『稲花-ineca-食べる通信』黒小玉「ひとりじめBonBon」~ 『食べる通信』を食べてみる 7食目【タベアルキスト】

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 こんにちは! メシ通レポーターのタベアルキスト Sudaです。

「『食べる通信を食べてみる』シリーズ。こだわりの食材と情報誌が届く、『食べる通信』を取り寄せ、どんな食材なのか実際に食べてみよう! という企画です。 

 

『食べる通信』とは?

一般社団法人日本食べる通信リーグが全国展開している食材付き月刊情報誌。

会費制で、読者になると各地域における農水産物の生産者に焦点を当てた特集記事を掲載した冊子と、彼らが収穫した食物が毎月セットで届けられる。

 

第7回は『稲花-ineca-食べる通信』 黒小玉「ひとりじめBonBon」

今回は『稲花-ineca-食べる通信』をセレクトしてみました。

こちらは「稲花」とついていますが、新潟発の『食べる通信』です。

「米」だけではない新潟の様々な「農作物」と、「食を通して見えてくる。女性の生き方、家族のつながり」といったテーマを、女性編集長ならではの視点で取材されています。

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今回の食材

今号の特集は夏の果物「スイカ」。

新潟市西蒲区越前浜のスイカ農家である小林竜典さんが作った「ひとりじめBonBon」という変わった名前のスイカが届きました。

 

こだわり食材:「ひとりじめBonBon」

黒皮の小玉スイカ。といっても真っ黒というわけでなく縞の薄い濃い緑色でした。中の実は鮮やかな赤色で、割ったときのコントラストが美しいです。

小玉ならではの密な甘さと、シャリッとした食感が特徴です。

 

スイカづくしを楽しむ!

今回の『稲花-ineca-食べる通信』には、今回とくにレシピの掲載はありませんでした。たしかにスイカは切ってそのまま食べるのが一番美味しいですね。

でもそれだけじゃ面白くない! と食べ歩きの経験を活用して、今回はさまざまなお料理に仕立ててみました!

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材料一式。サラダ、パスタ、スープ、ピクルス、グラニテ、などを作ってみたいと思います。

 

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まずはスイカをカットします。

大きさや形はお好みで。スプーンでほじくってしまってもかまいません。

 

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種は食感の邪魔になるので取ってしまいましょう。

たこ焼き用のピックが種取りに便利でした。意外な発見!

 

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カットしたスイカの半分はミキサーでジュースにします。

このジュースはスープとデザートのベースになります。

 

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ジュースの半分に甘酒を加え冷凍庫で凍らせます。

 

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ジュースの半量に湯むきしたトマトとパン、ニンニク、オイル、レモン汁、ビネガーなどを加えてガスパチョ風に。

 

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皮はピクルスにします。外皮はかたいので削り落としてスライスに。

熱湯にさっとくぐらせて、ジッパー付き保存袋に入れ、ビネガーやピクリングスパイスに漬け込んでおきます。

 

 

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こちらはサラダ用のカッテージチーズ。温めた牛乳にレモン汁を加えて作りました。

水切り後の重さに対して1%のハーブソルトを加えて冷蔵庫で冷やしておきます。

 

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残りのスイカはパスタ用に。ニンニク、トマトとともに炒めて、甘さを引き出します。

 

これぞスイカの七変化!

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1品目、まずはサラダ。クレソンとミントとともにバルサミコとオリーブオイルで和えるだけ。自家製のカッテージチーズをトッピングに。今回は残念ながらミントが入手できなかったので抜いています。

 

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2品目、ガスパチョ。仕上げにレモンオリーブオイル、バジルソースとカカオニブ、お好みでシナモンを。

 

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3品目。スイカとトマトを具にしたレモンチーズパスタ。ブラックペッパーとスイカも意外と相性良いです。

 

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4品目。皮まで美味しくたべられるスイカ。後味にほんのりとしたスイカの甘みが広がります。

 

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5品目。スイカのジュースと甘酒を合わせ、冷やし固めたグラニテ。食べる直前にオリーブオイルをひと垂らし。トッピングの葉っぱはミントが爽やかでオススメですが、今回は用意できなかったのでバジルを。

 

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6品目。グラニテ用のジュースの残りに牛乳を加えてみました。スイカジュースを多めにした方が美味しいです。

 

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7品目。色々試しましたが、一番手軽で美味しいのは「そのまま」ですね!

美味しくいただくには8℃~10℃が適温といわれているので、冷蔵庫ではなくまるごと水で冷やすのがベストだそうです。

 

「越前浜のスイカ」をブランドにしたい!

『食べる通信』は食材付き情報誌。こだわりの食材と共に、その食材が手元に届くまでのストーリーなども楽しめます。

 

新潟県は全国でも5本の指に入るのスイカの生産量を誇ります。内野や南魚沼の「八色すいか」がメジャーですが、今回届いた「ひとりじめBon Bon」の生産者である小林竜典さんの畑のある、新潟市西蒲区巻地区もまたスイカ作りが盛んに行われています。なかでも越前浜は海岸線の長いなだらかな砂丘地帯であり、水はけや日照がスイカの栽培にはとても適しているそう。

 

それに加え美味しいスイカを作るには、ツルの動きや成長を見ながら、選定や摘花するという作業のタイミングを見計る技術も必要です。そのために積極的に県外へと視察や勉強会へと参加し、地元の農家のあとを継ぐ仲間たちと日々ブラッシュアップしているとのこと。

 

より高い品質のスイカを生産し、「越前浜」をスイカ産地のブランドにするために、真摯にスイカと向き合う日々だそうです。

 

総務省の「家計調査」によれば、新潟市の1世帯あたりのスイカ消費量は県庁所在地の中で1位(※)とのこと。スイカ好きの新潟市民の手で作られるスイカだからこそ、その味にはなかなかのこだわりがありそうです。

新潟県:家計調査にみる品目別ランキング(平成25年~27年平均)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/8334.pdf

 

美味しいスイカが食べたい!

『稲花-ineca-食べる通信』による美味しいスイカの選び方のポイントは下記の通り。

  • 果皮にハリがある
  • 緑と黒のコントラストがはっきりとしている
  • ツルとは反対側のおしりの薄茶色の部分が小さいもの
  • ツルがカットされている場合はへたの回りが少しへこんでいるもの
  • カットスイカの場合は種が黒く、果肉部分の赤と果皮の白の境目がはっきりしているもの

美味しいスイカに出会えますように。

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次回は『つくりびと 食べる通信 from おおさか』から「能勢町 高級栗の銀寄」が届く予定です。お楽しみに!

 

書いた人:Kae Suda

Kae Suda

徘徊系オープンゲッターのフードアナリスト。年間400軒以上の食べ歩きをするタベアルキストで、主にカフェ・スイーツ担当。ニューオープンや話題の店にいち早く足を運ぶのが趣味。

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