こんにちは~、筋肉料理人です!
9月においしくなる魚に「かつお」があります。江戸時代は「女房を 質に入れても 初鰹」ってくらい、初物の「かつお」をありがたがったそうですが、9月から10月にかけての「かつお」は「戻りかつお」といって、じつはその初鰹よりはるかに脂がのっていておいしい!
普通に刺身、たたきにしてもおいしい「かつお」ですが、独特の癖があり、これで好き嫌いが別れます。今日は「かつお」のクセを消しておいしくする、洋風たたきを紹介させていただきます。
筋肉料理人の「かつおの洋風たたき」
【材料】 2人分
- かつおの刺身用ブロック 200g
- 玉ねぎ 1/3個
- にんにく 2かけ
- パセリ 少々
- オリーブ油 大さじ2
- ミニトマト 4個
- 塩、黒こしょう 各小さじ1/3
- 粉チーズ 大さじ1
(A)
- バルサミコ酢 大さじ
- しょう油 大さじ1と1/2
- オリーブ油 大さじ2
- 砂糖 小さじ1
- 水 大さじ2
作り方
1. かつおの刺身用ブロックをフライパンに入る長さに切り、金属製のバットにのせて冷凍庫に入れ、凍る寸前の状態にします。
2. 玉ねぎは薄切りにして水にさらし、辛味を抜いてザルにあげ、しっかりと水気を切りましょう。にんにくは薄切りにしておきます。(A)を混ぜあわせてドレッシングを作っておきます。
※バルサミコ酢がない時は酢で大丈夫です。その時は砂糖の量を小さじ2に増やします。
3. フライパンにオリーブ油、薄切りしたにんにくを入れて火にかけ、にんにくが泡立ってきたらとろ火で加熱し、フライドガーリックにします。フライパンを傾けて端に寄せて加熱するといいです。にんにくがきつね色になったら取り出しておきます。
4. 冷凍庫で冷やしたかつおを取り出し、塩、黒こしょうを全体に振ります。そして粉チーズを衣のようにまぶしましょう。
5. フライパンを強めの中火にかけて熱し、油から煙が出る直前くらいになったら、かつおの皮を下にして入れます。フライパンを傾けて油をまわしながら加熱し、皮に焼き目がついたら返し、全体に軽く焼き目をつけます。
※切り口の断面を見て、3ミリ位色がついたらOKです。
焼き目がついたら取り出し、上に氷水を入れたポリ袋をのせて冷ましましょう。すぐに食べるのなら温かい状態でもいいです。冷凍庫で冷やしてから焼くので、表面は焼けても中まで熱が通らず、良い状態になります。
6. 冷めたら5~7mm位の幅に切りましょう。皮を上、身の厚みのある方を向こうにしてまな板に置き、身の右端から切っていきます。切る時は包丁の刃元から切先まで長く使って引き切ります。かつおのたたきはきれいに切るのが難しいので、よく切れる包丁を使ったほうがいいです。
切ったら盛り付けです。丸皿の外周に反時計回りに盛り付けます。刺身同士が少し重なるように盛るときれいです。中央に玉ねぎスライスを盛り付けます。くし切りにしたミニトマト、取り出しておいたフライドガーリックをかつおの上にのせ、刻みパセリをちらします。お好みでドレッシングをかけたらできあがりです。
一口食べれば、うま味のカタマリ!
「かつおの洋風たたき」の完成です! 粉チーズ、黒こしょう、塩をまぶしてたたきにしたかつおは、そのまま食べてもおいしいほど、魚の臭み、かつおの癖を感じません。香ばしく焼けた粉チーズと黒こしょう、ガーリックの香りが臭みを消してくれるからです。これにバルサミコとしょう油ベースのドレッシングをかけ、フライドガーリック、玉ねぎスライスと一緒にいただきます。まさにうま味のカタマリ! スパイシーな風味でビールはもちろん、ワインや洋酒もいける味です。
「戻りかつお」の旬は来月まで続きますので、一度、お試しください。かつお以外にもサーモンやマグロ、ブリ等の刺身用ブロックで作っておいしいです。マグロやサーモンを使う時は身の厚いもの(できれば3cm以上)を使うといいですよ!
※この記事は2017年9月の情報です。
作った人:筋肉料理人 藤吉和男
料理と筋トレをこよなく愛する料理ブロガー。料理研究家としてレシピ本執筆や料理教室、テレビ出演、ボランティア活動を行う。自信のブログやYouTubeでは、簡単で美味しい魚料理や簡単レシピを専門的ながらわかりやすく紹介。
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