「テイクアウト」が2020年5月以来の1位。「カレー」「ハンバーガー」等の上位進出もテイクアウトニーズのあらわれか

（解説）21年1月は新型コロナウイルスの感染第3波により、11都府県に緊急事態宣言がなされ、飲食店の営業時間短縮への協力要請が行われたことから、イートインの外食にとっては厳しい経営環境となった。消費者の検索行動にも外食控えに関するキーワードが目立ち、1位は前回緊急事態宣言以来（2020年4、5月）で「テイクアウト」が奪首している。また、前年はトップ30圏外で、1月にトップ30入りしたキーワードの中には「カレー」（前年46位→18位）、「ハンバーガー」（同106位→22位）等、持ち帰りに向いているメニュー名も。対して、Go To関連で貯めたポイントの消化先を探していることが想定される検索も目立ち、「ホテル」（前年35位→8位）、「ビュッフェ」（同38位→21位）、「回転寿司」（同82位→23位）等はそういったニーズによる検索が一定量含まれているのではないかと考えられる。その他の前年トップ30圏外からのランクインキーワードは「とんかつ」（前年78位→20位」、「牛タン」（同39位→24位）、「天ぷら」（同42位→25位）、「カフェ」（同33位→27位）、「ハンバーグ」（同54位→30位）。

2021年1月ホットペッパーグルメ検索フリーワード全国集計TOP30

※個別店名、駅名、地名、無効ワードを除いて集計

＜TOP30圏外での注目の急上昇ワード＞

「テイクアウト　ネット予約」：検索数前月比6.07倍

1月総合1位の「テイクアウト」と「ネット予約」の2語組み合わせが前月比で最も検索数が伸びた。また、「テイクアウト　予約」の2語も前月比3.42倍、「デリバリー」が前年比6.56倍、「持ち帰り」が前年比6.19倍、前月比1.85倍、「弁当」が前年比5.18倍等も高倍率で、家で外食を楽しもうという表れの検索行動ととれそうだ。

「いちご」：検索数前月比3.55倍

上記の「テイクアウト　ネット予約」に続く前月比の伸び率2位は「いちご」で、前月比3.55倍、前年比でも1.20倍と伸びている。デザート関連キーワードでは「デザートビュッフェ」も前月比3.53倍と第3位の伸び。さらにパンケーキ」が前年比3.51倍、「デザート」が前年比2.85倍、「スイーツ」が前年比2.15倍、前月比1.25倍、「ケーキ」が前年比2.00倍、「モンブラン」が前月比1.18倍となっている。

「台湾」：検索数前年比5.14倍

海外旅行に行けない状況が長く続いているせいか、海外グルメ関連のキーワードも人気。「台湾」は前年比5.14倍、前月比でも1.41倍と伸びた。また、「飲茶」が前年比2.94倍、「小籠包」が前年比2.61倍も伸びている。さらに他国では「タイ料理」が前年比2.39倍、「ベトナム」が前年比1.61倍、前月比1.33倍と好調だ。

稲垣 昌宏ホットペッパーグルメ外食総研　上席研究員

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