トレンド・コラム
「食べてみたいカレー」ランキング 男性1位「昔ながらのカレー」、女性1位「スパイスカレー」
2019.06.25
カレーはスパイス重視傾向
人気の国民食、カレー。「ホットペッパーグルメ外食総研」が「外食で食べてみたいカレー」を調査したところ、男性の1位は「昔ながらのカレー」、女性の1位は「スパイスカレー」となりました。「昔ながらのカレー」はその名の通り、喫茶店やチェーン店でおなじみのスタンダードな“日本のカレー”。対して「スパイスカレー」は小麦粉やルーを使わずにスパイス本来の香りが楽しめるカレーです。「並んでも食べたいカレーの要素」で「スパイスが効いている」が1位となったことからも明らかなように、材料であるスパイスにこだわる傾向が見られました。
※「昔ながらのカレー」は喫茶店やチェーン店で食べられるスタンダードなカレー、「スパイスカレー」は小麦粉・ルーを使わず、スパイス本来の香りが楽しめるカレー、「あいがけカレー」は数種類のルーが一皿で楽しめるカレー、「スープカレー」はスープのようにさらっとしたルーのカレー、「出汁カレー」は和風の出汁(だし)が味の決め手となるカレー
【アンケート概要】
■調査方法:インターネットによる調査
■調査時期:2019年5月7日(火)~2019年5月8日(水)
■調査対象:全国20歳~59歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,032件
今後はスリランカカレーに注目!
日本のカレーの歴史は、戦後の“ぽってり濃厚”な北インド風カレーに始まり、1980年代には欧風カレー、1990年代にはタイカレー、2000年にはシャバシャバで辛みの強い南インド系のカレーとバリエーションを増やしてきました。最近はスパイスにこだわった「スパイスカレー」が人気で、その中でも、ココナッツのマイルドさとトッピングを混ぜて味を変化させることが特徴的な「スリランカカレー」に注目です。また日本の出汁(だし)文化を生かした「出汁カレー」にも可能性を感じます。今後もカレーの進化は止まらないでしょう。
スパイスカレーが楽しめる店舗
■スパイスの楽しみ方が広がる
yum-yum kade【東京都・文京区】今年5月にオープンした、スリランカ料理を中心にインド料理、スパイス料理を提供するレストラン。メインは肉、魚、野菜から選び、4種類の副菜がつく。メインの追加も可能。食材によってワンプレート1,100円~1,300円程度。カレーマニアも納得の後味がすっきりしたスリランカカレーが楽しめる。店内ではイベントや料理教室も開催される。
■日本独自の進化を遂げたスパイスカレー
カレーカフェ カゼ【東京都・渋谷区】日本特有の四季の移ろいを食を通して楽しんでもらいたい、という想いからスタートしたお店で、店主こだわりのスパイスカレーが売り。日本独自の進化を遂げたスパイスカレーの代表例だ。「ポーク・ヴィンダルー」(税込880円)と「サグチキンカレー」(税込930円)が看板メニュー。この2種類のカレーをベースに春夏秋冬を味わえる季節限定メニューも用意。
■あの店のオーナーが始めたスパイスカレー
ミシュランガイドにも掲載された西早稲田の人気店「らぁ麺やまぐち」の山口オーナーが手がけた、スパイスカレーがメインのカフェ。オーナーはラーメンづくりに取り組む前からスパイスカレーを約20年間、趣味で作り続けてきたカレー通。スパイス香る2種のカレーと華やかな香りでカレーに合うコーヒーも用意。
有木 真理ホットペッパーグルメ外食総研 所長