トレンド・コラム
2017年のトレンド鍋は「極(ごく)シメ鍋」と「まるチキ鍋」
2017.10.26
「みんなの食べたい鍋ランキング2017」結果発表
不動の人気を誇る「すき焼き」が、6年連続の首位を獲得。地域や男女問わず、幅広く支持を集めました。2位、3位、4位も昨年と変わらない順位で、高い支持率を保っています。そんな中順位を上げたのが「寄せ鍋」。「野菜が多く食べられる」「好きな具材を入れられる」など具材のバリエーションが多いことを理由に、食べたいと思う人が増加したようです。新たにランクインしたのが「湯豆腐」を含め、定番鍋の強さが目立つランキングとなりました。
「あなたの周りの鍋奉行はどんな性格か?」をフリー回答でアンケート調査し分析したところ、一番多かったのは「気配りができる」でした。ランクインした他の性格を見ても、「リーダーシップがある」「仕切り屋」「面倒見がいい」など頼れるリーダー的存在の性格の人が、鍋奉行には多いようです。中には「お母さんみたいな人」「長男または長女」と家族に例える人も。全体的に、鍋奉行の性格に好印象を持っている人が多くみられる結果となりました。
【アンケート概要】 ※『HOT PEPPER』調べ
■調査時期 :2017年08月25日(金)~2017年08月27日(日)
■調査対象 :全国20~30代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1044人
2017年注目のトレンド鍋は2つ
こだわったシメが食べられる「極(ごく)シメ鍋」
チキンがまるごと入った「まるチキ鍋」
「年末ぐらい糖質やカロリーを気にしないで食べたい」と思っている人は約70%!
シメにこだわった「極(ごく)シメ鍋」
「ホットペッパーグルメ外食総研」が予想する今年のトレンド鍋の1つは、極上のシメが楽しめる「極(ごく)シメ鍋」です。鍋のシメと言えば、“ご飯”や“うどん”が定番でしたが、最近では鍋の多様化に合わせて、バケットやパスタなどバリエーションが豊かになってきています。また、鍋のつゆに白米やうどんなどの麺を入れるだけでなく、チーズをバーナーであぶったり、リゾットにするなどのこだわりのアレンジを加えるほか、1つの鍋に対して数種類のシメを提供する店舗も増えており、シメは“鍋料理”において、より重要視されてきていると言えます。
近年の低糖質ブームの中、炭水化物であるシメ飯をトレンドにあげる背景には、「年末ぐらいは気にせず食事をしたい」と言う人が多い傾向にあることが挙げられます。アンケートの結果でも、「年末くらい糖質やカロリーを気にしないで食べたい」と思っている人が約70%いることが分かりました。(右下参照)
さらには「普段の外食で糖質やカロリーを気にしている」人のうち、約40%が「年末くらい気にせず食べたい」と回答。低糖質など健康ブームが続いているが、実は反動で年末くらいは気にせず食事したいという人が多数いることが判明しました。
「極(ごく)シメ鍋」が食べられる主なお店
ポトフ風鍋で3種のシメを楽しめる
フレンチシェフ出身のオーナーが考案したオリジナル洋風鍋は女性に人気沸騰中。野菜や自家製ソーセージなど14種類の具材をたっぷり入れ、ポトフ風鍋として楽しめる。シメはスープパスタ、チーズフォンデュ風、リゾットと3種類の味が堪能できます。
まるごと肉が食欲をそそる「まるチキ鍋」
「ホットペッパーグルメ外食総研」が予想するトレンド鍋の2つ目は、まるごとチキンが入った「まるチキ鍋」です。空前の肉ブームが続く中、鶏肉は高タンパク低カロリーで特に人気が伸びている食材です。鶏が丸々一羽入った鍋は、見た目のインパクトでヘルシー派にもビジュアル重視派にも満足できる鍋としてブームの兆しが感じられます。代表的な鍋としては、韓国の「タッカンマリ」ですが、最近ではハワイのローカルフードとして名物のフリフリチキンが入った鍋「フリフリ鍋」も登場。回転式のオーブンで焼き上げられたローストチキンが丸ごと入った鍋は、香ばしくてジューシーな鶏の味が魅力です。
「まるチキ鍋」が食べられる主なお店
ハワイ名物「フリフリチキン」が鍋に
丸ごと焼きあげたハワイ名物、フリフリチキンをクレソン、トマトなどと一緒に鍋にして提供。チキンから出た旨みと、アサリの優しい出汁がたまらない。クレソンの苦みが絶妙なアクセント。
番外編
有木 真理ホットペッパーグルメ外食総研 所長