なにこれ激ウマ……タコのモツを食べ尽くし!日本と地中海のタコ料理&バー「ブログルド」【京都】

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みなさまこんにちは。メシ通レポーターのナガオヨウコです。

 

先日、めちゃウマなタコ料理店に出合い、もうそれはそれは感激しました。出版業界の友人たちにも「おいしいよ! 知ってる? 」って言って回ったのですが、皆すでにファンでした。ということで、メシ通読者のみなさまにもがっつり報告いたします。

 

ところで、タコの内臓、つまりモツって食べたことありますか?

ほとんどの人が「ナニソレ食べられるの? 」って答えるんじゃないかと思います。

 

だって、スーパーマーケットで売られていませんし、飲食店でもまず提供されていませんからね。

 

今日ご紹介する「ブログルド」は、なんとタコのレバーや胃袋、エラなどのモツを食べられちゃうタコ料理専門店です。では行ってみましょー!

 

四条烏丸から徒歩2分

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場所は京都の四条烏丸、COCON烏丸の南側です。烏丸綾小路を西に入ったところにあります。

 

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お店の外ではシャボン玉が飛んでいます。私の腕ではシャボン玉を写真に収めることができませんでした。すみません……。この吹き出し口からシャボン玉が出ているんですけどね。

 

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お店の中は、ほっこり家庭的。夜でもこの明るさです。

 

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飲み屋さんっぽくなくて、カフェのような健全な雰囲気です。1人でふらりと訪れるお客さんも多いそうですよ。

 

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お出迎えくださったのは、オーナーの伊勢屋絢一さん。IT系のサラリーマンとして長く会社勤めをされていたのですが、「面白いことだけをやりたい」「他にないものを提供したい」と、独立。

 

もともとは左京区で「縁蛸(えんたこ)」というたこ焼き店を営業されていたのですが、2013年6月、こちら四条烏丸に「ブログルド」として移転リニューアルしたのでした。

 

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こちらのシートで注文です。グリルやドリアなど地中海料理もありますし、焼きそばも気になる。以前食べた、タコの天ぷらも絶品だったなあ……。

 

自家製ジンジャービア入り! モスコミュールの原型

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まずはビール、と言ってしまいそうですが、ちょっと待った! 「ブログルド」に来たなら、ここにしかないドリンクでスタートいたしましょう。モスコミュールです。

 

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▲モスコミュール(600円)

 

よくあるモスコミュールは、ウォッカ+ジンジャーエール+ライムのカクテルです。しかしこちらは「本来のモスコミュールを再現」したものなのだそう。

 

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ジンジャーエールではなく、ジンジャービアという飲料を使っているのです。

ジンジャービアといっても、ビールではありません。スコットランドで昔から作られてきたジンジャーエールのルーツ的ドリンク。

「ブログルド」のジンジャービアは、なんと自家製。酵母に絞りショウガを加える→レモン、砂糖、水を加える→スパイスを加える→発酵させる、という順番で出来上がります。

 

よくあるモスコミュールってちょい甘めですが、これは、ガツンとくる。爽やかさとスパイスの香りがすっと感じられるんです。このモスコミュールを飲んだら、よそで飲めなくなりそう……!

 

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▲タコのカルパッチョ(750円)

 

さっとゆでたミズダコの薄造り。

北海道産のミズダコはコリコリしていて、カルパッチョにぴったり。マダコだと柔らかくなりすぎるんですけどね」と、伊勢屋さん。

 

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添えられたミルクピッチャーみたいなのは、上からかける「燻(いぶ)ししょうゆ」。醤油の燻製(!)なんですって。これがですね、いつまでもかいでいたいほどいい香り。

 

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この「燻ししょうゆ」は、和歌山県・湯浅しょうゆのもの。京都ではココのみで販売中。

 

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じゃば〜っと、回しかけていただきます! なお、ピッチャー1杯で50円分くらいなので、残さず全部かけちゃいましょう。

ミズダコって、今まで意識して食べたことがなかったのですが、これはイケル! 歯応え良し、タコのフレッシュさも良し。「燻ししょうゆ」がぐいぐい鼻腔をくすぐるのも最高だー!

 

たこ焼きではなく「たこ味焼」

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小腹を満たしたところで、アルバイトのかなちゃんが「たこ味焼」を作っているとこを見学。

 

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生地がゆるゆるなので、焼けるまで20分もかかるそうです。

 

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世間のたこ焼きは、20分もかけて焼くと周りがカリカリまたはガリガリになるのですが、「ブログルド」のは、外側サクサクッ……で、中は超〜とろとろなんですよ。ベシャメルソースのようだと言われることもあるそうです。

 

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▲たこ味焼 9個(600円)

 

たこ焼きではありません。「たこ味焼」です。いや、はっきり言ってたこ焼きなのですが、名前は「たこ味焼」ってことで。でもね、たこ焼きの概念がまるきり変わるほど、ほかのたこ焼きと違うんですよ。

 

何が違うって、ソースはつけません。

 

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ウマあああああ!!!!

タコそのものにしっかりうま味がある !

 

世間のたこ焼きは、カット済みのゆでタコを使っていることが多いようです。

ところがこちらは、山口県の瀬戸内海側・上関産の生タコを使用。※不漁のときは、広島県三原市からも仕入れています。

タコの仕込み方に独自の工夫をしているため(内緒だそう)、生地にタコのエキスが染み込むんですって!

タコの味がぐいぐい染み込んでいるから、むしろソース不要なんですよ。

 

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▲たこ味焼のアヒージョ(800円)

 

オーナーの伊勢屋さんに「ほんまは、『たこ味焼』はそのまま召し上がっていただきたい! でもこのアレンジは傑作なので、どちらも食べてほしい! ナガオさん、どっちにしますか? 」と言われたので、両方いただくことにしました。

 

ショウガとアンチョビで香りづけしたオリーブオイルに、「たこ味焼」がひたひたに浸かっております。

 

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ただでさえ、とろりんな「たこ味焼」が、オリーブオイルにまみれてさらにとろとろ。これ、すごい発明。おいしすぎる……。

紅ショウガ入りの普通のたこ焼きではこのじんわりうまさは出ないんじゃないかなあ。

 

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▲タコの赤ワイン煮 ギリシャ風(750円)

 

続いては、ギリシャ風の煮込み料理を。ギリシャ人はタコ料理をよく食べるのだそうで、中でもこちらはギリシャ人にとってソウルフード的存在なのだそう。

 

40〜50分もかけて煮込んだタコは、もっちり食感でうまうま。

 

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ソースはエクストラバージンオリーブオイル、玉ネギ、赤ワイン、ホールトマトを合わせたもの。ギリシャ料理ってなじみが薄いと思いますが、もっと日本に浸透していいおいしさ!

ソースは残さず食べたいから、パン(150円)もお願いしちゃいました。

 

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次のお酒は、ルーマニアの黒ワインにしようかな!

黒ワインはボトルで2,300円〜。ワインの値段はかなーりお安めにしているのだそう。えへへ、お得お得!

 

黒ワインといっても、真っ黒なワインではありません。EUのワイン協会では、ルーマニアの赤褐色ワインのことを「黒ワイン」と呼んでいるんですって。

 

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▲グリア バベアスカ・ネアグラ(ボトル)3,300円

※グラスでの提供はしていません

 

選んだワインのブドウの品種名を日本語に訳すと「黒い熟女」です。ほかに「乙女」もあったのですが、あえての熟女。熟女って何歳からですか。

 

メニューには「エキゾチックな雰囲気」「若干パセリの香り」「サワーチェリー、スパイス(特にホワイトペッパーとカカオ)やコーヒーのニュアンスを持つ」「味わいはヴェルベットのような感覚」と、書いてありました。

 

が、私の感想はシンプルに「あ、大好き」でした。

パセリやカカオはわかりませんでした(すみません)。でも、爽やかさと香りとグッとくる奥深さのバランスがとにかく絶妙。わたくし、もし一生に一銘柄しか赤ワインを飲めないとしたら、これを選ぶと思います。

 

では、赤ワインを開けたところで次のお目当て、タコのモツに突入するとします!

 

タコのモツを食べ尽くす

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▲レペッチリ(Mサイズ 800円)

 

レペッチリってなんだ。

 

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「レバーペーストの“レペ”、チーズの“チ”、リゾットの“リ”です。レペチリをなんとなくイタリア語風に言いたくて、レペッチリというネーミングにしました」(伊勢屋さん)とのことで、レペッチリは造語でした。

 

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タコのレバーペースト入りのリゾットにチーズをのせたものです。

むっちむちのタコがうまうますぎ〜。小躍りしちゃいそう。

玉ネギのみじん切り、醤油、みりん、酒を加えた自家製レバーペーストが、味の立役者です。

 

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▲タコのゆでモツ+自家製酢味噌(750円)

※オーダーは2名以上で、2杯以上のお酒を注文の方に限る

 

左上から時計回りに、鶏つくねみたいなのがエラ。腸がくっついた胃袋(タコ3ハイ分!)、ハラミ、ロウト。真ん中の酢味噌がハート型なのは、たまたまです。

 

タコのモツは、一般的には流通していません。でもこちらでは生のタコを丸ごと仕入れているからこそ、内臓=モツが手に入るのだそう。

 

食感むっちり、程よく歯応えあり。もぐもぐかみ進め、「まだかなもう少しかな」って頃合いに、ほろりと口の中で崩れるんですよ。

これ絶対、日本酒にも合うと思う。(お店には日本酒もありますよ)そして、黒ワインにも合うのが不思議。

これだけのボリュームで750円。安っ!

2名以上で訪問したら絶対オーダーしたいところです。

 

この盛り合わせ以外にも、モツはまだまだあるんですよ。

……と思ったら、なぜかお楽しみタイムに突入!?

 

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伊勢屋さんが抽選箱を持って登場。オリジナルのシールをもらえるんだそう。「そんなに忙しくない時に限りますけどね」と、伊勢屋さん。

 

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同行してくれた女性は「美人万歳」。

 

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私は「最強無敵」でした。お店の前身である「縁蛸」の名前入り。他にもいろんな種類があるみたいなので、訪れるたびに楽しみになりそう。

(箱に貼ってある「彼氏変人」が気になる……)

 

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▲タコの肝味噌(450円)

 ※オーダーはお酒を注文した方のみ

 

一番珍味っぽいのキタ! マダコの肝に一味を加えたものです。

 

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カニ味噌みたいに濃厚なんだけど、「珍しいでしょ」「磯っぽいでしょ」っていうような押しの強さはナシ。あと味がさらりとしていて、口の中に粘りが残らないんですよ。

 

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先ほどのゆでたモツに、肝味噌をつけてみました。ひゃっほー!

口の中がモツ×モツパラダイス!

 

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▲タコの白子(650円)

※オーダーはお酒を注文した方のみ

 

タコの白子をさっゆでたもの。これでタコ3ハイ分です。うわー、ぜいたくやん。

シンプルなんだけど、喉を通る時にふくよかな香りがスッとするのが不思議。柚子が香る自家製ポン酢も、いいねいいね〜! これも黒ワインとの相性抜群です。

 

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▲ヘネシー・ジンジャー(700円)

 

黒ワインが空いたので、シメにもう一杯。

モスコミュールにも使われていたジンジャービアと、コニャックのヘネシーという組み合わせです。

夜景とナイトガウンが似合うヘネシー(←ただの先入観)が、アパレル勤務女子に似合うような爽やか&まろやかさに変身!

 

激レアなのは、タコのモツだけではありませんでした。「たこ味焼」も、ジンジャービアのモスコミュールも、世界でここだけの味でした。街中ど真ん中という立地の良さ、一人でもグループでも子連れでもOKという懐の深さもありがたい限りです。この感動を、あなたもぜひ。

 

お店情報

BROGLD(ブログルド)

住所:京都京都市下京区童侍者町161 綾小路スクエア1F
電話番号:075-371-8770
営業時間:18:00~0:00(LO 23:30)
定休日:日曜日・祝日
ウェブサイト:http://brogld.net

www.hotpepper.jp

※本記事は2017年10月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。

 

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。

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