フライパンで作る鶏皮カオマンガイは簡単、美味しい、安い【ツジメシの日常メシと週末メシ】

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こんにちは。
プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。
今回から「ツジメシの日常メシと週末メシ」というテーマで、ふだんのお手軽ご飯と、週末にちょっと手をかけて楽しんで作る料理をご紹介していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。


さて初回は日常メシ。

海南鶏皮飯、またの名をカワマンガイ

丸鶏を茹でたスープでご飯を炊いて鶏肉を盛り付けた、シンガポールの海南鶏飯(シンガポールチキンライス)、あるいはタイのカオマンガイ。ちゃんと作るともちろん美味しいのですが、どこまで雑に作れるか試していたら、簡単&ローコストで、似て非なる、でもこれはこれで美味しいものができました。

鶏肉の旨味がしみたご飯が海南鶏飯の美味しさですが、鶏の脂がしみたご飯の良さという面もあると思うのです。ほら炒飯やガーリックライスだって米と脂の組み合わせが魅力じゃないですか。ならばと思い切って肉の旨みを捨てて脂の力に頼り切る、海南鶏飯ならぬ「海南鶏皮飯」、またの名を「カワマンガイ」です。


ここではフライパンひとつで作りますが、もちろん炊飯器でもできますよ。
1人分の材料費は付け合わせのパクチーを別にすれば100円ちょっと。
(なおカロリーのことはひとまずおいておきます)

 

今回のレシピメモはこんな感じ。

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 ツジメシの海南鶏皮飯

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基本具材はこれだけ

【材料】(1人分)

  • 米 100g
  • 鶏皮 100g
  • 生姜 細切り 大さじ1
  • 塩 小さじ1/3
  • 水 120ml

 タレ

  • しょうゆ 小さじ1
  • おろし生姜 小さじ1
  • 水 小さじ1
  • レモン汁 小さじ1/2

付け合わせ

  • きゅうり ななめスライス3枚
  • パクチー 適量

 

 作り方

1.米を洗って15分浸水し、ザルに上げて15分水を切っておく。

 

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2.フライパン(1人分なら20cmのものがおすすめ)に米、塩、水を入れ軽く混ぜ、生姜を散らす。

 

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3.大きめに切った鶏皮を乗せる。

 

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4.蓋をして中火にかけ、沸騰したらごく弱火で12分加熱し、火を止めそのまま10分蒸らす。

炊いている間にタレの材料を混ぜておく。

 

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5.きゅうりのスライス、パクチーを飾り、タレをそえて出来上がり。

 

まずはそのまま、途中味をみながらタレをかけてお召し上がりください。本場の海南鶏飯、カオマンガイにはそれぞれに定番のタレがあるのですが、ここでは簡単な生姜、醤油、レモン汁のタレにしました。炊き込んだ千切り生姜とタレのおろしのダブル生姜とレモンの酸味で、鶏皮が美味しく食べられます。

 

もちろんあれば米はタイ米、味付けは塩の代わりにナンプラー(小さじ1.5)を使うとさらに雰囲気が出ます。でも普通の日本米と塩だけでもじゅうぶん美味しいです。パクチーはお好みで三つ葉やカイワレなどにしてもOKです。

 

フライパンや鍋での炊飯は、慣れると洗い物が少ないので炊飯器より楽だったりもするのですが、料理において何が面倒と感じるかは人それぞれ。炊飯器で作る場合も、上と同様に内釜に入れて普通に炊飯するだけで大丈夫です。1合単位で作る場合は、目盛りの線より少なめの水加減で炊いてください。

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鶏皮は大きいまま炊いてから切り分けました

 

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こんなふうに盛ると本格派っぽいですが皮だけです

 

作った人:ツジメシ

ツジメシ

本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。

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