夏休みが終わった! 仕事だ! アイスコーヒーだ!
仕事の合間にとるコーヒーブレイクタイムには、アイスコーヒーとタバコが欠かせない(禁煙ブームであるこのご時世、こんなステレオタイプな発言して御免)。
ということで、無類のアイスコーヒー好き(氷少な目ブラック派)な筆者が、自宅から半径3キロ圏内にあるコンビニ、ファストフード店、自販で、アイスコーヒー(ブラック)の飲み比べをしてみることにした。
調査対象に偏りがあるが、筆者が出不精で3キロ以上先に行きたくないということと、3キロ圏外に対象がないこと、そして何より暑くて遠くに行くのがしんどいこと、この3点の理由を考慮していただきたい。
みんな大好き! セブン-イレブン(相性度:★★★☆☆)
コンビニを代表してセブン-イレブンのアイスコーヒーをチョイス。
セブンはあっさりめ。一般的に苦みが少ないものは酸味が強く、酸味が強いものは甘みが強いのだが、これは苦みも少ないが酸味も弱い。というか薄い。淹れたてなのでやや風味は感じる。飲みやすくクセもないが、何だかシャバシャバしているような……。
コーヒー通には物足りないかもしれないが、背伸びしてアイスコーヒーを飲んでいる大人にはピッタリではないだろうか。タバコとの相性はあまりよくない。値段はレギュラーサイズで100円だから手ごろだろう。
ちなみにセブンを基準にほかのコンビニを評価すると……
・ファミマ(S100円)→苦みがやや強い。やや濃いめ。インスタントコーヒーに近い味。
・ローソン(同)→セブンとファミマの中間の味。
世間ではコンビニコーヒーが絶賛されているから期待していたものの、喫茶店のアイスコーヒーを常飲している筆者にとっては物足りなく、少々残念であった。いいところは、後味がスッキリしていて、ゴクゴクと飲みやすいから、夏にはぴったりといったところか。
自販機でゲットしたサントリー「BOSS BLACK」(相性度:☆☆☆☆☆)
謳い文句に「深煎り・荒挽き・雑味なし」とあるが、雑味なしに関しては、飲んだ瞬間に納得する。とてもあっさりしていて、舌にまとわりつく不快感がない。が、目をつぶって飲むと一瞬何を飲んでいるかわからないくらいあっさりしているのだ。コンビニコーヒーの上を行くあっさりさ(というか無味無臭)。
なんとかいいところを見つけようとプルタブ付近に顔を近づけると、仄かに豆の香りがした(気がした)。深煎り感は皆無かもしれない(筆者個人の主観によります)。タバコと水の相性が悪いように、この薄さではタバコとの相性は言わずもがな最悪だ。やはり淹れたてのアイスコーヒーには敵わないようだ。ちなみにこれも100円である。
ファーストフード「モスバーガー」(相性度:★★★★★)
バーガーチェーンでは定評のあるモスバーガー。素材にこだわった同店ならではのおいしさを期待して飲むと……
ウマい!
香りも豊かで酸味も苦味もバランスが取れている。いや、どちらかというと苦みのほうが強いが、雑味は一切感じない。濁りもなく、赤黒く透き通る素晴らしいアイスコーヒーである。味はかなり濃いめなので、アイスコーヒーがそんなに得意じゃない人、胃が弱い人には刺激的すぎるかもしれない。喫茶店のアイスコーヒーに比べたら風味にかけるものの、大きな差はないかもしれない。
こりゃ~タバコに合うな~と心躍らせていたら、ここは禁煙。仕方なくエアータバコで評価すると、すごくタバコと合う(きっと)。今日もタバコとアイスコーヒーがうまいなー。
……喫煙可能のモスバーガーがあればコイツを頼み、心ゆくまで紫煙をくゆらしたいものだ。
書いた人:藤田佳奈美
セーラームーン世代。幸せに満ち足りた時よりも、おセンチだと筆が進むタイプ。未婦人の頃から「婦人公論」が愛読書。蕎麦に熱燗の組み合わせと、台所で料理しながら飲む麦酒が好き。かわいい系のアルコールって肴に合わないよね?