めしと酒 みうら

めしと酒 みうら おすすめレポート

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将ちゃんさん

男性・投稿日：2010/02/03

ディナー | 来店シーン：友人・知人と

看板に偽りなし！

初めて行ったときの感想。
店は渋谷駅南口から六本木通りを6,7分歩いてちょいと横道に入った、渋谷と表参道の中間くらいにあるビルの2階。青山学院の近所。看板があるけど知らない人は店の存在にすら気づかずにスルーしちゃいそうな佇まい。周りは静か。
店に上がっていく階段の手前に置いてある看板には「渋谷一安い店」のキャッチフレーズ。

17時手前に看板に灯が点いたので早速入店。
店は狭く、かなり気合いと年季が入った、言ってしまえば昭和のきったねえ店という感じ。どこもかしこもベッタベタ。創業は古いであろうことが伺える。
しかし店中の席という席には「予約」の文字。そして店主のオヤジさんの顔つきを見て「ここは食わせる店だな」と確信。

いくら年末と言っても平日だし時間が早いからと油断して予約は入れてなかったけど、なんとか空いてる席に案内してもらい着席。
メニューなんて気の利いたものはなし。その日できるものだけ紙に手書きで書いて壁に貼ってある。
飲み物のコーナーを見ると、
・ビール（大瓶のみ）
・焼酎（いいちこ、白波）
・酒（剣菱、鬼ころし）
・レモンサワー
これだけ。渋い。特に焼酎と日本酒の選択肢がまったくない、泣く子も黙る実に危険なラインナップである。
レモンサワーはジョッキ入りで310円。

とりあえずモツ煮込みと肉豆腐をオーダー。モツの時間と手間がかかってそうな柔らかさと味ったら！少しも生臭くない、とろけるような甘みがすごい！こんな美味いモツ煮は生まれて初めて食ったかもしれない。女将さんも「モツ煮は自慢の一品よ！」なんて言っていた。肉豆腐もとても美味い。
ちなみに、料理は一品物だろうがツマミだろうがいちいちどんぶりみたいなでっかい器で出てくる。景気よくドカッと出してしまうケチ臭くないところがすばらしい。
「いろいろなぬた」と書いた紙が貼ってあったので頼んでみるとこれまたどんぶりにごちゃっと入った大盛りのぬたが出てきた。ぬたって普通は店で食うと小鉢みたいのに入ってる気がするんだけど・・・（笑）

結局料理６，７品とそれぞれビール、レモンサワーを数杯づつ飲んで会計はひとり2,160円也。安すぎて目を疑ってしまいました。看板に書いてあった「渋谷一安い店」は真実だった。まさに「看板に嘘、偽りは無し」を地で行っている。

オヤジさんは黙々と料理を作り続けていて一見無愛想だけどたまに気の利いたジョークを客に飛ばしてくるナイスガイだし、女将さんもバイトの子もみんな気さくで一見さんが入りにくい、居心地がよくないということはまったくないアットホームなお店でした。
開店時間が短いので客は回転しないけど店の方も喋ってるだけの客を追い出す気配はまったく無い。
「うちはおしぼりなんか置いてないよ！」とのことで手を拭くものは一切無し。（後でバケツから拾って水を絞った台拭き用のタオルが出て来ましたｗ）
料理を入れる器も安そうな陶器、汁物をすくうものはプラスチックのレンゲ、取り皿は基本ひとり一枚と、飾り気もまったく無し。逆にその気の使わなさがなぜか心地よい。
接客は普通にタメ口、「料理は全部揃いましたか？」のような気は一切使わない。そのかわり客も来てないものがあれば「オヤジさん、まだ～？」と叫ぶ。

ちなみに店は昼はランチ、夜は17時から22時まで。昨日は平日にもかかわらず19時には満席。客は9割が仕事帰りのサラリーマン。男だらけ。行く時は絶対予約していった方が良いです。この手の飲み屋が好きな人は是非。

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