替え玉ならぬ替えネタって何だ!?大盛り海鮮丼が激安540円〜!寿司パフェもあるよ

海鮮丼って、見た目のインパクトが強くて心惹かれるけれど、食べるバランスが難しい。調子に乗ってネタばっかり食べちゃって、最後に寂しくご飯むさぼることないですか? 京都・伏見区「魚楽」の海鮮丼は激安な上に「替えネタ」ができるらしいんです。そんなウマい話、乗らない手はないですよね?

エリア伏見区その他(京都)

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こんにちは。メシ通レポーターであり、激安&大盛りウォッチャー(見るだけかい)、京都のライター・ナガオヨウコです。

 

わたくし、激安&大盛り業界を日々リサーチし、ウォッチしています。あっ、もちろん食べにも行っております。が、なかなか見つからないのが海鮮丼ジャンル。

 

やはり大盛り業界に詳しい、関西の男性編集者も「どうしても、海鮮丼ジャンルは難しい。海鮮って原価が高いからでしょうね」と、言ってました。

 

大盛り海鮮丼といえば、以前、『メシ通』で紹介した「馬ん場」があります。

 

www.hotpepper.jp

「馬ん場」は、「1,200円で、激盛り海鮮丼」のお店です。おいしいです。

 

今回ご紹介するのは

「激安」であり、「替えネタ」ができるという

海鮮丼ジャンルとしてはちょっと珍しい方向性のお店です。

 

ん?

「替えネタ」って何だ??

 

海鮮丼が540円〜

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お店があるのは、京阪淀駅から徒歩3分の場所。

 

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※写真の価格はすべて税抜です。

カウンター7席のみの小さなお店です。

 

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メニューは海鮮丼のみ。テイクアウトもできますよ。

 

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海鮮丼はなんと540円〜と激安!

 

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だいたい常時40種類くらいあるそうです。なかなか多いな!

 

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メニューは季節によって変わります。

 

3〜10月は沖縄・宮古島から直送される海ブドウの丼、夏はトマトと大葉のイクラ丼、11〜3月はカニが登場します。

 

どれを食べようか迷っちゃいますねー。

 

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▲マグロ2色丼(540円)

 

まずは、一番好評という「マグロ2色丼」を注文!

マグロの赤身とネギトロの、ハーフ&ハーフ丼です。早い日は14時ごろ売り切れてしまうんですって。

 

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ツヤツヤと美しいマグロさま。これはウマい!!!

 

食べていて気づいたのですが、意外と具が多い。

具の部分に厚みがあるのがわかるでしょうか。

 

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540円の海鮮丼ですから、もっと具が少ないと思っていたし、醤油もちょっとだけでいいと思ってました。

ということで、醤油を足しました。

 

突然ですが、ここで大将の中村和正さんにコメントをいただきましょう。

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「マグロは毎朝、京都の中央卸売市場で仕入れているのでおいしさには絶対の自信があります。

激安の理由は、大量仕入れ。ウチはこのように小さなお店ですが、平日も土日も平均200〜250杯ほど売れているんですよ。

 

そもそもウチは、京都の久御山町で持ち帰りと宅配の寿司専門店だったんです。私は4代目で、やはり寿司をにぎっていました。

 

10年前にここ、淀に移転してからしばらくも、持ち帰りと宅配の寿司店として営業していました。しかし今の時代、大きなおけに入ったにぎり寿司はなかなか食べてもらえない。まあせいぜい、盆や正月に家族で集まったときに『せっかくだから、お寿司でもとろうか』となるくらいですよね。

 

そこで3年前、海鮮丼の専門店にシフトチェンジしたんです。

私は、“普段から、お寿司を食べてほしい”という思いがあったのですが、毎日気軽に食べるなら、やはり丼だなと。

にぎり寿司では、どんなにおいしくても安くても、『毎日食べよう』とはなりませんからね 。

 

今の時代、ニーズがあるのは『ガッツリ大盛り』『激安』です。そこで、540円〜という破格で海鮮丼を食べられるお店にしました。

 

そして、やはり話題性も必要。そこで考えたのが替えネタというシステムです。つまり、ネタだけおかわりができるんですよ」(大将・中村和正さん)

 

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ふたたび、海鮮丼に戻ります。

 

あっ、いつものクセで丼をタテに食べてしまったよ!

※丼ものはタテに切るように食べ進めるのがナガオ流

 

あかんあかん、わたくし替えネタに挑戦するつもりやったやん! タテに食べたらあかんやん!

 

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替えネタをお願いできるのは、<上に乗っかってるお刺身部分を食べ終えていて、白ご飯が残っている>が、条件です。

残りご飯が入ったどんぶり鉢をスタッフさんに渡すと、替えネタを乗せて持ってきてもらえます。

 

ということで、半分ほどご飯を残し、ご飯を平らにしておきました。

本当は、そのまま全部食べてしまいそうでした。

 

刺身だと、お醤油つけてぱくぱく食べられるのに、ご飯の上に盛り付けられているだけで「ご飯といっしょにかきこむ」モードに入ってしまいます。不思議です。

 

なお、大将によると「海鮮丼のおいしさは、シャリで決まる」とのこと。

どんなにおいしいネタでも、シャリがよくなければすべてが台無しになるそうです。

 

こちら「魚楽(ととらく)」のすし飯は、ちょっぴり甘め。お米は、ご近所のお米屋さんにお願いして、海鮮丼に合う銘柄をブレンドしてもらっているのだそう。しかも、季節によってブレンド具合を変えているんですって!

 

ご飯はガス釜で炊いたあと、大きなおけに移し替え、手作業ですし酢と合わせています。ちなみに、世間の寿司店では「ご飯とすし酢を混ぜる機械」で混ぜ合わせる場合が多いようです。

 

酢飯の要であるすし酢は、にぎり寿司店時代から変わらぬ製法で作っているそうです。お酢も、調味料も、分量も同じ。540円〜という激安な海鮮丼なのに、ぜいたくな気分になれるのはシャリに秘密がありました。

 

替えネタをオーダー

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▲替えネタ(海鮮丼/324円)※店内での飲食に限る

 

替えネタは、丼の価格から200円引き。540円の丼のネタだけだと、324円です。

またしてもどれにしようか迷ったのですが、具材がいっぱい乗っている海鮮丼に決めました!

イクラ、イカ、エビ、マグロ、タコ、甘エビの5種盛り。ぐへ、全部大好きですよ、ぐへへへ。

 

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ご飯はハーフサイズなので(さっき半分食べましたからね)、具材もりもり感でお得な気分。

イカをつまんでみましたが、丼にはまだまだイカが残っております。

目一杯食べたいときは、最初の丼を大盛り(+50円)にして、さらに替えネタをお願いするといいと思います。

 

私が、そもそも大盛り丼にしなかったのは理由があります。それは……。

 

「寿司パフェ」も食べてみた

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壁に貼られた「寿司パフェ」が気になったからです。

ざくっと言えば、海鮮丼をパフェの器に詰め込んだものです。違った意味で、インスタ映えしそう……。

 

「パフェ? みたいな寿司(961円)」と、「寿司パフェ(961円)」の2種類。違いは、具材の種類だけです。

 

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▲寿司パフェ(961円)

 

ネタは、マグロ、イカ、サーモン、イクラ、甘エビ、赤エビ、ネギトロ。

 

おお! これは!!

遠目で見たら、スイーツのパフェっぽい……かも!?

読者のみなさん、画面から目を離して、薄目でじんわりご覧ください。

 

……スイーツのパフェに見えますか? どうですか? イカが生クリームに見えますか? イクラがイチゴに見えますか?

 

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ネギトロはごはんとごはんの間にサンドされています。

 

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「寿司パフェ」についてきたのは、パフェスプーン。

こ、これではマグロの切り身が食べられないやないかい!

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ということで、一緒についてきた小皿に、いったんネタを救出しておきます。

 

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醤油をかけて、パフェスプーンでざくっとすくいながら食べます。

 

 

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パフェスプーンにイカ、イクラ、ネギトロがむぎゅっと乗っかってて、ひと口ひと口が小さなパラダイス状態。

 

しかし、 海鮮丼(というのか)をパフェスプーンで食べるのって不思議な感じ……。

海鮮丼を味わう、というなにげない行為に、どうも頭がついていかない。

 

この「寿司パフェ」、ビジュアルが楽しいだけでなく、「器やスプーンが違うだけで、こんなに味と印象が変わるのか」という発見にもなると思います。

 

あっ、もちろんちゃんとおいしいですよ! 完食しましたよ!!

 

ちなみにこの時、お店のBGMは、アメリカのやんちゃカリスマラッパー、故・2Pacの「カリフォルニア・ラブ」でした。

まさか海鮮丼を食べながら2Pac聴く日が来るとは思わなかった。

 

BGMは有線。この日は洋楽R&Bでしたが、「チャンネルをジャズに合わせる日もしばしば。僕、ジャズが好きなんですよ」と、大将。

ラップやジャズを聴きながら海鮮丼や寿司パフェを食べる。ここ「魚楽」は、そんな貴重な体験ができるお店でもあります。

 

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場所をおさらい。京阪淀駅のロータリー側を出て……。

 

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府道13号線に出るまでの道にあります。

 

評判のお店のため、平日も週末も行列ができることがしばしば。テイクアウトの場合のみ、予約が可能です。ただし、予約は当日の朝9時〜受付のみとなっております。

 

なお、替えネタは店内での飲食のみOK。早めの時間を狙って訪問するのがおすすめです。

 

お店情報

魚楽(ととらく)

住所:京都京都市伏見区淀本町173-82
電話番号:075-632-6303
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜21:00
定休日:水曜日(祝日の場合は営業、翌日休)

www.hotpepper.jp

 

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。

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