秋の味覚「はらこ飯」をご存知ですか。宮城県の郷土料理で、簡単にいえば鮭の親子丼。鮭の身を甘辛く煮て、その煮汁でお米を炊く。そして、ご飯をよそったら鮭の身と鮭の腹子(いくら)をのせる至極の1品です。
旬の秋鮭といくらの最強コラボ、家の炊飯器で作っても格別ですよ!
魚屋三代目の「はらこ飯」
【材料】作りやすい分量
- 生鮭の切り身(秋鮭を使用) 3切れ
- 米 3合
- いくらのしょうゆ漬け(または塩漬け) 適量
- 三つ葉 お好みで
(A)
- しょうゆ 125ml
- 日本酒 100ml
- みりん 50ml
- 水 2カップ(400ml)
- 砂糖 大さじ2
- 昆布 5×5cmを1枚
作り方
1. 食べやすいように、生鮭の小骨を取り除きましょう。普通の魚は中心に小骨(背身と腹身の間の血合いにあるので、血合い骨ともいいます)がありますが、鮭はこの部分に小骨があります。
骨抜きは100円ショップでも売っていますので、1つあると便利ですよ。
2. 骨をとった生鮭を3等分に切り、軽く塩(分量外)を振って10分くらい置いておき、
表面に出てきた水分をキッチンペーパーなどで取り除きます。
3. (A)を鍋に入れて煮立たせ、
2の鮭を加えて煮ていきます。中火で5分くらい、
アクを取り除きながら、
煮ればOKです。
4. 鮭と昆布を取り出し、煮汁を冷ましましょう。
この時、煮た鮭の身から皮を取り除いておくと食べやすくなります。
5. 米を研いで水気を切り、炊飯器に入れます。煮汁を3合の目盛りまで注いだら、
いつもの通りに炊飯します。
煮汁が3合の目盛りまで足りなかった場合は水を加えてください。
6. ご飯が炊き上がったら、
ざっくり混ぜ(おこげもいい感じです)、
3の鮭をご飯にのせ、炊飯器のフタをして食べるまで蒸らしておきます。
7. 丼やお茶碗にご飯をよそい、ご飯と一緒に蒸らした鮭をのせて、
いくらをかけ、三つ葉を添えます。
豪快にかき混ぜてお召し上がりください。
ちょいと味濃いめのご飯がどんどん食べられる
甘辛く煮た鮭の身、そしていくらのトッピングで、鮭の旨味を吸ったご飯がどんどん食べられます。
今回のレシピでは、ご飯の味つけを気持ち味濃いめにしています(私が個人的に少し濃い味が好きなので)。これを次の日のお弁当やおにぎりにするのが絶品です。薄めの味がお好みなら、ご飯を炊く際に入れる煮汁を半量にして、あとは水を加えて調節してください。
はらこ飯の本場、宮城県南部の亘理町では、鮭といくらの旬に合わせて10月8日を「はらこ飯の日」と定めたとか。はらこ飯の日に作るはらこ飯、もオツなものですね。簡単なのでぜひ作ってみてください。
それと今回、いくらは市販のものを使いましたが、私のオススメは「自家製のいくらのしょうゆ漬け」。簡単で美味しいので、機会があればその作り方などお伝えしたいな……。