
下関マグロの「ニッポン全国美人ママさんハシゴ酒」
第1回:新宿ゴールデン街「原子心母」雅子ママ
“フェチ”とお酒には一家言あるライターの下関マグロが酒場をめぐり、美人ママをさがすという本企画。
第1回にふさわしい美人ママがゴールデン街にいるという情報を得たので、さっそく行ってきた。
新宿ゴールデン街。僕が20代の頃(1980年代)は怖くてなかなか足を踏み込めなかったけれど、いまは安心して遊べる場所になっている。なにより驚くのは外国人観光客が多いことだ。

ゴールデン街には入り口のところにマップがあるので、ここでお店の場所を確認。かなりの数のお店があるので、初訪問の人はここで店名をチェック。
そして、ゴールデン街の三番街。美人ママがいるお店はここにある。えっ、早く美人ママを出せって? まあまあ、そうあせらずに。
看板が見えてきた。ここが噂のママさんがいる「原子心母」というお店だよ~ん!

はい、こちらがお店の外観。

これを見て「おお、ピンクフロイド……」って思ったあなた。正解。1970年に発売されたピンクフロイドがリリースしたアルバム『Atom Heart Mother』の邦題が「原子心母」。でも、きょうはこのことにはあまり触れないほうがよさそう。というのもあとからわかったけど、きょうご紹介するママさん、ピンクフロイドはそんなに好きじゃないんだって。プログレ好きだったら思わずふらりと吸い寄せられてしまいそうな店構え。

では、入ってみましょう。はじめての酒場に入るときのドキドキ感ったらないよね。

扉の向こうに、噂にたがわぬ美女発見!
はい、そして、こちらが雅子ママ。
ジャジャッジャーン!

「いらっしゃいませ」と迎えてくれた雅子ママ。
ゴールデン街では評判の美人ママ。
ちなみに「原子心母」で、この雅子さんがこのお店にいらっしゃるのは、月、木、土曜日と第2・第4金曜日だ。

さっそく、お酒をつくっていただき……!

カンパーイ!
やっぱ美人ママって、乾杯の瞬間に客の心をつかむんだよね。雅子ママは客の目を見て、軽くグラスを合わせる。実にフェティッシュ。

もう一回、乾杯のおねだり。不思議なもんで、こうしてグラスを合わせるとお酒がおいしくなるね。
ママにもおごるよ。

ママは赤ワインがお好きなんだそう。
飲み始めると、とっても笑顔がチャーミングです。
ちなみに雅子ママ、お客さんより先に酔っ払うって本当?

雅子ママ「それは、本当です」
そうニコニしながらうなずく彼女。
雅子ママ「というか、この仕事、私の天職だと思うんですよ。こうしてお酒も飲めて」
だんだん饒舌になってくる雅子ママ。
シラフではあまりしゃべらないのだそうだ。
あ、お通しくださいよ。雅子ママのお通しはけっこう凝っていると評判なんですね。
「家で仕込んできたんですよ」と言って、準備にとりかかる。
下関マグロ「手元を写していいですか」
雅子ママ「あ、どうぞ。これ鶏ハムなんですよ」
そう言いながら、自家製ハムを切る美人ママさん。
指先がと〜っても美しい!

指フェチの私としては、思わず見入ってしまう光景ですな。

そして、こちらは洋風に見えるけれど、夏野菜を和風のおダシで煮たもの。

雅子ママ「はい。どうぞ。鶏ハムと夏野菜の煮浸しです」
おっと、これは見ただけでおいしいとわかるぞ。

下関マグロ「あ、鶏ハムはローズマリーの香りがいいですね、これは自家製なの?」
雅子ママ「はい、家のベランダで栽培しているんですよ」
自宅のベランダでローズマリーを育てる女、ですか……。
なんだか彼女の私生活をチラリと覗き見した気分。

そう聞くと、いっそうおいしいね。お酒が進みます。

ぐびぐびッと。
酔いどれ美人ママさんの武勇伝とは
おっと、お店がだんだん混んできた。
下関マグロ「お店で働いて長いんですか?」
雅子ママ「10年になりますかね。29歳からやってますから。年齢、バレバレですね(笑)」

下関マグロ「困っちゃうお客さんとかいます?」
雅子ママ「うーん、昔はけっこういましたけど、最近は慣れてきたのか、暴言やエロトークなんかはさくっと無視しちゃいますね(笑)。昔は酔いすぎたお客様に困ったこともそれなりにありましたね」

下関マグロ「お客さんと、恋愛関係になっちゃうとか、そういうことはあるのかな?」
雅子ママ「うーん、あったような、なかったような……どちらかというと、消去したい過去ですね、あは(笑)」
おお、艶っぽいエピソード、いただきました。
雅子ママ「私、本当にお酒が大好きなので。深夜を回ると、かなり酔っ払っちゃってますから、どんなことがあったのか記憶になかったりするんですよ(笑)。酔いすぎてカウンターでメロメロになっちゃったときなんかも、気づいたら常連のお客さんに他のお客さんとの会話の相手をしてもらってたり……とか」
雅子ママ「朝起きたら、なぜかバッグの中に石ころがたくさん入っていたことも。たぶん酔っ払ってカバンの中に自分で入れたんでしょうけど、なんでそんなことをしたのか自分でも謎なんですよね(笑)」
雅子ママ「あと、プライベートで飲んでいたとき、パッと我にかえると、コンビニのカウンターで立ったまま寝ていたことがありました(笑)。どうしてコンビニにいるんだろう!? と思って、さっきまで飲んでいた店にもどったら、お金を下ろしに出て行ったまま1時間くらい帰ってこなかったらしいです」
うーん、雅子ママ、この取材のときも、ワインを飲むピッチがかなり早い。
さくさくっとグラスを傾けていくさまは、なんとも豪快(?)。
こりゃそうとうの飲んべえな女性とお見受けいたしました。
カメラマンが、雅子ママに店の表で写真を撮りたいと頼み、ママは表に出て行った。

こんな写真を撮っている間。
お客さんたちにお話を聞いてみたら、まず、「ママなんて呼び方、誰もしないですよ」と笑っておられる。彼女と同年代くらいは、「マサコ」と呼び捨て、彼女より上の年代は「マサコちゃん」と呼んでいるそうだ。
「あんたみたいに、雅子ママ、なんて言っているのは初めて聞いたよ」と笑う中年の常連客。

いやぁ、すっかり酔っ払いましたよ。ママ、またくるね。
ってわけで、次の美人ママさんを雅子ママに紹介してもらいました。そのママはなんとも、意外なお方。しばし、次号を待たれい!
【美人ママFile #001】
新宿ゴールデン街「原子心母」 雅子ママ

- お店のモットーを教えてください。
「酒を飲んで酔って楽しんで」
- ママさんの好きな男性のタイプは?
「もうわがままを言える年齢ではないので……とりあえず“見飽きない顔”」
- 自分の性格をひとことで言うと?
「依存症」
- いちばんの得意料理はなんですか?
「肉のテリーヌ」
- どんな言葉で口説かれたらドキッとしますか?
「手の届く範囲の人にはもうドキッとしません。強いて言えば、若いコ限定で“好きです”って告白されたらドキッとします」
- 『メシ通』の読者にひとことお願いします!
「どんなに酔っぱらっても帰巣本能はわすれずに!」
お店情報
新宿ゴールデン街 原子心母
電話番号:03-5285-8450
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-8
営業時間:20:00~5:00
定休日:無し
※雅子ママの出勤は月・木・第2・第4金曜19時〜0時、土20時〜朝
※本記事は2015年5月の情報です。
写真:平山訓生



