神々しいほど分厚い!1,000円台で激ウマ肉を食らってきた「キッチンごりら」【京都】

「肉食ったぁ!」って言いたいなぁ。例えば、ポークステーキ。ガツンと250gぐらいいきたいなぁ。今なら300gでもいけるかもな。豚肉100%のハンバーグもいいな。ロースカツもヒレカツも、ビフカツもステーキもいいな。これ全部、京都・出町柳「キッチンごりら」のメニューで、ぜひ食べてみて欲しいやつです。

エリア出町柳(京都)

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最近、肉ってますか? こんにちは、メシ通レポーターのナガオヨウコです。

 

たぶん、多くの人は1日に1回くらいは何らかの肉を口にしていると思います。しかし、ふと思い起こしてみてください。「肉を食べたあ!」感を感じたのは、いつですか?
たまには、肉とガチ対面してみませんか?

 

閑静な住宅街にある

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場所は、京都市左京区。叡電・元田中駅から東へ徒歩10分。写真中央がお店なのですが、周囲は見渡す限り住宅です。あと、ちらほらコインパーキング。閑静な住宅街です。

 

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こちらが「キッチンごりら」。お店の目の前には駐車場が2台分ありますよ。

 

教えてくれたのは、メシ通レポーターの平山たん(通称:おかん)。

「ナガオさん、ここは本気でヤバいから行くべき!」と、大プッシュされたので訪れてきましたよ! そして、肉ってきましたよ!

 

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出迎えてくださったのは、店主の谷本斉さん。

 

「『キッチンごりら』という店名は、僕の子どもの頃のあだ名がゴリラだったから(笑)。幼少時は背が低くてゴツい体型だったからね……」と、谷本さん。大人の谷本さんからは、ゴリラ感はあまり感じられませんけどね。

 

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お店は、テーブル席が14席。カウンター席もありますよ。

 

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店内にも、あちらこちらにゴリラの人形が飾られています。どれもかわいいな!

 

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谷本さんがこちら「キッチンごりら」を開店したのは、2011年の春。

 

「高校卒業後は、京都・舞鶴の海上自衛隊に入隊。護衛艦の中で調理全般を担当していました。3年後に退隊し、京都市内の和食店や洋食店で修業。その後に京都中央卸売市場で鮮魚担当として働いていました。

 

独立してお店をやろうとしたとき、〝素材の味をストレートに感じられるメニューを出そう〟と決めました。しかし、海から離れた京都で魚を扱うとなると、どうしても高級路線にならざるを得ない。本当においしいものを、多くのお客さんに食べてもらいたいと考えたとき、〝肉だな〟と思ったんです」

 

肉のうまさを直球で味わえる

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メニューは昼も夜も同じです。

基本は左ページの鶏・豚・牛のメニュー7種で、こちらにはご飯と味噌汁が付きます。

 

「キッチンごりら」は、カテゴリーとしては洋食店に入ると思うのですが、オムライスやグラタンはありませんし、デミグラスソースを使った料理もありません。

 

あるのは、肉そのまんま+α、な直球メニューのみ。

 

期待が高まってまいります。

 

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▲ポークステーキ(250g/1,300円) ※ご飯・味噌汁付き ※300gは1,500円

 

とにかく、どでかい肉を食べたああい! ということで注文したのがこちら。豚ロースを焼いた、ポークステーキです。ソースはバルサミコかにんにく醤油が選べますが、今回はにんにく醤油をチョイス。

 

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切り分け風景を見せてもらいましたら、なにこのぶ厚さ!!!

 

ちなみにこちらは300g。焼く前の厚さは約2.5センチ!

 

後日、そこそこ大きめの肉屋さんで同じような豚ロース肉を探してみましたが、ありませんでした。あったのは、脂身がもっと多い豚肩ロースのみ。しかも、厚さはこのほぼ半分でした。

 

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さて、ナイフを入れていきますよ!

 

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どおおおーーーん!

 

どやーーー!!!

 

わたくしずっと、「豚肉のうま味は脂で決まる」と言ってきました。去年、仕事で訪れた養豚場の経営者も、同じように「豚肉の味の決め手は、脂身の甘さ」とおっしゃっていました。これはたぶん間違っていないと思います。

 

しかし、こちら「キッチンごりら」で、豚肉の脂身以外の部分、つまり赤身というか白いので白身の部分のウマさに開眼してしまいました。

 

すげえ、すごい、すごイスト。

 

感想がわけわかんなくなるくらい、ウマい。

 

肉質は、割と固めです。ジューシーさは少なめ。そのぶん、ひと口かじるごとに、「オイラ、肉を食らってるぜ!」と感じます。

ああ、私、生きてるよ……!! なぜか涙が出そうです。

 

ただし、かなーり肉肉しいので、歯医者さんで差し歯を作ってもらったばかりとか、虫歯の詰め物したばかりという方はご注意を。

 

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▲ハンバーグ(豚)(250g/1,100円) ※ご飯・味噌汁付き ※300gは1,300円

 

「もうひとつ、試食いただきたいメニューがこちらです」と、谷本さん。こちら、豚肉100%のハンバーグです。

 

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豚肉のミンチは肩ロースを主軸にモモも合わせてあります。こちらのハンバーグも「素材そのものの味を楽しんでほしいから」という理由で、つなぎは一切ナシ。

 

わたくし、ふわふわな豚ハンバーグは食べたことあるのですが、つなぎナシのガチなやつは初めて。

 

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豚肉がぎゅうぎゅうなのがおわかりいただけますでしょうか。

 

で、味付けはしっかりめの塩コショウだけなんですよ。それだけ。なのに、なのに、

 

あはははは〜〜〜!!!

 

……と、笑いがこみあげるくらいウマい。ウマすぎる。ひと口だけでも、脳の肉中枢がガツンとヤラれてしまいました。ミュージカルだったら、盛大に踊りまくるパターン。

 

豚肉ミンチって、シュウマイとか餃子のイメージがあると思いますが、全っ然違います。もはや別物。

 

いや〜、本気でびっくりしました。ここ、ほんまにおすすめのお店です。かなりの評判のお店ですので、時間に余裕をもって訪れてくださいね。

 

お店情報

キッチンごりら

住所:京都京都市左京区田中樋ノ口町17-3
電話番号:075-702-3905
営業時間:11:30~14:15(LO)、18:00〜21:15(LO)※土曜日・日曜日は11:00〜営業
定休日:不定休
ウェブサイト:http://www.kitchen-golira.com/ 

※本記事は2017年6月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。

 

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。

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