ラーメン、漬物、生八ツ橋……これ全部○○の具なんです「HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)」【京都】

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みなさま、コッペぱんにちは。京都のライター・ナガオヨウコです。メシ通レポーターとして、おいしいもんから不思議なもんまでいろいろレポしております。

 

冒頭のあいさつでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、今回はオープンしたばかりのコッペパンのお店をご紹介します。

 

おしゃれなコッペパン専門店

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場所は、東山七条を南にさがったとこ、の東側。

智積院や三十三間堂といった観光スポットから徒歩圏内ですが、下町風情を感じるエリアの端っこです。

 

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2017年11月3日にオープンした、「HAPPY BUNS(ハッピー バンズ)」というお店です。

 

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お店の扉を開けて、目に飛び込んでくるのがこんなショーケース。

むむっ!?

 

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コッペパンに、ラーメン。

 

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コッペパンに、しば漬け。

 

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コッペパンに、生八ツ橋。

 

こ、これは……!!

 

最近、京都らへんでもコッペパンがはやっていて、コッペパン専門店がいくつかあります。子どもも大人も、年配の方もだーい好きですからね。コッペパン。

 

しかし、コッペパンの具が、ラーメン、漬物、生八ツ橋って。

 

なじみのあるもの×なじみのあるもの、の組み合わせですが、いやこれは……。

親しみのあるコッペパンが、いきなりぶっとんだアイテム(と、言わせていただきます)に変身しているではありませんか!

 

「そうきたか! 」と膝を打つよりも、「大丈夫ですか?」と、心配するレベルです。せっかくなんでしっかりお話を聞いてみましょう。

 

こだわりコーヒー店の姉妹店

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「HAPPY BUNS」の仕掛け人は、アートディレクターの西山拓磨さん。「タクマデザイン」というデザイン会社の代表であり、島原エリアに「GOOD TIME COFFEE」というコーヒー専門店を運営されています。

 

つまりは、こちら「HAPPY BUNS」は、「GOOD TIME COFFEE」の姉妹店というわけです。

 

京都は、コーヒーの消費量もパンの消費量も全国ナンバーワン。コーヒーもパンも、京都人の日常に溶け込んでいるんですね。

そもそも、飲食部門で僕が追求したいのは“地域の人たちに愛される味とコミュニティー空間”。コーヒーに関しては、築約100年の京町家をリノベーションした『GOOD TIME COFFEE』がある。

では、パンに関してはどうか。舌の超えた京都の人たちに、僕たちしかできない提案をするなら、昔懐かしいコッペパン×なじみのある具材のミックスがいいんじゃないかと思い至ったんです」(西山さん)

 

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デザイナーさんがオーナーだけに、お店はシンプルながらおしゃれ。

 

「ここはもともと洋食屋さんだったようです。店内を解体していると、いい具合に朽ちた壁があらわれたんです。その時、ここの壁だけをアクセントとして残し、あとはシンプルに仕上げようと思いつきました」(西山さん)

 

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テーブル席の周りは、白い壁とコンクリ床で仕上げてありますが……。

 

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カウンター奥だけ、ランダムな経年変化がかっこいい壁。

 

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天井を見上げると、しだれ桜など数種類の枝。なんというか、引き算、引き算、そしてちょい足し算、っていうカッコよさです。

 

個性的すぎるコッペパンを食べてみた

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▲コッペパン(ラーメン/キヌガサは各380円、セロリは300円)、ドリップコーヒー 400円

 

コッペパンは全部で10種類。

こちらの3種類以外は、ベリー/ヤツハシ/シバヅケ/キーマ/ティラミス/グラタン/テリヤキ、があります。

 

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コッペパンを焼いているのは、スタッフの阿部さん。

 

「ユニークな具材と合うよう、コッペパンはシンプルに徹しました。開発段階では、全粒粉を入れてみたりしたのですが、やはりパンは“素”に近いほうがいいという結果になったんです」(阿部さん)

 

い、いざ実食よ! 初めての世界に突入!! どきどき。

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▲ラーメン(380円)

 

まずは、ラーメン! 味は塩ラーメンなのですが、よくある塩ラーメンよりも、塩っぽさがかなり控えめ。

 

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パン×麺というと焼きそばパンが一般的ですが、焼きそばパンよりもすんなり体になじむ感じ。多分、インスタントの袋ラーメン(塩味)では、こんなにうまくいかないと思う。

 

(もぐもぐ)ラーメンのコッペパン……(もぐもぐ)……おいしいやん!! すごい、すごいよ。大発明やん!! (もぐもぐ)(もぐもぐ)

 

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▲キヌガサ(380円)

 

お次は、京都で食されている「衣笠丼」をイメージした「キヌガサ」です。衣笠丼とは、甘辛く味付けした油揚げと青ネギを卵でとじた丼のこと。

 

こちらでは、油揚げを九条ネギ入り卵焼きではさんでいます。

 

京都人は、油揚げのことを「お揚げさん」と親しみをこめて呼びます。それほど、京都人は油揚げが大好き。そして、京都人は九条ネギがないと生きていけないくらい(ナガオ調査による)、九条ネギが好き。

 

これがですね、ウマすぎなんですよ!!

油揚げも卵もほっとやさし〜い味わいなのですが、九条ネギの甘さとか刻みのりの香りがアクセントになってちょいちょい嗅覚をつついてくる。全10種類の中で一番売れるというのも納得です。

 

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▲セロリ(300円)

 

清水五条にある佃煮店「乃吉(つのきち)」のセロリジャム+マスカルポーネチーズ+アーモンドという組み合わせ。

 

このセロリジャム、セロリの独特の苦味がまったくなくて(ナガオ実感)、すっと爽やかな中にジャムの甘みがあるんですよ。そこに柔らかな甘みのマスカルポーネ、アクセントのアーモンド。

 

ぐうウマ!!!

 

誰ですかこんな素敵な組み合わせ考えたの!(お店のスタッフさんたちです)

これ反則やん!

セロリジャムが反則ならラーメンも衣笠丼も反則なのですが、いやいやいや、好きになってしまうやん! 好きになってもいいんですか、いいんですよね。そんな自分を受け止められていないわたくし。

 

※最初の衝撃のすごさよりも、おいしさの衝撃がうわ回ってしまい混乱中

 

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▲ドリップコーヒー(400円)

 

そしてさらに驚きなのが、これらの個性的すぎるコッペパン、コーヒーとの相性がむちゃくちゃいいんですよ!

そして、1杯が約200ccで飲み応えもあり。

実は少し残ったので自宅に持ち帰ったのですが、数時間後に飲んでみると……冷めてもなおおいしかった!

 

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「姉妹店の『GOOD TIME COFFEE』ではシングルオリジンの3種類の豆を用意していますが、こちらのコーヒーは『HAPPY BUNS』用に新たにブレンドしたものです。京都のIWASHI COFFEEさんに焙煎をお願いし、飲みやすい味を追求しました」(店長の松本さん)

 

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▲ヤツハシ(280円)

 

そして、気になった2品をテイクアウトして自宅で食べてみました。まずは、ヤツハシ。名前の通り、コッペパンに生八ツ橋をはさんだものです。

 

生八ツ橋はあんこ入り。あんことニッキ(つまりはシナモン風味)が、コッペパンに合わないはずがない。そして、生八ツ橋のたおやかな食感をニュートラルなコッペパンが受け止めてる。

 

京都みやげの定番とはいえ、京都人は生八ツ橋が好きです。だって、うちの近所の小さなスーパーマーケットの和菓子コーナーに、自宅用の小パック生八ツ橋が売られているんですから。

パン好き、生八ツ橋好きの京都人は、ぜひこのコッペパンを食すべき!!

 

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▲シバヅケ(330円)

 

しば漬けは、赤じそ風味のお漬物。自家製ポテトサラダにしば漬けを合わせているため、全体的にピンク色です。

 

まずは「きゃー、ピンクでかわいい! 」って嬌声をあげてしまいます。そして、ひと口食べてみると……。うわっ、新感覚のポテサラ!! しば漬けのコッペパン、ありありです! むしろこの酸味、くせになりそうなおいしさ。

 

ふと考えてみると、ポテトサラダに洋風ピクルスを入れることもあるわけで。となると、日本のピクルス=漬物が好相性すぎるのも自然なこと。

 

すべてを受け止める「HAPPY BUNS」のコッペパン、すごい。そして、個性的すぎる具材を合わせちゃった「HAPPY BUNS」の人たちもすごい。

 

個性的な嗜好(しこう)やファッションのみなさん、「自分に合うパートナーがなかなか見つからなくて」というときは、「HAPPY BUNS」のコッペパンを思い出してください。そうです、コッペパンのような人を選べばいいのです。

 

片思いの相手が個性的すぎるあなた、大丈夫。あなたが懐の広いコッペパンのような存在になればいいのです。自分を信じて。(どんなオチ)

 

お店情報

HAPPY BUNS

住所:京都京都市東山区東瓦町690
電話番号:075-354-5498
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日
ウェブサイト:http://happybuns.cafe/

 

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。

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