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複合型飲食店“ミクストラン”の利用率が6割超える

2019.03.28

カフェ×コインランドリー、バー×花屋etc.
複合型飲食店“ミクストラン”が広まっている

今、飲食店と他業種の店舗が組み合わさった複合型店舗が広がりを見せています。「ホットペッパーグルメ外食総研」ではこうした店舗を「ミックス」と「レストラン」を合わせた造語で“ミクストラン”と称しました。カフェと書店の複合店舗で、本を読みながらコーヒーを飲むシーンはよく見られるのではないでしょうか。最近は、コインランドリー、花屋、美容院・理容室、ジムなどと飲食店の“ミクストラン” も登場しています。この背景には、他店舗との差別化を図りたい店舗側の思惑と、限られた時間を有効に使おうとする消費者心理の両方があります。こうした動きは今後も続くと見られ、“ミクストラン”は今後もさらに増えていくことが予想されます。

複合型飲食店“ミクストラン”に関する調査結果

利用の理由は「効率的な時間の使い方ができる」、「好きな空間に長時間いられる」

今回、「ホットペッパーグルメ外食総研」が実施した調査によると、複合型飲食店“ミクストラン”に行ったことがあると答えた人は全体の6割を超えました。また、行った理由の第1位は「効率的な時間の使い方ができるから」で、第2位は「好きな空間に長時間いられるから」。やりたいことを一度に済ませてしまいたいという思いと、せっかくなら行った場所の居心地を求めるという、忙しい現代人の願望がうかがえる結果となりました。

最新型ミクストラン

■カフェ×コインランドリー

「ただのコインランドリーではなく“ウォッシュサロン”」がテーマ。コインランドリーとカフェが共存している。中ではスタッフTシャツやオリジナルの洗濯かごなどのグッズ販売も。クリーニングや洗濯代行サービスのほか、アイロンのかけ方ワークショップやミニライブも開催するなど、地域のローカルコミュニティーの場となっている。


 

■バー×花屋

ドライフラワーアーティストが手掛ける、花と食事の融合を目指す店。店内にはドライフラワーが飾られ、食事にも花を取り入れている。視覚でも味覚でも花を楽しめる。エディブルフラワー(食べられる花)を使用したカクテルを用意。ランチタイムにはイエローカレーとタコライスを提供する(数量限定)。


 

■ビール×美容室

壁一面に並ぶ写真集や海外雑誌、海外のおいしいクラフトビールなど、カフェの様な空間が魅力の美容室。カラーの待ち時間などにクラフトビールが楽しめる。施術しないときでも、ふらっと立ち寄る顧客もいて、顧客同士での会話も弾む。


 

■カフェ×ジム

カフェとジムが合体したフィットネスラウンジ。運動だけでなく食事面でもサポートしてくれる場。カフェはアスリートフードマイスターが監修したヘルシーフードが中心で、現在はテイクアウト・デリバリーのみ。シンガポールチキンライスやタコライス、サラダボウル、スムージーやアサイーボウルなどメニュー豊富。入会金と月額費が必要。


有木真理

有木 真理ホットペッパーグルメ外食総研 所長