スターバックスのバリスタに素朴な疑問をぶつけてみたシリーズ vol.1
今や街中には、靴を放れば当たるくらいカフェチェーンがあふれている。
ちょっと時間を潰したいときなんかはすごく助かるのだけれど、筆者にはどーーーしても解せないことがある。
それは……。
なんでみんな「コーヒー = スターバックス」なわけ!?
なんだかリア充の代名詞みたいに「スタバ」「スタバ」言うてはりますけど、ぶっちゃけ、コーヒー飲むだけならどこも一緒じゃないですか?
いったいスターバックスの何がそんなにすごいのか、直接聞いてみることにしました。
スターバックスは“人間パワースポット”だった
同じ行くならおしゃれやセレブの代表エリア・六本木がいいだろうと、今年5月にリニューアルオープンしたばかりの「スターバックス コーヒー 東京ミッドタウン店」へ。
店内は確かにおしゃれ。
でも、人々をひきつけるのはおしゃれ感がすべてではないはずなので、さっそくスタッフにお話を聞いてみることに。
対応してくれたのは、広報の都築さんと、
パートナー歴3年ほどの岸田さんです。
※スターバックスではスタッフのことを「パートナー」と呼ぶようです。
── スターバックスのコーヒーには、どんなこだわりがあるのですか?
スターバックスでは、「アラビカ種」という高品質な豆のみを使用しています。難しい環境で栽培され、収穫量の少ない品種なのですが、香りが豊かで、味も調っているのが特徴なんですよ。
管理方法や調達方法にもスターバックス独自の仕組みがあり、「アラビカ種」の中でもより厳選された豆だけが使われています。
── 豆の違いがおいしさの秘訣(ひけつ)ということですね。
それだけじゃないんです。豆それぞれの個性を活かすいれ方にもこだわっているんですよ。
抽出にかける時間も秒単位で決まっていますし、ホットコーヒーはマシンで作ってから30分以内、アイスコーヒーなら、急冷して抽出してから24時間以内のものしか提供しないなど、品質を保つルールもしっかりと決まっているんです。
── なるほど。でも、豆や入れ方にこだわったコーヒーを出すカフェはほかにもあるはずなのに、なぜみんなスターバックスにひかれるのでしょうか?
“カスタマイズ”が好評いただいているようです。「スターバックス ラテ」を挙げても、使用しているエスプレッソは通常の「エスプレッソ ロースト」と、カフェインを99%以上除いた「ディカフェ エスプレッソ ロースト」の2種類があり、さらに、ミルクも「アーモンドミルク・ソイミルク・無脂肪乳・低脂肪タイプ・スターバックスミルク」の5種類から選べるんです。
アーモンドミルクは、10月から新たに加わった期間限定の植物性ミルクなんですよ。体に優しく、アーモンドの風味も香ばしい、今の季節にもピッタリなミルクです。
── 組み合わせ次第で10種類ものラテが楽しめるんですね! そりゃスゴイ。でも、メニューにはそこまで書いていないですよ?
私たちパートナーが、レジでご提案差し上げています! ご気分や体調に合わせてご案内いたしますので、リクエストや質問があれば気軽に声をかけてください!
── そういえば、スターバックスって、一般的なカフェと比べて店員さんとの交流が多い気がします。
パートナーの接客力もスターバックスの魅力のひとつだと思います。1 to 1のつながりを大切にしているので、トクベツな体験をしていただくべく、お客様のご様子からパートナー一人一人が考えて接客しているんですよ。なので、スターバックスには接客マニュアルがないんです。
新人パートナーの教育も、"お客様を幸せにする接客”が自然と身に着くように、接客での成功体験や感動体験を通じて学べるよう、先輩パートナーみんながサポートしています!
── だから行くたびに接客が違ったんですね。それに、たしかに疑問符が残る接客をされた記憶もないかも。
実は、私がスターバックスで働こうと思ったきっかけも、当時通っていたお店のパートナーを見て「こんな接客ができるようになりたい」と思ったからなんです。今自分がパートナーになって、会いに来てくれるお客様がいたり、「あの店員さんに聞いてみよう」と思い出していただけたり、憧れていた存在になれている実感があってすごくうれしいです。
── コーヒーのおいしさやバリエーションだけでなく、パートナーさんとの関わりも、スターバックスにひかれる理由だったんですね。
接客を通してハッピーになれるとか、コーヒーで悩んだときに頼れるパートナーがいるとか、スターバックスは「人間パワースポット」なんだと思います(笑)。
メニューの謎を徹底解説
「何でも聞いてください!」という岸田さんのお言葉に甘え、いまさら聞けないアノことについても聞いてみることに……。
▲アナタハ違イガワカリマスカ?
── あの……じつは……。メニューを見ただけだと、カタカナばかりで何が何だかよくわからんのです。
なじみのないメニュー名だとパッとはわからないかもしれませんね(笑)。
── えへへ。聞く勇気もなく。それでつい、いつも同じものばかり頼んでしまうんですよね(そういう人、少なくないはず!)。
それでは、スターバックスで代表的な「スターバックス ラテ」「キャラメルマキアート」「フラペチーノ®」について解説しますね!
スターバックス ラテ
▲スターバック ラテ(Short:356円/Tall:399円/Grande:442円/Venti®:486円)
「エスプレッソ」に「スチームミルク」をたっぷり注ぎ、最後にフォームミルクをトッピングしたもの。
さっぱりがお好みなら「低脂肪ミルク」、妊婦さんなら「ディカフェ」など、お好みでカスタマイズしていただけます。
なお、「スターバックス ラテ」の他に定番なのが、次の3種。
- カフェ モカ
エスプレッソにチョコレートシロップとミルクを加えたもの。ホットはホイップクリームがのる。 - ホワイト モカ
ホワイトチョコレートのシロップが入った「カフェ モカ」。「カフェ モカ」よりもコクと甘みを感じる。 - カプチーノ
「スターバックス ラテ」よりも「フォームミルク」の量が多い。「スターバックス ラテ」よりコーヒー感をダイレクトに感じる。
こちらもミルクを変えたり、シロップを追加したりとカスタマイズできるので、いろいろ試してお気に入りの組み合わせを見つけてみてください!
キャラメル マキアート
▲キャラメル マキアート(Short:410円/Tall:453円/Grande:496円/Venti®:540円)
バニラシロップと「スチームミルク」をあわせ、ふわふわのフォームミルクを重ねて、エスプレッソショットを落としたもの。
仕上げにオリジナルのキャラメルソースをかける。
ひと口目はキャラメルソースとフォームミルクの優しい味わい。その後は、カップを傾けるたびにコーヒーとミルクが混ざって、ビターな風味からほんのりした甘さへと移り変わるので、味の変化を楽しめる1杯ですよ。
▲フォームミルクの上からエスプレッソショットを落とすと……
▲“シミ”ができる。このシミが「マキアート」のしるし
「マキアート」とは“シミ”という意味なんです。エスプレッソショットを落としたとき、フォームミルクの上にシミができるのが、ネーミングの由来です。
フラペチーノ®
▲抹茶 クリーム フラペチーノ®(Tall:507円/Grande:550円/Venti®:594円)
コーヒーや果汁、ミルクなどを氷と一緒にミキサーにかけた、スターバックスオリジナルのフローズンドリンク。
定番以外に期間限定メニューも多く、バリエーションが豊か。
フラペチーノ®にチョコレートシロップを追加したり、「ダーク モカ チップ フラペチーノ®」をクリームベースに変えたり、「ホイップクリームはナシで、ミルクは低脂肪ミルクへ変更」など、組み合わせは無限大です! お気に入りの一杯を見つけるのに、ぜひパートナーへお声掛けください!
そして、新たな謎が訪れる……
豆や入れ方はもちろん、お客様一人一人に合わせたカスタマイズや心に残る接客といったこだわり、そしてイマイチよくわからなかったメニューの詳細も知れて、すべての謎がすっきり解けた気分。
いやぁ~最高ですわ、スタバ。
「どこも一緒じゃね?」なんて言ってすみませんでした!!!
▲女神・サイレンが見上げる先にあったのは……
スターバックスの楽しみ方わかっていただけたようでよかったです! ちなみに、ここの2階に「スターバックス リザーブ® バー」があるので、よかったら飲んでいきませんか?
── リザーブ® バー!? なんですか、それは?
スターバックスのコーヒーバイヤーが厳選した、世界的にも希少で個性豊かな豆、「スターバックス リザーブ®」をブラックエプロンを着けたバリスタの最高のサービスで味わえる、「最高峰のコーヒー体験」ができる空間です。
▲未知なる世界へ続く階段!!!
さらに厳選されたコーヒーって、いったいどんな味なんだ?
そもそも、ブラックエプロンのバリスタって何者なのよ!?
新たに沸いたそんな疑問を解消すべく、「スターバックス コーヒー 東京ミッドタウン店」の2階「スターバックス リザーブ® バー」で、最高峰のコーヒー体験をしてみることに。
その様子は、後編でお伝えします。
お店情報
スターバックス コーヒー 東京ミッドタウン店
住所:東京都港区赤坂9丁目7-2 東京ミッドタウンB0103
電話番号:03‐5413‐6531
営業時間:7:00~23:00
定休日:不定休
※この記事は2017年11月の情報です。
※価格は全て税込み表示です。