「ランチ」が10カ月連続で1位。「タピオカ」が過去最高を更新し23位。軽減税率対象「テイクアウト」も4カ月連続ランクアップ！

（解説）2019年10月のランキングは「ランチ」が10カ月連続で1位を獲得した。2位は14カ月連続で「焼き鳥」で、3位も前月・前年同様「焼肉」であった。季節の変わり目で、「鍋」が前月32位から9位に躍進したが、前年比では2ランクダウン。この4カ月にわたり前年圏外からトップ30入りしている「タピオカ」は、今月もじわり順位を上げて過去最高の23位を記録。また、外食店からの「テイクアウト」は2019年10月1日から軽減税率の対象となり、税率は8％が適用となったが、ここ4カ月は26位→23位→20位→19位と着実に順位を上げている注目キーワードとなっている。この2つのキーワードの他に前年30位圏外からのトップ30入りは、25位の「イタリアン」（前年31位）、26位の「海鮮」（前年32位）、29位の「女子会」（前年38位）があるが、全体としてはやや落ち着いたランキングとなっている。

2019年10月ホットペッパーグルメ検索フリーワード全国集計TOP30

※個別店名、駅名、地名、無効ワードを除いて集計

＜TOP30圏外での注目の急上昇ワード＞

「スポーツ」：検索数前年比4.08倍

前年比で最も検索を伸ばしたキーワードが「スポーツ」では4.08倍を記録した。類似キーワードでは「スポーツバー」も前年比3.47倍、前月比3.04倍、「スポーツ観戦」が前月比2.50倍、前年比1.46倍となっている。そして、その躍進の原動力となっている「ラグビー」は前月比4.13倍と、前月比では2番目に伸びたキーワード。ラグビーファンはビールの消費量が多いという神話（？）も有名になったが、外食業界には貢献度が高そうだ。

「せり鍋」：検索数前月比4.97倍

「ラグビー」を上回る前月比の伸び率を記録したのは「せり鍋」で前月比4.97倍。秋の深まりで鍋類の検索は順当に伸びており、前月比では「牛タンしゃぶしゃぶ」3.70倍、「水炊き」2.56倍、「ちゃんこ鍋」2.09倍、「火鍋」1.71倍、などとなっている。一方、前年比で見ると、「あんこう鍋」1.60倍、「ぶりしゃぶ」1.45倍などの伸び率が高くなっており、季節変動ではない動きとしては、シーフード系の鍋が人気になっている。

「1人」：検索数前年比3.41倍

弊社の外食市場調査でも、年々夕食で「1人」のシェアは上がっており、特に就業率が増加している女性層などで1人夕食が増加傾向だ。そんな時代を反映してか「1人」が前年比3.41倍で「スポーツ」「スポーツバー」に次ぐ倍率を記録。さらに1人飯では「持ち帰り」も10月から軽減税率の対象で、前年比2.79倍、前月比2.23倍と、トップ30入りしている「テイクアウト」と同じく好調だ。さらに「カウンター」も前年比2.20倍、「立ち飲み」も前年比1.68倍を記録した。

稲垣 昌宏ホットペッパーグルメ外食総研　上席研究員

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