【みかん狩り】これぞ男のロマン……俺たちが今すぐ「みかん狩り」に行くべき理由【甘党無宿】

冬到来! 

そしてそれは狩猟の季節でもある。生まれついてのハンターである漢たちにとって、血湧き肉躍る狩りの季節到来なのだ!

と言うわけで今回の狩りの獲物は、ズバリ……

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みかん

である。

「みかん!? ただの果物じゃねーかよ! 単なる果物狩りかよ!」

そうおっしゃる諸兄の声が聞こえてきそうである。

そう。たかが「果物狩り」である。だが果物を採る行為が単なる“果物とり”ではなく、なぜ“狩り”と呼ばれるのか?

そこには一筋縄ではいかない、奥深い理由があるのだ!

 

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今回訪れた“狩場”は神奈川横浜市戸塚区にある「芝口果樹園」だ。

季節により「ぶどう、梨、イチジク、柿、みかん」と、さまざまな季節のフルーツ狩りが楽しめる都会の果樹園である。

元来、果物は「水菓子」と呼ばれていた。

ならば我らが「甘党無宿」の出番ではないか! 今回は冬目前ということで、いざ旬のみかんを食らわん! しかも腹一杯。

「芝口果樹園」のホームページの地図を頼りに、国道1号から脇道に入るとすぐに大きな【みかん】の文字が。わかりやすい!

 

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横には手作り感たっぷりの駐車場の案内もある。

 

矢印のとおりに進むと、なにやら怪しげな建物が……。

そこには「野菜」「直売」の文字が。あれ? ここじゃないのかな?

 

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中をのぞくと、あきらかに怪しい……。なにやら果物を今にも狩らんとする道具が積んである。

 

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これはやっぱり匂う……。

 

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というわけで建物の裏に回ると「芝口果樹園」の文字が。

やっぱりここだった!

 

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そしてそこにいたのが「芝口果樹園」の農園主の芝口さんだ。

 

芝口さん! 僕らみかんが……みかんが食べたいんです!」

「え? ああ、みかんですね。食べ放題ですからたくさん食べていってください」

「食べ放題!? それはなんとお得な……

「大人1,000円、子供900円で食べ放題です。約1kgのお土産も付いていますよ」

 

おお、めっちゃお得じゃないですか?

追加の持ち帰りも1kgあたり350円とのこと。

これは、食えば食うほど幸せになれるということか……

だがいくら食べ放題とはいえ、胃袋には限界がある。

できればなるべく美味しいみかんが食いたいのだが。

 

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畑は日当たりが良く、太陽に照らされたオレンジ色のみかんが美しい。

 

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でも良く見ると、木によって実の大きさが違うような……?

 

「美味しいみかんの選び方ってあるんですか?」

「はい。一般的に大きい実より、小ぶりなものの方が甘みがぎゅっと詰まっています。それから日当たりの良いところで育った色の濃い方が甘いですね」

 

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「なるほど! だけどけっこう、木によって大きさが違うんですね〜」

「大きい実がなっている木は、昨年小ぶりな実がぎっしりなっていたんです。大きい実がなっている方は、実のつき方がまばらでしょ。今年、小ぶりな実の木は、来年は大きい実がつきますよ。そういう風にして交互に木が休んでいるんでしょうね。だから食べるには小ぶりな実がおすすめ。大きい方はジュースなんかが合いますね」

 

なるほど、奥が深い! その他にも美味しいみかんの見分け方としては

 

  • へたが青くて小ぶり
  • 張りがあるもの
  • 形が扁平
  • 皮のつぶつぶが小さくはっきりしたもの
  • 皮が薄いもの
  • 重みがあるもの
  • 皮が日焼けしたものは水分が不足して味が落ちている

 

などがあるそうだ。

 

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ちなみにこちらの果樹園のみかんの品種は「宮川早生・デコポン・湘南ゴールド」があるとのことだが、今の季節は宮川早生。甘みと程よい酸味が楽しめる温州早生と呼ばれる種類の中で、特に有名で、糖度が高くて味わい深く風味に優れているのが特徴なのがこの品種だ。

 

ちなみに僕らが普段コタツで食っている「みかん」と呼んでいるものは「温州(うんしゅう)みかん」といって、4500年ほど前に鹿児島でできたらしい。

元々中国から来た普通の種ありのみかんが、突然変異で種無しになり、それを接ぎ木で増やしていったとのこと。つまり温州みかんは日本生まれなのだ。ちなみに欧米では「SATSUMA(薩摩)」と呼ぶそうだ。

 

うんちくはこれくらいにして、さっそく収穫してみよう。

もちろん、ここからは手タレの本領発揮で同行の長谷川氏の出番である。

いつ見ても美しい手だ。

 

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甘そうなみかんを見つけたら、まずへたの部分を余裕を持ってハサミで切る。

 

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そして実のギリギリのところでへたを二度切りする。これは箱や袋の中でみかん同士が傷つけ合わないためだ。

 

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この甘そうなみかんを探すのが、結構難しくて面白い。

日当たりの良い、小ぶりな実を見つけたら……

さっそく、採りたてのみかんを試食。

思い切ってガブッといっちゃいましょう!

 

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せっかくの食べ放題なんだから、ぜいたくに丸かじり!

 

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おっ! 

口にした瞬間爽やかなみかんの香りがいっぱいに広がって、甘みがじゅわっと。

 

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美味い!

 

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今度は同行の手タレの長谷川氏が、黄金の指で巧みに皮をむいて……。

 

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うん? この実はまだ早かったのか、ちょっと甘みに対して酸味が勝ってる様子。

いやはや、「みかん狩り」、なかなか奥が深い!

まさにハンティング!

 

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木の低い部分や……

 

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高いところ。

 

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それぞれの大きさもこんなに違う!

 

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食べ比べながら、同時にお土産用のみかん1kgも袋詰め中。

 

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むいた皮はそばのカゴに。

ちょっと1年分くらいのみかんを食ったみたい。

 

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ちょ、食い過ぎた!

 

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美味しそうなお土産もゲット!

とれたても美味しいけど、みかんは2〜3日置くと、酸味が適度に抜けて甘くなるとのこと。

 

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芝口さん、ありがとうございました!

 

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まだ名残惜しいのか、なかなか帰りたがらない長谷川正和。

 

狩ったみかんを自宅でジュースにしてみよう

さて、家に持ち帰ったみかんたちだが、そのまま食うのは農園でたっっっぷり堪能したので、これをジュースにしてみたいと思う。

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分量は好みで調整して欲しいのだが、基本として1人分で

  • みかん 2個(150g
  • 生姜 一片(親指の第一関節くらい)

 

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  • 水 50ml

 

みかんにはビタミンCやカリウム、βカロテンがたっぷり。ビタミンCやβカロテンには抗酸化作用があって、活性酸素を撃退してガンや老化を防ぐと言われている。

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本当はジューサーを使って絞ると、さらっと口当たりの良いジュースができるが、みかんの袋や白い筋にはビタミンPがたくさん含まれ、動脈硬化の予防に効果があると言われている。

食物繊維も豊富で、腸の働きを整え便秘解消にも良いとされている。

というわけで、それらも余さずいただこうと、今回はミキサーにかけることに。

 

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まずはみかんを小房に分けて下ごしらえ。

 

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生姜をする。

意外なことに、みかんは体を冷やす食材。生姜を入れることで血行促進で体が温まる。体温が上がると免疫力アップや、代謝が良くなるので肥満対策にもなるのだ。

これも絞り汁だと飲み口がサラッとするが、今回はすったまま。

 

全ての材料をミキサーにかけ……

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出来立てを頂く!

 

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美味い!!!!

 

みかんは味に癖がないので、どんな野菜や果物とも合う。

りんご、セロリ、ほうれん草、ゆず、はちみつ、小松菜。

いろんな組み合わせで楽しめるぞ!

 

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それにしても果物狩りは楽しい!

みかん以外にもぶどう、梨、イチジク、柿など。ほぼ一年を通してなんらかのフルーツを狩ることが楽しめるという。

諸兄もフルーツハンターとしてデビューすることを声を大にしておすすめしたい!

 

施設情報

芝口果樹園

住所:神奈川横浜市戸塚区影取町146
電話番号:045-852-1445
営業時間:10:0016:00(平日は予約制。季節により果物が変わりますのでお問い合わせください)

定休日:不定休(お出かけの前にお問い合わせください)

金額はすべて消費税込です。
本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等て直接取材先へご確認くたさい。

 

食べた人:住倉カオス

住倉カオス

漢の甘味ユニット【甘党無宿】局長。血糖値高めながら、日夜陶酔の甘さを求め吹きすさぶ街を彷徨う。狼のように大胆に、時に子猫の下のように繊細に喰らう菓子はエスニックから和菓子まで。特にカステラや羊羹のような四角い和菓子に目がない。普段はカメラマン・超常現象研究家を生業にしている。バカがつくほどの愛犬家。

 

書いた人:長谷川正和

長谷川正和

甘党無宿メンバー。男性のハンドモデル(手タレ)として、テレビコマーシャルから広告、ファッション雑誌、再現VTR等に出演。美容ライターやフードライターを兼任。お腹の弱い多趣味なヘタレ。

 

 

書いた人:ハガユウスケ

ハガユウスケ

甘党無宿メンバー。コンテンツ制作会社・株式会社ブックバーガー代表取締役。会社の本店所在地、浅草雷門から東東京のおいしい情報をよなよな発信中。好きなかき氷は、ブルーハワイ。

 

【甘党無宿】

漢の甘味道探求ユニット。“甘いもの”は女子だけのものに非ず。脳を陶酔さす甘露の蜜は、激戦を戦い抜いた漢の休息にこそふさわしい…。男子と呼ぶにはちと使い古された、血糖値も体型も気になるおっさんが、退路を断ち切り至高の甘味をレポートする「漢のスイーツ徒然草」乞うご期待!!

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