読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

なんだかちょっと色っぽい名前の新橋「みぼうじんカレー」を食べに行ってみた

新橋 こだわり カレー Pickup

f:id:Meshi2_IB:20150810154641j:plain

唐突ですがみなさん、カレーは好きですか?
そして、美人は好きですか?

僕は両方とも、大好きです。

サラリーマンの楽園、オジサンたちのパラダイスとして日本の経済成長を陰日向に支えてきた新橋。この街に、なんだか色っぽいカレー屋がオープンしたという話を聞いた。そのうえ、店員さんが美人というウワサ。これは、食べに行かずにはいられませんね。ってことで一路、新橋へ。

新橋駅西口、SL広場に面して建つレトロフューチャーなデザインのニュー新橋ビルに「みぼうじんカレー」はある。エスカレーターで3階へと上がると、フロアにはマッサージ店や税理士事務所、中古ビデオ屋など雑多な商店、事務所が並んでいる。訪れたのが昼食時を過ぎた遅めの午後だったためか、シャッターの閉まった店舗も少なくない。

 

新橋はオヤジの街。そして、オヤジの夢は夜ひらく。

f:id:Meshi2_IB:20150810154633j:plain

その一角にあるみぼうじんカレーは、白が基調の清潔感あふれる佇まいだ。入り口のドアの窓ガラスにプリントされたレトロな雰囲気の店名ロゴが可愛らしい。この向こうに美味しいカレーと美人が待っているワケですよね、そうですよね。

f:id:Meshi2_IB:20150810154634j:plain

f:id:Meshi2_IB:20150810154635j:plain

店内はカウンター席に2人掛けのテーブル席が3つ。奥には6人掛けと4人掛けのテーブル席が1つずつ。奥の窓から差し込む光が気持ちいい。

f:id:Meshi2_IB:20150810154641j:plain

対応してくださったのはマネージャーの須藤さんとスタッフの手塚さん。あわわ、ウワサはウソじゃなかったよ!

 

欧風のブラウンカレーに野菜炒めがどっさりと

f:id:Meshi2_IB:20150810154629j:plain
ビーフ野菜炒めカレー(1,000円)、R-1ヨーグルトラッシー(350円)

さっそく、肝心のカレーをいただくことに。

選んだのは須藤さんと手塚さんともにおすすめのビーフ野菜炒めカレーとR-1ラッシー。みぼうじんカレーの基本メニューは欧風のブラウンカレーとライス、そして野菜炒めの組み合わせ。これに、ビーフかチキンを選ぶことができる。須藤さん曰く、夏に入り暑くなってからは、ビーフ野菜炒めカレーの注文が増える傾向にあるとのこと。暑さに負けないよう、身体がビーフを欲しているのかもしれない。

f:id:Meshi2_IB:20150810154638j:plain

ルーはフォンドボーベースの欧風ブラウンカレー。舌触りは柔らかくて優しい。適度な辛さと豊かな甘みのせいでスプーン運びが軽快になる。エスニック系の舌に刺さるような辛さが苦手な人も、これなら大丈夫。「もっと刺激を!」という “辛味ジャンキー” な人は、オプションで辛口(+50円)、あるいは大辛(+100円)をチョイスするといい。

f:id:Meshi2_IB:20150810154640j:plain

野菜炒めの具材はキャベツ、タマネギ、もやし、えのきの4種類。どれも純国産だ。これが、よくカレーに絡む。尋ねてみたところ、野菜の切り方にこだわっているという。ルーに最もなじみやすいサイズを見つけるために試行錯誤したのだとか。炒める際にカレー粉で下味を付けているのだが、これもルーとのマッチングを第一に考えた工夫だそう。

ちなみに、野菜をルーと一緒に煮込むのではなく、別に調理して乗せる形をとったのは、お客さんに少しでも多く野菜を摂ってもらいたいという思いからとのこと。これ、自炊をしている人ならすぐにピンとくると思うけど、カレーって意外と野菜を摂りにくい料理なんですよ。切った野菜を鍋の6〜7割くらい入れたとしても、実際に一食あたりに摂ることのできる野菜の量は本当に少ない。だから、別に調理してカレーに乗せる形にしたんだそうな。

ライスはターメリック(ウコン)ライス。野菜炒めと同様に、カレー粉で香り付けされている。これもルーとの調和を最優先に考えたアイデアだ。ターメリックライスを出すカレー屋さんは少なくないけれど、カレー粉を入れて炊いたライスを提供するカレー屋さんを筆者は他に知らない。ベタな言い回しだが、カレーとライス、そして具材とのハーモニー重視。これが、みぼうじんカレーのエッセンスと見た。

f:id:Meshi2_IB:20150810154630j:plain

付け合せは、淡路島産のタマネギを漬けた自家製ピクルス。これが甘くて実に美味しい。メニューを作るに当たって様々な産地のタマネギを食べ比べたところ、一番甘みが多くジューシーだったのが淡路島産だったんですって。ニンニクと一緒に漬けることでさらに旨味が際立ち、味に深みがでる。食欲にもドライブが掛かる。ちなみに、生のタマネギやニンニクには代謝をよくする成分が含まれていて、頭の血の巡りもよくなるのだとか。カレーもさることながら、このピクルスだけでも買って帰りたい。

f:id:Meshi2_IB:20150810154631j:plain

カレーは飲み物か否か、については議論の分かれるところだが、カレーに合う飲み物の代表格がラッシーであることは議論をまたない。このR-1ラッシーは、名前の通り、R-1(1073R-1)乳酸菌を使ったヨーグルトがベース。R-1乳酸菌は、ウイルス細胞に対抗するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させることから、免疫力の改善に効果があると言われている。加えて、疲労回復や二日酔いに効果のある4種類のベリーをミックス。甘さ抑えめなところも体に良さそう。

f:id:Meshi2_IB:20150810154643j:plain

ほかに、特別メニューとして、スペシャル野菜炒めカレーセットが用意されている。具材の全部乗せ(ライスと野菜炒めは大盛り)に加えてR-1ラッシーと伊勢二見浦の岩戸塩が付く。岩戸塩はミネラルが豊富な無添加の自然塩。夏場に陥りがちな塩分不足に効かないはずがない。ちなみに、天皇家も伊勢の海水から旧来の方法で精製した塩を使っているって知ってました?

 

みぼうじんカレーは母の優しさでできている

カレーを十分に堪能したあとで、みぼうじんカレーができるまでの経緯について、須藤さんと手塚さんにお話をうかがった。

みぼうじんカレーは、もとはオーナーの母上が考案したものだという。

「オーナーのお母様お手製のカレーが美味しいんです。お母様はご主人を亡くして、女手ひとつでオーナーを育て上げたんですね。その、家族のために作ってきたカレーのレシピをベースに、私たちスタッフとアイデアを出し合ったんです。お客さんに、とにかくたくさんの野菜を食べて健康になってほしいっていう思いからできたのが野菜炒めカレーです」(須藤さん)

f:id:Meshi2_IB:20150810154645j:plain

初めて野菜炒めカレーを見たときの率直な感想は、カレーライスの上に乗った野菜炒めのボリュームが大きいことだった。実は、この取材の前に、筆者はいちどみぼうじんカレーに食べに来たことがある。その時はチキン野菜炒めカレーの大盛りを注文したのだが、出てきたカレーの量に圧倒された。これならわざわざ大盛りにする必要はなかった、と思った印象がある。例えてみれば、初めて「伝説のすた丼」にいってそのボリューム感がわからずに大盛りを頼み、出てきたどんぶり見て驚く、あの感じ!?

ところが、話を伺って知ったのだけれど、みぼうじんカレーで出されるカレーのライスの量は、他のカレー屋さんと比べて意外と少ない。

「普段、サラリーマンの方って、お米多めで食べていると思うんですね。チェーンのカレーショップだとライスの量が300グラムくらいあるんです。でも、みぼうじんカレーでは180グラムに抑えています。そのぶん、野菜をたくさん食べて頂きたいから」(須藤さん)

筆者も例に洩れず、たいていの男は炭水化物が大好き。「焼きそばをおかずにご飯を食べる」的な食生活に陥りがちだ。満腹感を満たすことはできても、これでは健康に生活するための条件を満たすことはできない。そこまで気を遣ってくれてたんですね。ありがとう。

f:id:Meshi2_IB:20150810154646j:plain

須藤さん自身、働く男性には健康であってほしいという思いがあるという。

「個人的な思いですけれど、やはり、男性には元気にバリバリと働いてもらいたい。私だけじゃくて、女性はみんなそう思ってるんじゃないでしょうか。日本を元気にするには働く男性のみなさんに元気になってもらわないと。働く女性にも健康で頑張って頂きたいし、ずっと美しくいて欲しい。そうじゃないと、笑顔の連鎖じゃないけど、元気の連鎖は実現しないんじゃないかなって」(須藤さん)

 かたや、「健康志向のカレーっておもしろい!」と思いメンバーに加わった手塚さんは、新橋で仕事をはじめてから、働くサラリーマン対して抱くイメージが変わったという。

「テレビのニュース番組やワイドショーで見ていただけの頃は『うわー、スーツを着た酔っ払いのオジサンだ!』って思ってたんですけれど、汗をかきかきお店にいらしてカレーを食べている姿を見ていると、『みなさん、頑張ってください!』って、素直に応援したい気持ちになってきたんですよね。みなさん本当に優しいんですよ」(手塚さん)

f:id:Meshi2_IB:20150810154632j:plain

店内の黒板にある手塚さん手書きの「ひとりの体じゃないのよ」の文字が妙に胸に染みて、思わずホロリと来てしまった四十過ぎのオジサン(オレ)がここにいます。オレ、疲れてるのかもしれない。バファリンの半分が優しさでできているように、みぼうじんカレーも優しさでできている。

 

で、正味の話、未亡人はどこに?

最後に、スタッフのみなさんは本当に未亡人なのかを尋ねてみたところ、「そのあたりはご想像にお任せします」との答えが、お茶目ないたずらっ子のようなスマイルとともに返ってきた。レシピを考案したオーナーの母上は未亡人だ。これは間違いない。ほか、スタッフの全員が未亡人ではないことは明らかなんだけど、「ウォーリーを探せ!」的にカレーを食べながら想像を巡らせてみるのも楽しいかもしれないですね。秘すればフラワー。

f:id:Meshi2_IB:20150810154636j:plain

みぼうじんカレーはカレーの専門店ながら、お酒も楽しめる。カレーをつまみに一杯、がスタンダードなスタイルだが、酒に合うおつまみ的な新メニューを現在試作中とのことだ。

f:id:Meshi2_IB:20150810154637j:plain

それと、お酒以外のメニューについてはテイクアウトも可能。なお、未亡人のお持ち帰りはできませんので悪しからず。

 

お店情報

みぼうじんカレー
住所:東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル3階 307
電話:03-6205-4690
営業時間 :11:00~22:00
定休日:日曜日・祝日

 

 書いた人:堀江肉文

f:id:Meshi2_IB:20150805230103j:plain

ほりえ・にくふみ。アキバ系ストリートマガジン編集部を経てフリーに。日本のヤヴァいモノ、人、ムーブメントをテーマにWeb、書籍、雑誌などの仕事をしています。1週間でいいから剛力彩芽と付き合いたい。

トップに戻る