魚介のオイル漬け、私よく作るんですよ。基本、お酒飲みなのでこういう酒の肴が大好き! 多めに作っておけば保存もききますしね。『メシ通』でも何品か紹介しましたが、
今回は「旬のハマグリのオイル漬け」を作りました。
ハマグリは味の力強さの中にもやさしさがあり、風味豊かな貝。
そのハマグリを酒蒸しにして、ニンニクと赤唐辛子を加えてオイル漬けにしましたよ。超シンプルですがこれがウマい! ハーブを加えたバージョン、残ったハマグリのスープの使い道も紹介します。
魚屋三代目の「ハマグリのオイル漬け」
【材料】作りやすい分量
- ハマグリ(小~中) 10個
- 白ワイン(または日本酒) 大さじ2
- ニンニク 1片(半分に切って芯を取り除きます)
- 赤唐辛子(種ぬき) 1本
- オリーブオイル 適量(エキストラバージンオリーブオイルでぜひ)
(A)
- ローズマリー(生) 1枝
- タイム(生) 1枝
作り方
1. ハマグリをやさしく洗い、
フライパンに並べて白ワインをふります。
フライパンのふたをして強火で加熱しましょう。
2. ハマグリの殻が開き始めたら、開いたものからすぐに取り出していきます。
※殻が開いたハマグリを加熱し続けると身が縮み、うま味も良い食感も無くなるためです。
3. ステーキナイフやバターナイフなどを使って殻から身を外し、
ザルなどに入れて水気を切っておきましょう。
※この時にフライパンに残ったスープ、ザルなどで水気を切った時の汁は捨てないでください。ハマグリのうま味が凝縮したスープなので、使えます!
4. よく洗って煮沸消毒、またはキッチン用のアルコール除菌スプレーなどで消毒をした保存容器に3を入れ、
ニンニクと赤唐辛子を加えたら、
オリーブオイルをハマグリがかぶるくらいに注ぎ入れます。
ふたをして冷蔵庫で1~2日馴なじませると出来上がりです。
※冷蔵庫で保存、一週間を目安に食べきりましょう。
(A)のローズマリーやタイムを加えたハーブ香るハマグリのオイル漬けもオススメです。
漬けたオイルはパスタにも! そして残ったハマグリスープは塩ラーメンに!
今回のオイル漬け、ハマグリ自体の塩分があるので、塩などで味付けはせずにオイルに漬けています。それもあってとってもやさしい味に仕上がっていますが、
食べる時に粗挽き黒胡椒や粗塩を少々かけてあげるとまた違ったうまさになりますよ。レモンなどの柑橘系を添えるのもオススメ、ちょいとおしゃれにディルを添えれば素敵な前菜になります。
バゲットにのせてもおいしいですし、残ったオイルはパスタにも使えます。
そして、ワイン蒸しにした時に残ったハマグリエキスたっぷりスープ。こちらを市販のラーメンにチョイ足しすれば、
ワンランクアップのハマグリ風味が効いたラーメンの出来上がり! おまけにオイル漬けものっけてみました。私的には塩ラーメンで作るのがオススメです。
なお、ハマグリは、大きさに大中小とあるのでお好みで選んでみてください。大きく肉厚のものがよければ、ちょっと値は張りますが地ハマグリで。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:レシピブログ
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