越前旬魚屋 一翔

【福井といえば(1)】全国的にも有名な東尋坊。見所は、何といっても波の浸食によって荒々しくカットされた、さまざまな岩肌。約1キロも続き、絶壁に日本海の荒波が打ち寄せるさまは実に豪快。これほど巨大な輝石安山岩の柱状節理は、日本ではここ一ヶ所しかなく、地質学的にも貴重で、国の天然記念物にも指定されています。

【福井といえば(2)】越前焼は日本六代古窯の一つに数えられ、その歴史は古く、今から約八百年前平安末期から焼かれ現在二百基以上の古窯が発見されています。てらいのない造り、温かみのある土と灰釉の味わいを秘めた民芸的な美しさを持ち、その伝統は今日まで引き継がれ多くの人々に愛好されています。

【越前若狭といえば(3)】冬の味覚の王者、越前がに。雄をズワイ、雌をセイコと呼びます。味は極めて美味で茹で上げて二杯酢にして賞味するのがポピュラーです。

【福井といえば(4)】越前岬。越前町の最北部にあり、日本海に突き出た断崖で、海食作用によってできた岩礁が多く見られる景勝地です。近くには、玉川観音をまつった海食洞や浸食作用によってできた呼鳥門、鳥糞岩などがあり、多くの観光客が訪れます。

【越前若狭といえば(5)】越前おろしそば。おろした大根をあらかじめどっさり入れた独特のつゆと、色が黒くコシのしっかりとした麺が特徴の越前おろしそば。麺の香ばしい甘みと大根おろしの辛みが織りなす妙味は得もいわれぬおいしさです。