「寿司」が初の1位。「回転寿司」も前年146位から26位にランクイン。「Go To」「Go To Eat」は2カ月連続してトップ30入り

（解説）2020年11月は月の後半にかけて新型コロナウイルスの感染が再拡大する傾向で、一方、政府によるGo To EatやTravelキャンペーンが続く中、一部の地域の除外が決まるという、多くの飲食店にとってプラス要素マイナス要素が入り乱れる月間であったと思われる。消費者の検索行動自体は緊急事態宣言下頃の時期よりは相当活性が上がっている状態となっている。1位はそのGo To Eatでもかなり話題になっていた「寿司」。2013年3月に本ランキングの掲載を始めて以来、初の首位を記録した。2・3位はそれぞれスライドして「ランチ」「焼肉」。そして、直接の検索である「Go To」「Go To Eat」が前月に続き12，13位に前年200位圏外からしており、引き続きキャンペーン効果は大きなものがありそうだ。 その他では、「テイクアウト」が前年58位から6位に急上昇、前月17位に急上昇した「とんかつ」が今月もさらに順位を上げて16位。「カレー」も前年74位から18位に、そしてGo To Eatキャンペーンで話題となった「回転寿司」が前年146位から26位にランクインとなった。

2020年11月ホットペッパーグルメ検索フリーワード全国集計TOP30

※個別店名、駅名、地名、無効ワードを除いて集計

＜TOP30圏外での注目の急上昇ワード＞

「クリスマス」：検索数前月比10.26倍

前月比で伸びたキーワードトップは季節のキーワード「クリスマス」で前月比10倍以上となっている。感染の再拡大で一部の地域では不要不急の外出自粛が要請されている状況で、クリスマスくらいは外食で過ごそうという流れが伺われるものの、前年比では高倍率の上位にあがっているわけではないので、例年より盛り上がりそうというわけではなく、限定的なニーズなのかもしれない。他に季節のキーワードでは「おせち」が前月比4.72倍と外食店での購入に注目が集まっている傾向がありそうだ。

「テイクアウト　予約」：検索数前月比8.46倍

トップ30では「テイクアウト」の順位が前年58位か63位にジャンプアップしたが、関連キーワードとも言える「テイクアウト　予約」の2ワード組み合わせも前月比8.46倍と大きな伸びとなった。このところは、テイクアウトの予約と事前決済が可能なアプリが普及し、待ち時間や接触を減らすことで感染リスクを下げることが注目されている。軽減税率適用で外食よりも2％安く食べれることで昨年10月の増税以降注目されてきた「テイクアウト」だが、感染予防の観点からもさらに注目される。

「ハンバーガー」：検索数前年比18.43倍

「テイクアウト」が注目される中、前年比の検索数の倍率上位に、その主要メニューと考えられる「カレー」（前年比19.34倍）、「海鮮丼」（前年比17.46倍）に挟まれて、「ハンバーガー」（前年比18.43倍、前月比1.78倍）も急上昇。前月比の伸び率上位にも「バーガー」（前月比4.30倍）がランクインし、「ハンバーグ」も前年比11.75倍、前月比1.41倍等、好調なキーワードとなっている。

稲垣 昌宏ホットペッパーグルメ外食総研　上席研究員

“ホットペッパーグルメ人気検索キーワード ”の関連記事

• ホットペッパーグルメ人気検索キーワード2024年3月

• ホットペッパーグルメ人気検索キーワード2024年2月

• ホットペッパーグルメ人気検索キーワード2024年1月

• ホットペッパーグルメ人気検索キーワード2023年12月

• ホットペッパーグルメ人気検索キーワード2023年11月