皆さんは「ムレスナティー」をご存じですか? ムレスナティーとは、スリランカ最大級のティーブランドで、日本では兵庫や京都などにティーハウスがあるため関西ではよく知られています。
そして、東京にも2017年4月、ムレスナティー専門店「The Tee Tokyo supported by MLESNA TEA」がオープンしました。
ティーハウスと聞くと、ハードルが高いイメージってありませんか? ここ「The Tee Tokyo」では、香り高いフレーバーティーが1,080円で飲み放題なんです。お手頃な価格でおいしい紅茶をお得に味わえることが話題となり、徐々に評判が高まっています。
ムレスナティーを堪能すべく、いざ「The Tee Tokyo」へ
ということで、さっそく行ってきました!
最寄りの都営大江戸線・牛込神楽坂駅より徒歩2分、「The Tee Tokyo」に到着。
▲牛込神楽坂駅から徒歩2分にある「The Tee Tokyo」の外観
今回お話をうかがったのは、オーナーの息子さんである下村力さん。東京で店舗を開店するまでのいきさつを聞きました。
――「The Tee Tokyo」を出店しようと思ったきっかけは?
下村さん:もともと会社員だった両親がコーヒーショップを始めたいと思い立ち、いろいろなお店を巡っていたんです。そんな折、徳島に行った時にたまたまムレスナティーのお店「Echelon tea house 徳島」が目に入りました。そこで紅茶を飲んだところ、すっかり魅了されてしまったんですね。それでムレスナティーの専門店をやろうということになったんです。
――思い立ってから開店に至るまでは、順調にこぎ着けたのですか?
下村さん:それが、ムレスナティージャパンの社長・デイヴィッド川村氏になんとかお会いできたんですが、そう簡単に開店の許可が下りず……。
――それはなぜですか?
下村さん:そのときは、お茶に対する思いや、ムレスナティーに対する思いに芯が通ってなかったんです。つまり、紅茶に一生をかける覚悟がないことを見抜かれていました。また、社長は東京に出店するリスクも考えられていたようです。
――なるほど……。
下村さん:それでも、グループ店に通い続けてから約1年。ついにオープンの許可をもらうことができたのです。そして研修などを経て、昨年、ようやく開店へとこぎ着けられました。
――徐々に認知度も上がってきているようですね。
下村さん:今は「地域に成長させてもらえた」という思いがあります。おかげさまで、古くから神楽坂でお店を開いている人たちにも応援してもらえるようになり、ここに来ていただけるお客さまも増えています。
――今後はどのようなお店を目指していくのでしょう?
下村さん:知る人ぞ知る紅茶にはしたくないと思っているんです。気を使わずに来ていただいて、紅茶を楽しんでもらい、ムレスナティーを選んでいただく機会を作っていきたいと考えています。
「The Tee Tokyo」の目玉、「ムレスナティーフリー」を実飲
「The Tee Tokyo」の目玉は1,080円で好きなだけムレスナティーが楽しめる、その名も「ムレスナティーフリー」です。注文すると目の前にカップが置かれ、まずは1杯目の紅茶が注がれて、スタッフの方が紅茶の名前とブレンドされている茶葉を教えてくれます。
お客さんにお茶をサーブしている間にも、カウンターの中では別のスタッフが新しい紅茶を準備してくれています。
いい香りがしてきます!
▲茶葉の入ったポットに、高いところからお湯を注ぐパフォーマンスも見もの
▲アイスティー(ホットティー付き/1,296円)は氷の入った2つのグラスを使い、移し変えながら素早く冷ます
飲み干したカップには、次の紅茶が注がれ……といった具合なので、目の前にお茶がない時間はありません。
現在、紅茶は約160種類あり、次から次へと入れられるお茶は季節やお客さんの様子を確認しながら、ランダムにチョイスしているとのこと。中には半日ほどお店にいて、60種類以上の紅茶を飲んでいく方もいるそうです。
▲紅茶は店舗を入ったすぐのところで販売もしている
▲「白桃とそよ風のコラボレーション(白桃アールグレイ)」(745円)は特に好評
こだわりのサンドウィッチやホットケーキも見逃せない!
「The Tee Tokyo」に来たら、こだわりのつまった「オリジナルサンドウィッチ」(1,620円)もいただきましょう!
パンはなんと、社長さんと職人さんがコラボレーションして独自に作り上げた紅茶のためのブレッド。たっぷりのサラダに使われている野菜も特別に栽培した新鮮なものを使用しており、ドレッシングにも紅茶が入っているそうです。
たっぷりとした厚みのある「究極のホットケーキ」(1,296円)も絶品。北海道産の選りすぐりの小麦粉を、独自の方法で焼き上げていて、外はカリッ、中はフワフワ。もうたまりません!
▲ティーソース。右からキャラメル、アールグレイ、ベリー。手前はシチリア産の塩
これにキャラメル、アールグレイ、ベリーの3種類のティーソースが添えられますが、もちろんこれらも紅茶とこだわりの砂糖(種子島の洗又糖)だけで作られています。さらに、シチリア産の塩も出されますが、キャラメルソースにこの塩を振ると塩キャラメル味が楽しめます。
「The Tee Tokyo」はまさに至福なスポット
ということで、至福の時間が過ごせるティーハウス「The Tee Tokyo」を紹介しました。
店内は落ち着ける環境なので、1人で来店される方も多く、本を読んだり、仕事をしたりしている人もいるそう。
おいしい紅茶が飲めて、スタッフの方がお茶を注ぎに来るときには、休憩がてらおしゃべりするタイミングもあり、最高品質の紅茶と共にゆったりとした時間を過ごすことができます。機会があれば、ぜひとも行ってみてください!
お店情報
The Tee Tokyo supported by MLESNA TEA
住所:東京都新宿区箪笥町30
電話番号:03-6280-7305
営業時間:11:00~20:00
定休日:無休
ウェブサイト:https://the-tee.tokyo/
書いた人:北舘和子
映像翻訳者などを経て、現在はフード、エンタメ、その他もろもろ、何でもアリのフリーランスライター。ソウルフードは福田パンとじゃじゃ麵。原稿を書いてる間はラジオが友だち。
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