元イタリアン料理人が現地で食べたミラノ風カツレツを「鶏むね」でザクザク食感に作る【フライパン揚げ焼き】

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チャオ! 元イタリアン料理人、専業主夫料理人パパイズムです。

今回は、僕がイタリアのミラノに行ったときに食べて、おいしさに感動したミラノ風カツレツを参考に作った一皿を紹介します。

ミラノ風カツレツは、薄く伸ばした仔牛肉に、パルミジャーノ・レッジャーノチーズをたっぷり混ぜたパン粉を付け、揚げ焼きにする料理。少ない油(バター)でザクッと揚げ焼きにするのが特徴で、レモンを絞ったり、トマトソースを付けたりして食べます。

そのミラノ風カツレツを、コスパよく鶏むね肉で作ってみました。鶏むね肉を使うことで、重たくならずに、ヘルシーな仕上がりになりますよ。

衣は、小麦粉と卵、水を混ぜたバッター液を使えば手軽にザクザクです。

 

パパイズムの「ミラノ風一口チキンカツレツ」

【材料】(2人分)

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  • 鶏むね肉 1枚(300g)
  • 塩 2g
  • 白こしょう 適量
  • パン粉 大さじ8
  • 粉チーズ 大さじ2+盛り付け用にひとつまみ
  • オリーブオイル 大さじ3
  • バター 20g
  • パセリ(刻む) 適量
  • レモン 1/2個
  • 付け合わせ野菜 お好みで

(バッター液)

  • 小麦粉 大さじ4
  • 卵 1個
  • 水 小さじ2

(トマトソース)

  • トマト缶(カット) 大さじ2
  • トマトケチャップ 大さじ1
  • 水 小さじ2

 

作り方

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1. まずは、鶏むね肉の下処理から。鶏むね肉はラップで挟み、麺棒などで叩いて、

 

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1cmくらいの厚さに伸ばします。

 

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叩くことで肉の厚みをそろえて、火入れする際のムラを防ぎます。肉質もやわらかくなり、下味もしみこみやすくなります。

 

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2. 1を5~6等分に切り分け、

 

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塩、白こしょうを全体にすり込んで下味を付けます。

 

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3. ボウルに小麦粉と卵、水を入れてよく混ぜ合わせ、

 

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バッター液を作り、

 

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鶏むね肉を入れて、よく絡ませます。

バッター液を使うと、衣付きが良くなる、小麦粉→卵をつける工程が省略できる、などのメリットがあります。

 

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4. 3をバットに移して広げ、表面に粉チーズ大さじ1をまんべんなく振ります。

 

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5. もう1枚のバットにパン粉を広げ、粉チーズを振った面を下にして鶏むね肉を並べます。軽く押してパン粉をしっかり付けたら、裏返して反対側にもパン粉をしっかり付け、こちら側にも粉チーズ大さじ1を振ります。

パン粉と粉チーズを混ぜ合わせてから付けてもいいのですが、別々で付けた方が、食べたときにチーズの風味をしっかり感じます。粉チーズの量を節約もできます。

パン粉は細かいものを使うと食感よく揚げ焼きできますよ。

 

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6. フライパンにオリーブオイルとバターを入れて中火で温め、バターが溶けて泡立ち始めたら、

 

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5を並べて、揚げ焼きにします。

火加減は中火で。今回は26cmのフライパンを使い、IHで190度に設定して焼きました。

 

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7. 写真のようにきれいに色付いたら、裏返します。

あまり動かさずにじっくり火入れすると、きれいなきつね色になり、カラッと仕上がります。

 

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8. 反対側もきれいに色付いたら、取り出して油を切っておきます。

 

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9.揚げ焼きしたフライパンの油をよく拭き取って(もしくは別のフライパンを用意して)トマト缶、トマトケチャップ、水を入れて中火で温めます。沸騰したら30秒ほど煮詰めてトマトソースの完成です。

 

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10.皿にトマトソースを広げ、

 

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レモン、お好みの野菜(今回はサラダ菜、ミニトマト2個)を盛り付けたら、

 

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トマトソースの上に8を並べます。仕上げに粉チーズとパセリを振ります。

チキンカツは、すべてトマトソースに付かないように積み上げて盛り付けるのがポイント。いろいろな味を楽しめます。

 

食べ慣れたチキンカツとは一味違う、コクのある風味に舌鼓

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まずは、トマトソースの付いていないところを、衣のチーズの風味だけで食べてみてください。ザクザク食感でうま味たっぷりの衣と、ジューシーで淡白な鶏むね肉は相性ピッタリ! このままでも十分おいしいです。

次は、レモンをたっぷり絞ってトマトソースを付けて。ほんのり甘みのあるトマトソースにレモンの酸味が加わり、さらに味わいに奥深さが出ますよ。鶏むね肉の揚げ焼きなので重たくなく、食感もいいのでどんどん食べられます。

身近な材料で手軽に作れるミラノ風一口チキンカツレツ。粉チーズとバターでコクのある仕上がりになるので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

作った人:パパイズム

パパイズム

3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。

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企画協力:フーディストノート

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