こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。
先日からご紹介し、お試しいただいている薄力粉を使った「簡易手打ちうどん」と、
それを掟破りの手揉みにした「汁なし坦々風」。
そんな感じで自家製のうどんをたっぷり楽しんだので、次は中華麺も作れないか、と考えて行きついたのが今回のレシピ。簡易手打ちうどんを、100円ショップで手に入る「アレ」で中華麺風にアレンジします。
日本の食品規格的には、麺に「かんすい」というアルカリ性の物質(アルカリ塩水溶液、といいます)が使われていると中華麺、という決まりになっています。つまり、中華麺特有の表面のツルツル感、噛むときの歯切れのいいぷっつりとした食感、そして独特の風味や黄色っぽい色はかんすいによって生まれているんです。
というわけで、使ったのは薄力粉の簡易手打ちうどんと、手軽に手に入る食用の重曹(かんすいと成分が似ています)。手打ちうどんを重曹で茹でて中華麺風に仕上げ、簡単なピリ辛つけ麺にしていただきます。
今回のレシピメモはこんな感じ。
ツジメシの「ピリ辛肉汁つけ麺」
【材料】(1人分)
- 薄力粉 100g
- 塩 1g
- 熱湯 45ml
- 重曹(料理に使えるタイプ) 茹で湯1Lに対し大さじ1
- 豚切り落とし肉(または豚バラスライス) 60g
- 長ネギ 1/2本
- ラー油、白いりごま 各小さじ1/2
(A)
- 水 200ml
- ナンプラー、しょうゆ、みりん 各小さじ2
- おろしニンニク、おろしショウガ 各小さじ1/2
【注意】重曹は料理に使えるタイプ(100円ショップでは「食品添加物」と書いてあることが多いです)をご用意ください。掃除用のものは絶対にお使いにならないでください。
作り方
1. まずは麺作り。「簡易手打ちうどん」でご紹介したレシピと同じで、薄力粉と塩を泡だて器で混ぜ、熱湯を2回に分けて入れ、生地をこねたら、10分寝かせてから薄くのばして切る。
こちらの記事で、写真付きで詳しく紹介しています。
2. 麺作りで生地を10分寝かせる間に、長ネギを斜めにスライスし、豚肉は一口サイズに切っておく。茹で湯(分量外、1玉あたり1~1.5Lほど)を沸かし始める。
3. 切った麺は少し多めの打ち粉(薄力粉、分量外)をまぶして手で握るように揉み、ほぐしておく。
あまり強く揉むと茹でたときに切れやすくなるのでほどほどに。
打ち粉に薄力粉を使っているので時間が経つとくっつきやすいです。切って揉んだらすぐに茹でましょう。
4. 2で沸かした茹で湯に重曹を加え、麺を茹で始める。茹で時間は8~10分が目安。
重曹を入れると吹きこぼれやすいので注意してください。麺の茹で加減を確かめるには、茹で湯の横に冷水を用意しておき、鍋から1本取り出して冷水に入れて締めてから食べてみると確実です。
5. 別の鍋に(A)を入れて火にかける。沸騰したら弱めの中火にして豚肉をほぐしながら入れ(火が強いと肉が硬くなるのでグラグラ沸騰させないこと)、肉の色が変わったら長ネギも入れて軽く混ぜる。30秒ほどで火を止め、つけ汁は完成。
6. 4の麺が茹で上がったら冷水で締めて水気を切り、器に盛る。
7. つけ汁も器に注ぎ、ラー油と白いりごまを加える。
自宅でつけ麺屋気分が味わえる簡単つけ汁、おすすめです
コシは少し弱めですが、中華麺風のツルもちの麺はピリ辛のつけ汁にぴったりです。キャベツや茹でたもやし、温泉玉子などを加えても美味しいです。
つけ汁だけ作って、市販の中華麺でいただくのももちろんありです。
ナンプラーはいってみれば「魚ダシの塩水」なので、和洋中問わずいろいろに使えて便利。しょうゆ、みりんなどの甘みと合わせると手軽に旨味のある甘辛の煮汁になります。 手に入らない場合は、めんつゆ(3倍濃縮)小さじ1+鶏ガラスープの素小さじ1/2で代用してみてください。
作った人:ツジメシ
本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。
- ブログ:ツジメシ。プロダクトデザイナー、ときどき料理人
- X:@tsujimeshi
- Instagram:@tsujimeshi
企画協力:レシピブログ
テレビや雑誌で活躍する人気料理家やフーディスト・17,000名が参加する料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずやお弁当、お菓子など120万件のレシピを無料で検索できる。
- ウェブサイト:レシピブログ
- Facebook:@comu.recipeblog