こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。「ツジメシの日常メシと週末メシ」シリーズ、今回は日常メシ。
急に夏が終わって、温かい汁物が欲しい季節になりました。
素材の味に塩と少しのしょうゆだけでしっかり汁も具も美味しい、家メシならではのやさしい味わいのうどんをご紹介します。これ、僕がこの1-2年、秋冬によく作っていたものです。外食や弁当なんかの濃い味付けに疲れた胃にも染みますよ。
待ち時間はありますが、工程はシンプルです。
ツジメシ の「鶏舞茸塩うどん」
材料(1人分)
- 水 350ml
- 昆布 3g(約5cm角)
- 煮干し 10g
- 鶏もも肉 80g
- 塩(下味用) ひとつまみ(1g)
- 舞茸 80g(1パック弱)
- 長ネギ 1/2本
- 塩 小さじ1/3
- うどん 1玉 (乾麺、生、冷凍などお好みのもの)
- しょうゆ 数滴
- 七味、ゆずこしょう(好みで適量)
作り方
水に昆布、煮干しを入れ、
鶏もも肉はひと口大に切り、下味の塩をまぶして軽くもんで、ラップして冷蔵庫に入れ、30分おいておきます。
30分経ったら、昆布は具として食べる場合は食べやすい大きさ(幅5mm×長さ3-4cmくらい)に刻んでおきます。鍋に鶏もも肉と、大きめにほぐした舞茸も加え、中火にかけます。
沸騰したらアクを取り、蓋をして一番弱い火で10分煮ます。
煮干しと舞茸の美味しそうな香りが漂います。
仕上がり時間に合わせてうどんを茹でましょう。この日は生麺を使ってみました。乾麺でも冷凍でもお好みもので。
10分経ったら1cm幅の斜め切りにした長ネギ、塩を加えて、長ネギがしんなりするまでさらに1-2分加熱します。
最後に味をみて塩で調整(分量外、ひとつまみ程度でよいはず)し、
茹で上がったうどんを器に入れ、具を乗せ汁を注ぎます。具の鶏肉と舞茸にしょうゆを数滴垂らしたら出来上がりです。お好みで七味唐辛子やゆずこしょうを少し添えてもいいですね。
地味だけど、煮干しと昆布、舞茸と鶏肉の味で汁もしっかり美味しくて、しみじみじんわり、ほっとする一杯です。
なぜこの作り方?
今回、舞茸と鶏肉は具でもありますが、どちらも汁にうま味を出す役割もあります。とはいえ味が抜けすぎて出し殻のようになっても美味しくありません。仕上がりで汁より具材のほうが少し味が強くなるよう、鶏肉には塩で下味をつけておき、まずは味を出すために水に入れ10分だけ煮て味を出してから汁の味付けの塩を足しました。
さらに最後に上からしょうゆを垂らして塩気とうま味を補いました。食べたとき、汁にちょっとムラがあるのも変化があってよいものです。
今回は昆布と煮干しはそのまま具として残していますが、10分煮たところで取り出してこれに使ってもいいですね。
この秋、ぜひお試しください。
作った人:ツジメシ
本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。
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