塩焼きにはないスパイスの香りが秀逸。「タンドリーさんま」をビールでも飲みながら焼いてみませんか【ツジメシの付箋レシピ】

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こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。

値段も落ち着いてきて、いよいよさんまの季節ですね。定番の塩焼きに飽きたら、たまにはこんな食べ方はどうでしょう。インドのオーブン料理「タンドリーチキン」のさんま版です。

一見難しそうですが、ヨーグルトに塩とスパイスをまぜたものをまぶして、ビールでも飲みながら少しおいたら、あとは普通に焼くだけ。スパイスは、今回は簡単にカレー粉とクミンシードを使います。さんまならではの、ほろ苦いわた(内蔵)を生かした作り方もオススメですよ。

今回のレシピメモはこちら。

 

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ツジメシの「タンドリーさんま」

【材料】(1人分)

  • さんま 1尾
  • 紫タマネギ(普通のタマネギの場合は水にさらす)1/8個
  • きゅうり 1/4本
  • ミニトマト 2-3個
  • パクチー 適量
  • レモン 1切れ

(A)

  • プレーンヨーグルト 大さじ2
  • おろしにんにく、おろししょうが 各小さじ1
  • カレー粉、クミンシード 各小さじ1/2
  • 塩 小さじ1/2弱
  • 一味唐辛子 小さじ1/4(辛さは好みで調整)
  • 粗びき黒こしょう 少々

(B)

  • カレー粉 2つまみ
  • レモン汁 小さじ1/2
  • 塩 少々

 

作り方

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1. さんまはうろこを包丁の背でこそげて水洗いし、水気をよく拭いたら、肛門(お腹真ん中辺りにある穴が肛門です)の少し頭寄りを写真のように斜めに切る。

斜めに切ることで、切り口からわたがドロリと流れ出てくるのを防げます。

 

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2. (A)の材料を混ぜ合わせる。

この時、さんまのわたを(A)に加えると、わたのほろ苦さが効いた大人味に仕上がります。

さんまのわたは、腹に包丁を入れて簡単に取り出せます。なお、さんまが飲んだうろこがわたに入っていることもあるため、取ったわたをザルなどで一度濾すと安心です。

 

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3. 1/4量をラップを広げた上に、1のさんま1/2尾の大きさに合わせて伸ばす。その上にさんまを置き、さらにさんまの上に(A)の1/4量をのせてラップでくるむ。

 

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もう半分も同様にくるみ、冷蔵庫で30分以上置く。(半日くらいおいても大丈夫)

 

4. 3でのせたつけダレを少しをぬぐい落として(焦げやすいため)、魚焼きグリルやフライパンなどで焼く。

塩焼きと同じ焼き方でOKです。フライパンなら、魚焼きシートを広げた上にのせ、片面ずつ6分くらい中火で焼きます。魚焼きグリルで「両面焼き」の場合は、中火で様子を見ながら8分くらい焼きます。

 

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5. 付け合わせの材料のタマネギ、きゅうり、ミニトマトは5mm~1cm角に切り、(B)と混ぜ合わせる。

 

6. さんまが焼けたら皿に盛り付け、5の野菜、パクチー、レモンを添える。

 

ご飯にも合います

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塩焼きにはないスパイスの香りで食欲をそそる「タンドリーさんま」。ご飯にも合いますよ。

クミンはパウダーを使っても、またはカレー粉だけでもOK。もしあれば、パプリカパウダー、ターメリックパウダーを少々入れると色と風味が増し、さらに美味しくなります。

ところで「タンドリーチキン」は骨つきの鶏肉をタンドール(インドの土釜)で焼いたもの。骨なしの切り身を使ったものは「チキンティッカ(ティッカ=切り身)」と呼ばれます。では、このさんまの場合はどうなんでしょう。骨つきだからタンドリーでいいのか、そもそもタンドールで焼いてないので正確には「タンドリー風さんま」なのか……。悩ましいところです。

 

作った人:ツジメシ

ツジメシ

本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。

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企画協力:フーディストノート

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