ご飯は「お弁当」に必須じゃない?パリで弁当店を経営する日本人の驚き【フランス人の味覚】

コロナ禍のフランスでも活躍中の「お弁当=Bento」。現代のパリっ子に受け入れられる理由から、フランス人が好き/嫌いな具材まで、その最新事情をたっぷりお伝えします!

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コロナ禍で高まったテイクアウト・デリバリー需要。

パリでも、新規に持ち帰りや配達を始めた飲食店は増加しました。ミシュランの星が付くような高級レストランの中にも、そうしたサービスに対応するところが出てきています。

 

日本人にとって「テイクアウト」と聞くと、まずイメージするのが「お弁当」ではないでしょうか。特に幕の内弁当は、一つに複数品目のおかずが入っており、いろいろな味を楽しみながら、携行食として食べられることが特徴です。

 

ここパリでも、コロナ禍以前から「Bento」という言葉は少しずつ浸透してきており、市内でその表記を目にすることは増えています。この「お弁当」という日本の食文化に、現地の人はどのような受け止め方をしているのでしょうか

 

「お弁当」なら和食の多様性を包み込める

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フランスの象徴とされる女性像マリアンヌ。その像を中央にいただいたパリ市内、共和国広場から少し歩いた先に「BENTO&GO!(ベントー・アンド・ゴー!)」という名前のお弁当屋さんがあります。

 

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

「BENTO&GO!」は、2014年10月にデリバリーやケータリングで事業を始め、翌年5月、テイクアウトを主体にイートインスペースも併設した店舗をオープン。

2017年11月には、ルーブル美術館近くに持ち帰り専門の2号店を開店させ、日本のお弁当で地元パリっ子の胃袋をつかんできました。

 

そんな同店を切り盛りするのが、シェフの立花剛さんです。

 

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──今回は新型コロナウイルスの影響もあり、立花さんのご自宅と私の自宅をつないでのオンライン取材です。携行食である「お弁当」をテーマに取り上げる、今回らしいといえばらしいですが。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:そうですね。

 

──お部屋の中でお顔が少々暗かったため、バルコニーに出てもらいました。お手数をおかけします……。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:大丈夫ですよ(笑)。

 

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──では、あらためて……。「BENTO&GO!」のお弁当って、パリの物価の中では買いやすい価格(12〜13ユーロ:約1,400〜1,600円)でありつつ、食べても満足感がありますし、日本を感じられてほっとする商品だと私は思うんです。そもそも、なぜパリでお弁当屋さんを開いたのでしょうか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:もともと、フレンチを学ぶためフランスにはそれなりに長くいましたが、日本に帰国しようかどうか迷っていたタイミングで、フランス企業で働いている日本人の方から「BENTO&GO!」を立ち上げる話が出たんです。
その時の「最近のパリは、日本や諸外国のように昼食にかける時間が取れなくなってきたし、混み合う所では昼食を買いに行っても並んでいるし、やっとありつけてもファストフードや中華惣菜になってしまう。さっと買えたり、会社に配達してもらえたりできて、かつ栄養バランスの取れている『お弁当』のような選択肢がないよね」という会話が、最初のきっかけでした。
ちなみに、現在もその人と一緒にお店をやっています。

 

──いきなり和食に?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:実は、フレンチのお店のほかにフランスの和食レストランでも働いた経験があるのですが、そこで感じたのは、フランス人のお客さまが日本人の食文化に対して、実情とは異なったイメージを持っているということでした。
例えば、「ご飯には醤油をかけがち」だとか「すしに添えられているガリを刺身と一緒に食べている」とか。
そういった中で、本当の和食を広めていきたいという気持ちが芽生えました。「お弁当ならそれができる」と思ったんです。

 

──というと?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:和食というと、すしや刺身が代表にされがちですが、それ以外にももっと幅広い世界ですよね。例えばハンバーグはドイツ発祥の料理ですが、日本で発展を遂げて、今では日本独自の「洋食」になりました。

 

──ナポリタンなどもそうですね。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:すしや刺身のような典型的な和食と比較した時、日本の洋食はそこまで海外に知られていませんし、単品では成立しづらいこともあるかもしれません。
しかし、お弁当ならいろいろなおかずを少しずつ入れられますので、ハンバーグやナポリタンといった料理も海外に紹介することができます

 

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▲豆腐ハンバーグ弁当

 

──なるほど! お客さんは在仏邦人というよりは、フランス人が多いですか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:店舗に来るお客さまの9割がフランス人です。一方で、デリバリーになると7割が日本人のお客さまになりますね。

 

──店舗とデリバリー以外の販売方法はありますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:あとはパリコレなどのイベントや見本市のシーズンに、会場へお弁当をケータリングしています。

 

100%自社負担で医療現場に「差し入れ」するワケ

──新型コロナウイルス騒動が始まって、あらゆる経済活動が制限されました。ご苦労もされたんじゃないですか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:売り上げは落ちましたね。当店の場合、周囲の会社に勤めるお客さまが、ランチ需要の多くを占めています。彼らの多くが家でのテレワークに切り替わりましたので、大きく影響を受けました。

 

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▲外出制限により閑散とするシャンゼリゼ大通り

 

──感染拡大を防ぐためフランスでは、3月15日午前0時からレストランやカフェ、バーが閉鎖になりました。以前からデリバリーをしていた強みはありましたか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:すぐに対応はできましたね。ただ、政府から外出制限が出された後も、テイクアウト・デリバリーは営業許可が出ていたため営業を続けていましたが、働いている側の感染リスクもあったため、途中からお店を閉めました。

 

──コロナ禍をきっかけに、店舗を持たずインターネットで注文を受けて配達する「ゴーストレストラン」が増えました。「BENTO&GO!」も当初はそのような業務形態を取っていましたね。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:今思うと、ラボを借りて調理をしていた当時のスタイルそのままだったら、今回の状況で打撃は受けず、むしろ売り上げは伸びたかもしれませんね。ただ、以前の業態に戻すことは、今は考えてはいません。

 

──経営的な面ではどうでしょうか? こういう状況の中で、従業員を雇い続けることは大変ではないですか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:フランスの場合、被雇用者に対しては、以前からいろいろな補償があります。しかしコロナ禍で支援は手厚くなったものの、経営者に対しての補償は多くはないです。
被雇用者に対する助成金についても、個人に直接振り込まれるものではなく、会社が一旦負担し、後から国が補填してくれるシステムのため、ひとまず雇用主がその額を肩代わりしないといけません。
企業に対する補償については、日本の方が手厚いと感じます。体力のないお店は大変だと思いますよ。

 

──医療従事者に対する食品の差し入れもしたそうですね。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:新型コロナウイルスとの戦いが続く中、知り合いのシェフがプロジェクトに参加しているのを見て、「自分たち料理人にしかできないことがあるのでは」と思い、私たちも参加しました。

 

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──差し入れのお弁当は、どのような方法で医療従事者の方に届けているのでしょうか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:必要とする病院との仲介をしてくれるアソシエーションがあり、そこが病院と連絡を取って、日付などを調整してくれます。当店の場合、食材などの費用は100%自社負担しました
コロナ禍の需要の落ち込みで、消費期限がきて食材を破棄するくらいなら、求めている人たちに渡ってほしいと思ったからです。
医療従事者の方からは「差し入れで和食をもらったのは初めて」と喜んでいただきました。サンドイッチなどが続いていたため、味の変化が嬉しかったようですね。

 

お弁当なら、最初からメインを食べてもいい

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──医療従事者の中には、初めて日本のお弁当を食べた方もいるかもしれませんね。「お弁当(Bento)」というものは、パリである程度認知はされていると思いますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:Bentoという言葉自体は、すでにパリで知られていると思います。大手のスーパーマーケットでも、雑貨のコーナーに弁当箱が売られているのを見かけますしね。

 

──「BENTO&GO!」の開店当初から、お弁当はフランス人にすんなり受け入れられましたか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:私たちがお店を構えている地区に限って言えば、開店当初は「今、流行している外国料理の一つ」としての捉え方だった気がします。「ああ、あそこにもBentoできたんだ」というような。同じ地区には、それ以前からBentoという言葉を掲げていたお店がありましたから。

 

──Bentoという言葉を掲げたお店というのは、「お弁当のようなもの」を売っているお店ということですか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:日本のお弁当そのもののお店もありますし、和食とフランス料理のフュージョン的なお店もあります。

 

──ということは、パリでの「お弁当とはどういうものか」という説明は、開店当初から必要なかったということでしょうか。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:そんなこともなく、当初は「お弁当とは、いくつかのおかずを詰めた、栄養バランスの取れた健康に良い、日本の伝統的な食事プレートです。季節の食材を使い、毎日仕込んで作る新鮮な食事です」という説明が必要でした。和食のイメージが“寿司刺身”がほとんどだったので、「お弁当の形は分かるが、寿司や刺身は入っているのか?」という問い合わせも多かったです。
現在は、固定客が増えたということもあり、説明する機会は大きく減りましたね。もちろん他所に新規出店すれば、また説明をしないといけなくなるかもしれませんが。

 

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──初めてお弁当を食べるフランス人は、どんな反応をする方が多いですか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:当然ながらお弁当は、フランス料理のように前菜、主菜、デザートという順に食べるわけではなく、それらがおかずとして一つの箱に入っています。
そのため、お客さまの中には「最初からメインを食べてもいいんだ」など、戸惑いを感じた人もいたかもしれませんね(笑)。

 

──お弁当はパリでどんなイメージを持たれていると思いますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:お弁当は1箱で数品目を食べられるため、栄養バランスの取れた食事として認識されているとは感じます。さらに当店の場合、サラダの割合も多くしていますし。
和食はベジタリアンなどにも対応しやすく、そういった健康志向/信条/ライフスタイルが広がってきた昨今、お弁当は十分にその存在価値を発揮できるはずです。

 

お弁当を通してわかった、フランス人が好き/苦手な味付け

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──日本人にとってお弁当にご飯(米)は必須ですが、フランス人にとってはどうでしょうか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:フランス人にとってご飯は、必ずしもおかずと一緒に食べたいものではないようですね。当店の場合、ご飯は別添えのパックに入れて、おかずとは容器を分けているお弁当がほとんどです。

 

──なぜですか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:一つの理由は、別添えにすれば、ご飯だけ電子レンジで温めやすいということ。
もう一つの理由は、ご飯をいらないとおっしゃるフランス人のお客さまが、しばしばいらっしゃるからです。
中には「別添えのパックのご飯を、お味噌汁や枝豆といった別のものに変えてほしい」という方もいらっしゃいますよ。

 

──おかずはどうでしょうか。どんなものがフランス人に好まれますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:人気なのは鶏の照り焼き、豚の角煮、野菜かき揚げ、鴨のローストですね。どれも“甘辛い”という点が共通しています。野菜のかき揚げは、甘辛の濃い天つゆをかけてあり、鴨のローストも、焼いた後に甘辛のソースに漬け込んでいるんです。

 

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──照り焼きを好きなフランス人は多いですよね。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:そうですね。あと柚子などのアグリューム(柑橘系)も好きですね。

 

──確かに、近年パリでもよく食材として柚子を見かけるようになりました。一方で、フランス人に好まれないおかずはありますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:「だし巻き卵を抜いてほしい」というお客さまが時々います。ベジタリアンなのかヴィーガンなのか、それともコレステロールを気にしているのか、理由はいろいろあるとは思うのですが。

 

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──卵自体は馴染みある食材ですよね。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:フランスで好まれる和食の味が「甘辛」「柑橘系」ということから考えると、お客さまの多くは“はっきりした味”を好むのだと思います。
当店のだし巻き卵も、少し濃い目の味付けにして巻いていますが、それでも味がはっきりしているわけではありません。もしかしたらこの辺りに、好みが分かれるポイントがあるのかもしれませんね。

 

ご飯とおかず、別々に食べる派? or 一緒に食べる派?

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──味が濃い目だと、日本人的にはご飯がほしくなりますね! 以前『メシ通』で、日本人とフランス人の“口中調味(ご飯とおかずを口の中で混ぜ合わせて食べること)”の習慣の違いについて、取り上げたことがありました。

www.hotpepper.jp

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:フランス人のお客さまが食べられる様子を見ていると、確かに日本人のように口中調味をしているわけではないですね。三角食べ(主食・おかず・汁物を順序よく食べること)はしますが、口に入れたおかずを完全に飲み込んだ後に、ご飯を口に運んでいるようです。
ただ、口中調味はしなくても、鶏の照り焼きなどをご飯にのせて食べる人は多い印象です。つまり、口の中で混ぜてはいないけれど、結果的にはご飯とおかずを混ぜて食べているということですね。

 

変化し続けるフランス人の味覚、そして次なる挑戦

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──フランス人にとって食感が苦手という和食はありますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:例えば、豚の角煮についた脂身を苦手とする人が多い印象です。

 

──ゼラチンのような食感は苦手なんですね。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:そうですね。そのため当店では、角煮にはバラ肉と、脂身が少ない肩肉を混ぜて使っています。
また、魚や鶏の皮が嫌いな人も多いですね。鮭の塩焼きは、すべて皮を取ってから提供していますし、鶏の照り焼きは、最後にローストチキンのように皮がパリパリになるまであぶって、食べやすくしてお弁当に入れています。
しかし、それでも残す人はいます。生っぽかったり、ゴムっぽい食感に対して苦手意識を持つ人が多いんだろうなとは感じていますね。

 

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(写真提供:BENTO&GO!)

 

──「くずの食感が苦手」という意見も聞きました。

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:そうですね、私もよく耳にします。ただ意外だったのが餅ですね。当店では、餅に抹茶のあんと生クリームを入れた、大福のようなデザートを扱っているのですが、それが最近とても売れるんです。
昔のイメージだと、餅のような食感はフランス人は嫌いだったはずですが、それだけを買いに来る人もいますよ。

 

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▲抹茶のクリーム大福

 

──和菓子に西洋のエッセンスをプラスしたことが、人気の理由かもしれませんね。ところで、フランス国内の制限緩和も進みましたが、客足は戻ってきていますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:ある程度は戻りましたが、パリコレなどのイベントがまだ開かれませんので、ケータリングの需要はなくなったままです。その点でまだ経営面では痛いです。

 

──やはり、なかなか厳しい状況が続きますね……。今後新型コロナウイルスの影響が落ち着いてきた後は、どういったことを計画されていますか?

 

f:id:exw_mesi:20200612202016p:plain立花さん:レシピ本の出版、エピスリー(惣菜屋)、立ち飲み屋さんを考えています。レシピ本については、家庭で簡単に「BENTO&GO!」の味を再現できるようなものを作れたらいいなと思っています。
エピスリーについては、当店のドレッシングなどを商品化できたらいいですね。立ち飲み屋さんのアイデアは、実は「BENTO&GO!」を立ち上げる前から考えていたことでした。
お昼はお弁当、夜はお酒に合う一品料理という形で、フランスでさらに和食を広められたら嬉しいです。

 

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まとめ

以前からパリで浸透しつつあった「Bento」は、ウィズコロナの世界にも「テイクアウトに対応しやすい」という特性を生かしつつ適応しています。
そして、今回のお話を元にすると、パリのお弁当事情から見えてくることは、

 

  • 品数を入れられるため、お弁当は和食の多様性を表現できる
  • 栄養バランスの取れた食事として、現代のフランス人の価値観と相性がいい
  • 「お弁当にご飯は必要でない」と考えるフランス人がいる一方で、白飯におかずを合わせるおいしさに気づいている人も少なくはない

 

ということでした。

 

健康志向という社会の流れと、ベジタリアンなどさまざまな信条に対応しやすい和食のポテンシャル、そして多様なおかずを一度に食べられ、豊かな世界観を箱内に作り出せるお弁当は、そのバランス感覚ゆえ、ますますパリで広がっていきそうです。

 

www.bentoandgo.com

書いた人:守隨亨延

加藤亨延

ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。主な取材テーマは比較文化と社会、ツーリズム。取材等での渡航国数は約60カ国。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。『地球の歩き方』フランス/パリ特派員。

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