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調査・研究データ

外食市場調査2015年度速報(2015年4月度~2016年3月度:東名阪夕食)

2016.06.23

外食市場規模は前年度比+750億円(同+1.9%)の拡大。外食回数減少(同-1.7%)を単価上昇(同+3.6%)がカバー。飲酒を伴う外食が市場全体の71.1%を占める

食材の仕入れ価格上昇や人件費の高騰により、外食メニューの値上げが目立った2015年度。外食市場規模は前年度比+750億円(+1.9%)と拡大した。3圏域計で基準となる人口は前年度比-0.8%、延べ外食回数は前年度比-1.7%と減少傾向であったが、外食単価の前年度比+3.6%という大きな伸びがこれらを上回り、市場規模の拡大につながった。2014年度の調査結果でも外食単価は前年度比+4.1%と大きな伸びであったが、2014年4月に消費税増税があったことを考えると、消費税分を除く実質的な単価の上がり幅は2015年度のほうが大きかったと考えられる。業態別の大分類では、「食事主体」業態(レストラン・食堂など)「飲酒主体」業態(居酒屋など)が前年度比+2.8~2.9%で規模を拡大したのに対し、「軽食主体」業態(ファストフードなど)は前年度比-14.8%と2年連続の減少となった。また、2015年度から外食機会中の「飲酒の有無」についても集計を開始し、飲酒を伴う外食シェアは回数で46.7%、市場規模では71.1%であることが明らかになった。

●2015 年度の年間の外食市場規模は4兆668億円(前年度比+750億円、+1.9%)。

●3圏域計における(以下同)2015 年度の年間の延べ外食回数は15億9,114万回(前年度比-2,721万回、-1.7%)。1人あたり平均38.2回/年(0.73回/週)のペース。

●外食単価は平均2,556円(前年度比+89円、+3.6%)。

稲垣 昌宏

稲垣 昌宏ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員