2溶かし入れたら、
あさりを戻します。
5. 再度火を点け、弱火で沸騰する直前に火を止めたら、残りの味噌(大さじ1)を溶かし入れ、器に盛り付け薬味ネギを散らします。味噌は風味を飛ばさないよう、2回に分けて仕上げに加えています。
ひと手間かけるだけで、昆布の風味が加わるのはもちろん、あさりの身もよりふっくらしてひと味違いますよ! おすすめです。
多めに作って残ったら「スンドゥブチゲ」にリメイク
残ったあさりの味噌汁は、翌日にちょっとアレンジするとこれまたウマい! 私のお気に入りは、韓国料理の「スンドゥブチゲ」。春が来てもまだまだ夜は冷えます……。体の中から温まるスンドゥブチゲはいかがでしょう。
作り方、といっても材料を入れていくだけ。あさりの味噌汁を温めなおし、コチュジャンを溶かし入れ、
しょうゆとニンニクを加えます。
もやしと、
長ネギを加えたらひと煮立ちさせ、
スプーンで大きめにすくい取った豆腐を加え、コトコト煮たらごま油を入れ仕上げます。
食べる時にお好みで粉唐辛子と薬味ネギを散らしてくださいね。
あさりのうま味たっぷりのスンドゥブチゲ、これはヤミツキになります! コチュジャンの代わりにキムチを入れもOK。豚肉を加えても、ご飯やうどんも投入したくなりますよ~。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
- ブログ:魚屋三代目日記
- ホームページ:鮮魚 魚武
- レシピブログ:魚屋三代目さんのmyレシピブック
企画協力:レシピブログ
テレビや雑誌で活躍する人気料理家やフーディスト・17,000名が参加する料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずやお弁当、お菓子など120万件のレシピを無料で検索できる。
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