東京でもめったに食べられない幻の豚肉「TOKYO-X」を求めて

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新潟生まれ、東京経由長野育ち、悪いやつらはだいたい怖い、な私。神奈川暮らしを経て、ここ5年ほどは東京都心(世田谷区)で生活している。うまいものを食べようと思えば、いつでもどこでも食べられるのが、花の都・東京

 

しかし、東京に居ながらも、そうそう口にする機会がない、“幻の豚肉「TOKYO-X」”をご存知だろうか? えっ? 知らないって? まあ、幻って言われているくらいだから、知らない人も多いよね。

 

新宿発、電車を乗り継ぎいざ、福生へ

この「TOKYO-X」。TOKYOって名称がついていながら東京都民でも食べたことがない人が多く、実際周りの人たちに聞いてみても誰一人として知らない。

 

なんとかして食べたい……。

 

そこでネット検索してみたところ、おっ、 あった! 「TOKYO-X」の豚肉を使った料理を提供している「ドイツ風レストラン&ハム直売店 シュトゥーベン・オータマ」。

 

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というわけで、「TOKYO-X」を目指して西へ西へと電車を乗り継ぎ、福生に到着! 家を出て約1時間。駅東口を出てしばらく歩くと、交差点にひときわ目立つ看板が。

 

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「ドイツ風レストラン&ハム直売所 シュトゥーベン・オータマ 20m右側」って書いてある。ここだ! 

 

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無事、お店へ到着。

 

こんにちは~っと。ドアを開けると、1階は売店で、2階がレストランに。

 

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レストランはものすごく天井が高くて広くて、気持ちがイイ! これはすでに来たかいあったわ~と、椅子に腰かけしばし旅の疲れを癒す。なんだか社交界にでも来た気分だ。

 

そこに登場したのが店員の渡辺加織さん。

 

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めっちゃ明るくて元気が出る感じのお姉さん。早速、このお店のお話を聞かせていただきました。

 

――いい雰囲気のレストランですね。なぜこの地を選んだのですか?

 

渡辺さん:「シュトゥーベン・オータマ」は、母体が「大多摩ハム」というハムメーカーで、昭和7年に創業しました。もともと品川で営業していたんですが、空襲を受けて無くなってしまい、その後、養豚が盛んで水がおいしいということで福生に移り、営業を始めたのです。現在、福生に養豚農家はありませんが、大多摩ハムでは国産100%の豚肉にこだわって仕入れているんです。

 

――かなり歴史があるんですね。

 

渡辺さん:はい。このレストランに関しては、2000年にビアホールとしてオープンしたもので、今では自家製のハムだけでなく、ピザやスパゲッティ、イタリアン系、ドイツ系の料理も食べることができます。

 

――なるほど、改めて見てみると、この雰囲気、たしかにビアホールっぽさはありますね。

 

渡辺さん:近くが工場地帯ということもあり、そこで働いている方たちが宴会で利用したり、近所のサラリーマンやご家族も訪れています。ランチ営業もしているので、気軽にご利用いただけますよ。

 

――幻の豚肉と言われる「TOKYO-X」についても聞きたいんですが……。

 

渡辺さん:日本には銘柄豚ってたくさんありまして、そのほとんどが飼育環境とかエサによってブランド分けされているんですけど、「TOKYO-X」は、3種類の豚を交配させながら作られた個体の豚肉なんです。肉質は、赤身の中まで脂が入った霜降りの豚肉です。

 

――し、霜降りの豚肉!? もっといろんな場所で食べられるようにならないんでしょうか?

 

渡辺さん:「TOKYO-X」の開発は東京都が行っていて、都内の養豚場に飼育を委託して生産されています。なので、登録され認められた一部のお店でしか扱うことができないんです。

 

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大多摩ハムでは、レストランに隣接した工場で「TOKYO-X」を使ったソーセージやハムを作っていて、食事メニューとして「TOKYO-X ステーキ」(1,944円)を提供しています。 

それから、国産豚肉にこだわっているだけでなく、ドイツの伝統製法にこだわって作り続けてきました。もともとハム作りはドイツ人が日本に伝えたと言われており、伝えた中の1人、アウグスト・ローマイヤー氏(ローマイヤハムの創業者)が大多摩ハム創業者の師匠にあたります。その教えを創業86年経った今でも、守り続けて製造しているのです。

 

サクッ、ジュワ~っと、テンポよく肉汁が口の中にあふれ出す

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その大多摩ハム直営のレストランで食べる「TOKYO-X ステーキ」とは? 今回私はガーリックソースをチョイス。さあさあ、いよいよ実食。

 

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皿から立ち上るお肉の風味がすでにおいしそう。フォークを入れただけで、その柔らかさがよくわかる!

 

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肉の厚さは1.5cmほど。ひと口食べてみると……

 

想像以上の柔らかさにびっくり!

 

肉全体に脂が入っていてとにかく柔らかい。一般的な豚肉とは明らかに違う。表面がこんがりと焼かれているので、かむとサクッ、ジュワ~っと、テンポよく肉汁が口の中にあふれ出す。う~ん、これはうまい!!

 

脂が入っている分、焼くことでお肉が縮むのが早いため、焼き方にも熟練の技術・工夫がなされているという。肉は軽くかむだけで、口の中に入れるとホロホロとほどけるようで、脂にはかなり甘みがあってとろけるようだ。ガーリックソースをつけてみると、さらにコクが出て味わい深い。

 

おいしい肉料理にはおいしい酒がほしくなる。そこで、福生の地ビールの中から、「ペールエール(中ジョッキ)」(648円)をお供に。

 

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これまた柑橘系の香りと風味が豊かでおいしい。

 

いやあ~、ごちそうさまでした。

 

新宿を出てから、約2時間半をかけて「TOKYO-X」にありつくことができた筆者。長旅をして食べにくるのにふさわしい、絶品の肉料理でした。大多摩ハムさん、シュトゥーベン・オータマさん、そして渡辺さん。こんなおいしいお肉を作り続けてくれて、ありがとう! 

 

ちなみに立川の高島屋1階に直営店があり、販売されているそうなので、お近くの方はぜひ。大多摩ハムで製造・販売されている「TOKYO-X」の加工品は、「東京都地域特産品」で、その認証をされているのは、東京のハムメーカーで大多摩ハムのみ。まさにオンリーワンのハムメーカーだ!

 

お店情報

シュトゥーベン・オータマ

住所:東京都福生市福生785
電話番号:042-551-1325
営業時間(レストラン):平日11:30~14:00LO(LUNCH)、17:30~21:30LO(DINNER)/土曜日・日曜日・祝日11:30~15:00LO(LUNCH)、17:00~21:30LO(DINNER)※ 宴会で貸切になっていることがございます。なるべくお電話でご予約・ご確認の上ご来店ください
定休日:火曜日
ウェブサイト:https://www.otama.co.jp/stuben/

www.hotpepper.jp

 

書いた人:岡本貴之

岡本貴之

新潟生まれ東京育ちのフリーライター。音楽を聴くことも食事をすることも、人の暮らしには欠かせないもの!という言い訳のもと、音楽取材と食レポを中心に取材活動の40代です。

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