【桃カレー】なんと「桃」を材料にしてしまう絶品カレーのつくりかた【東京カリ~番長】

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でらいつカレーvol.1 「鶏もも肉の桃カレー」のつくりかた

かつて、オトコのカレーは「豪快」と「こだわり」が蔓延していた。

金に糸目をつけずに高級食材を使ったり、こだわり抜いたスパイスを何十種類も駆使したり、ことことことこと何時間も煮込んだり、おおよそ、オンナがやらないであろうことこそが、オトコのカレーの美学だった……。しかーし、わたしはそれに異を唱えます。

「オトコのカレーに主婦感覚を!」

コスパがよくて、アイデア重視。簡単調理でコツさえつかめばうまさ別格!

これこそが、新オトコのカレー。でらいつカレー!

てことで、さっそく今日のカレーを紹介しましょう。

 

「鶏もも肉の桃カレー」の材料

もも肉と桃、って、ダジャレ感がちょっとお寒いですが、そこはスルーしてください(笑)。桃を使うというアイデア。

それも缶詰!(←この辺が主婦っぽいでしょ?)

これこそが別次元のうまさへのアプローチなんです。

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基本の食材はこれ。(詳細レシピは最後に掲載します)。

 

材料(2人分)

  • 鶏もも肉:250g 
  • 桃(缶詰):桃1個分(シロップは使わず)
  • ココナッツパウダー:大さじ2
  • 玉ねぎ:1/2個、トマト(小):1個
  • カレーパウダー:大さじ1、しょうが:10g、にんにく:5g 

※今回使うスパイスは「カレーパウダー(カレー粉)」だけです。

 

下準備

まずは最初に下ごしらえをしましょう。

事前の準備が美味しいカレーを作る第一歩でもあります。

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桃はざっくりと1.5cm程度に角切り。

鶏もも肉は食べやすい大きさに切ります(から揚げ用など、切ってある場合はそのままでOK)。

 

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玉ねぎ、トマトは粗みじん切り(1cmくらいの角切りでOK)。

にんにく、しょうがはみじん切り。

 

準備ができたら、調理の開始です

ちょっと深めのフライパンを用意してください。できればノンスティック加工(くっつかないヤツ)のものが作りやすいです。

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①フライパンに調理油(大さじ1.5)を熱し、にんにく・しょうがを中強火で香りが立つまで炒める。

 

ここでのポイントは、にんにく・しょうがをキッチリ炒めること。

でも、「香りが立つまで」って言われても、わかりにくいですよね。見た目で言うと、この程度に茶色くなるまでが目安です(もっと濃くても大丈夫)。

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②玉ねぎを加え、塩を振り(分量外:少々)、玉ねぎが茶色くなるまで炒める。

 

ポイントは、玉ねぎを強火で炒めること。

玉ねぎを入れ、ざっくり油と混ぜ合わせたら、最初はあまり動かさない! 放置!

自転車の放置はいけませんが、玉ねぎはOKです。 玉ねぎの表面を焼き付けるイメージで炒めましょう。

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【ちょいテクニック】

玉ねぎの表面のコゲが気になったら、3050cc程度の差し水をしましょう。

 

ちょっとくらいのコゲは気にしない!

この余裕が大切です。

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この程度まで炒めたら、次の工程へ。

 

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③トマトとココナッツパウダーを加え、トマトをつぶしながら水分がなくなるまで炒める。

トマトを加えます。火加減は強火のままです。

 

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続いてココナッツパウダーを加えます。

 

ここでのポイントは、ココナッツパウダーをダマにならないようしっかり混ぜ合わせることです。火加減は強火のままでも大丈夫ですが、ココナッツパウダーを加えたら、一度中火に下げてもOKです。

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トマトを潰しながら炒めていきます。

ここでのポイントは、水分をしっかり飛ばすことです。

 

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完全に、とは言わないまでも、この程度まで水分を飛ばします。

油の照りが目立ってくるので、それも目安の一つです。

 

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④火を弱め、カレーパウダーと塩を加えたらしっかり混ぜ合わせる。

 

カレーパウダーを加えるときは火を弱めましょう(もしくはいったん止めましょう)。水分がかなり少なくなっているので、ここからはコゲ付きに注意してください。

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粉っぽさがなくなり、ボタッとしてきたら、「カレーの素」が完成です。

 

カレーの素が完成したら、メイン具材を調理します。

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⑤鶏もも肉を別のフライパンで炒める。

 

ここでのポイントは、鶏もも肉を皮目から焼くことです。火をつける前に(←地味ですが、ここ大事!)フライパンの上に鶏もも肉を並べましょう。

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このように、両面きっちり焼き目が付くまで強火で炒めます。

 

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肉が焼きあがったら、カレーの素に加えます。

 

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続いて桃を加えます。

 

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⑥カレーの素の入ったフライパンに鶏もも肉と桃を加え、中火で、カレーの素を絡めながら炒める。

 

ポイントは、鶏もも肉を焼いたときに出た脂は使わないことです。

脂にはうま味もありますが、雑味もあります。今回のもう一つの具材、桃とのバランスを考えると、加えないほうがベターです。

具材とカレーの素をしっかり絡めながら炒めましょう。

この時の火加減は、弱中火くらいです。

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⑦水を加え、強火でしっかり煮立たせる。

 

ここでのポイントは、水を加えたあとは強火で必ず煮立てることです。

大きなぶくぶくが出て、フライパンの端が勢いよく沸騰するまで強火にかけましょう。

この時点でアクが気になるようであれば取ってください(わたしは取らない派ですが……)。

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煮込む時は弱火にします。表面が小さくふつふつする程度の弱火です。

 

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⑧フタをして、弱火で約10分煮込む。

 

煮込んでる間に、洗い物を片付けましょう。

こーゆー時間の使い方って大事ですよね(笑)。そう言えば、以前一緒にカレーを作ったタモリさんも、洗い物を片付けながら作ってました。

できるオトコは違います。 

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10分ほど煮込んで完成!

フタを開けると、おいしいそうな香りと湯気が立ち昇ります。

味見をして、塩気が足りなければお好みで調整してください。

あとは盛り付けるだけです。

 

盛り付け

お好みで香菜などをトッピングすれば見栄えもグー!

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「鶏もも肉の桃カレー」完成でーす!

パッと見、ジャガイモのように見える桃。

まぎれもなく桃ですが、カレーの中で煮込まれたことで、鶏もも肉とバツグンの相性になっています。

 

おさらい

鶏もも肉の桃カレー 材料(2人分)

  • 鶏もも肉:250g
  • 桃(缶詰):桃1個分(缶詰1缶ではないので注意)
  • 玉ねぎ:1/2個
  • トマト:小1個
  • にんにく:5g(1片)
  • しょうが:10g
  • ココナッツパウダー:大さじ2
  • カレー粉:大さじ1
  • 塩:小さじ1/2
  • 水:200cc
  • 調理油:大さじ1.5

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  1. フライパンに調理油を熱し、にんにく・しょうがを中強火で香りが立つまで炒める。
  2. 玉ねぎを加え、塩を振り(分量外:少々)、玉ねぎが茶色くなるまで炒める。
  3. トマトとココナッツパウダーを加え、トマトをつぶしながら水分がなくなるまで炒める。
  4. カレーパウダーと塩を加えしっかり混ぜ合わせる。
  5. 鶏もも肉を別のフライパンで炒める。
  6. カレーの素の入ったフライパンに鶏もも肉と桃を加え、カレーの素を絡めながら炒める。
  7. 水を加え、強火でしっかり煮立たせる。
  8. フタをして、弱火で約10分煮込む。

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最後にワンポイント!

塩と水は後からでも足せるので、気持ち、少なめから始める!

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いかがでしたか? 「鶏もも肉の桃カレー」。簡単でホントーにうまいです!

だまされたと思って(イヤイヤ、だましてないですって。ホント)是非、作ってみてください!

 

書いた人:伊東

伊東盛

料理ユニット「東京カリ~番長」のリーダー。得意技は全国各地へカレーを作りに行く「出張カリ~」。雑誌・書籍・WEB等でのレシピ紹介やカレー関連商品の監修、飲食店のメニュー開発などを手掛ける。週に一度“間借り”でカレー屋を営業中。

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