
みなさん、東京・四ツ谷にある「しんみち通り」を御存知でしょうか?
四谷見附交差点から新宿方面に向かって延びる細い飲食街です。
実はココ、“四ツ谷の胃袋”の異名を取るほど、細い通りの両サイドには数多くの飲食店が並んでいるのです。昼時は安くて美味しいランチを食べられるお店も多いし、夜は夜でめくるめく飲み屋ワールドへと変身してしまいます。
しんみち通りの特徴は、世界旅行気分を味わえるといっても過言ではないほど、世界各国の料理を楽しめる点。和食や洋食はもちろんのこと、中華料理、韓国料理、フレンチ、イタリアン、アジアン……。現在は閉店してしまいましたが、15年前まではカンガルーやワニを食べることができる、アフリカ料理の店やエジプト料理店もありました。
そんな中、現在もっとも盛り上がっているのが南米系料理店。そこで今回はこれからの季節に嬉しい、メキシカンフードの名店へ誘おうと思います。

ハイ、ここです。「サルサカバナ四ツ谷バール」!
店構えからして、いかにも「ビバ!メヒコ!」な感じでラテンの血が騒ぎます!
だって……

こんな感じですから。店頭の看板からして、なかなかアツイでしょ。
さっそく、お店に入ってみましょう!


ウッディでキッチュな店内はまさにメヒコ(メキシコ)。
現地の装飾品などがディスプレイされていて、雰囲気満点です。いってみれば、首都のメキシコシティというよりも、リゾート地のカンクンという感じでしょうか。

あ、申し遅れましたがブエノスディアス! アミーゴの皆さん、こんにちは。ルチャグルメ覆面ライターのエル・イリエです。
三度の飯は大好きですが、それと同じくらいルチャ・リブレ(メキシカンプロレス)を愛してまして、マスクコレクターでもあります。
もう好きすぎて現地メキシコへ通ってしまうほど。ほらこんな感じで……

初代タイガーマスクとも闘ったソラール選手の御宅にオジャマして、マスクをゲット! ちなみに奥様お手製の本場のメキシコ料理もいただきました。
(なお当方は左側。覆面ライターなので正体は隠しています。ご了承を)
今回、私がかぶっているマスクは下の写真に映っているブラックウォリアー選手(右)のものです。マスクマンの中で一番好きな選手ですが、残念ながら試合で負けて現在はマスクを脱いでしまいました……。

自己紹介はほどほどにして、まずは乾杯からしましょうか!
乾杯はもちろん、「とりあえずセルベッサ」。
日本でいうところの“とりあえずビール”というやつです。
えぇ、メキシコの公用語になっているスペイン語では、ビールをセルベッサと呼ぶんですね。今回は、コチラのセルベッサをご用意いたしました!

最近話題の“死者の日ビール”こと『デイ・オブ・ザ・デッド』。
ちなみに、“死者の日”とは、毎年11月1、2日に制定されているメキシコの祝日。家族や友人が集まって故人に想いを馳せ、語り合い祈りを捧げる日です。ハポン(日本)でいうところのお盆といったところでしょうか。
ただメヒコの“死者の日”は砂糖で作ったカラフルなガイコツを飾ったりと、いかにもラテン的な明るい雰囲気なのです。
さて、この『デイ・オブ・ザ・デッド』は4種類。
右から2番目の「ポーター」はアメリカのビール専門誌・ドラフトマガジンの「ビール・オブ・ザ・イヤー2013」で最高得点である93点を獲得しています。
「左から2番目のヘーフェバイツェンはフルーティーでまろやかな味と香りなのでビールが苦手な方でも美味しいと評判です」とは、お店スタッフの宇野さん談。

それでは呑みますか! サルー(スペイン語で乾杯って意味です)!
さて、乾杯をしたところで、今回は、サルサカバナ四ツ谷バール店に来たらゼッタイ食べたいメキシコ料理四天王をご紹介しましょう。

ま・ず・は……メキシコ料理の基本といったらコレ!「漁師街のタコス」(580円)
メキシコ料理というと辛くて肉ガッツリというイメージないですか?でも、メキシコって地理的に太平洋とメキシコ湾に囲まれているのでシーフードも美味しいんです!
たとえばマグロは漁獲量の多くは日本へ輸出していたりしますし、在メキシコ邦人が寿司屋さんでフツーに握りを堪能していたりするんですよ。
また、LAに近いバハ・カリフォルニア州では肉を使ったタコスよりも、白身魚を巻いて食べるタコス・デ・ペスカード(フィッシュ・タコス)がポピュラーだったり。

コチラのお店では、タコスはエビやタコを使用していまして。
ライムを搾っていただくと、爽やかで何個でも食べられます。もちろん、お店特製のサルサソースもお忘れなく。
ちなみに、このタコス、サイズが小さめなので正確には「タキートス」です。小さな可愛いタコス、という意味です。ちょっと「通」の顔をしたいときに言ってみましょう(笑)。

タコスはお行儀良くいただくものではありません。ぜひガブリと豪快に!
ただ、くれぐれもタコスを水平にして口に運ぶのがベター。じゃないと中の具がこぼれたりソースが垂れますからね。
ちなみに、マスクのデザインによっては口の部分が閉じられたものもありまして。
そんな選手は口の部分を大きく開いたデザインの“食事用マスク”を別に持っていたりします。いわゆるプライベートタイプってやつですが、世の中にはこのプライベートマスク専門のコレクターがいたりするんですよ。めっちゃマニアック!
さて、メキシコ料理のウォーミングアップも終わったということで、ホットなメニューに突入!

「チリ・コン・カルネ」(680円)は、牛肉とうずら豆を煮込んだスパイシーな料理。アメリカ式に言えばチリビーンズですね。メキシコ人にとってはおなじみの味ですが、家庭によって味はそれぞれ。ま、おふくろの味というか味噌汁みたいなもんでしょうか。
ここサルサカバナではバケットを添えて提供。これが「チリ・コン・カルネ」と相性はピッタリ。
ちなみに、メキシコ料理というと主食はタコスを包むときに使うトルティーヤという印象が強いと思いますが、パンもよく食べます。とくに、「トルタ」と呼ばれるサンドイッチは街角に屋台も出ているほどで、庶民の朝食として評判なのです。

う~ん、このスパイシーな香りといったら、まさにムイ・ビエン(素晴らしい)!
なお「サルサカバナ」のチリ・コン・カルネは、牛肉のアウトサイドと呼ばれる部位を刻み、うずら豆と企業秘密でブレンドしたスパイスで煮込むこと数日。手間と時間をかけて作られていて、辛いのはもちろんですが、豆や肉の旨みと甘みも溶け出しているので奥の深い味わいです。ちなみにランチタイムは、この「チリ・コン・カルネ」が食べ放題! 男ならばライスの上にガッツリかけて喰らうべし!
と、ランチの話が出たところで、お昼のメインイベンターのご紹介をしましょう!

ジャン!な、なんじゃぁ、この塊は!
これぞ、ランチ限定メニューの「ブリトー」(1,000円)。
ブリトーは最近コンビニでも販売しているので御存知の方も多いでしょう。トルティーヤで具を巻き包んだ料理です。まぁメキシコ料理というよりもアメリカ寄りの料理で、アメリカ国境の州であるテキサス州にちなんで“テクス・メクス料理”として紹介されることが多いですね。発音的には「ブリート」とも呼ばれていて、現地的にはどちらかといえばコッチのほうが通りが良いかも。

さてさて、いただいてみますよ~。
鉄板がカリエンテ(熱々)なので気をつけてくださいね。
で、脳天唐竹割りの如く、ナイフで開いたらビックリ!
だって、そこには……

肉と野菜がバトルロワイヤル状態でひしめき合ってる…。
まるで、リングに色とりどりのマスクマンが飛び跳ねるルチャ・リブレそのもの。
トルティーヤ、具、ソースの三位一体はウノ、ドス、トレスでピンフォールを奪われること必至。メキシコ料理のスペル・エストレージャ(スーパースター)ですよ、これは。
この「ブリトー」、お店ではランチ限定ですが、メキシカンライス、スープ、サラダ、先ほど紹介したチリ・コン・カルネ、そしてデザートがなんと食べ放題なのです。こんなヘビー級な料理たちをお昼からガッツリ味わえるだなんて……メキシコ料理の神様、グラシャス!
さて、いよいよ今回のメインイベンターの登場です。

ドカ~ン! どうですか! バカですよ、バカ!
あ、これ読んでいる親愛なるアミーゴたちを馬鹿にしてるんじゃないですよ。
“バカ”とはスペイン語で牛肉のことです。
これは「メキシカンパウンドステーキ アミーゴ(450グラム)」(1,780円)と言いまして、サルサカバナの料理のカンペオン(王者)と言ってもよいメニュー。
とにかくブ厚いです。ほとんど肉のチャンピオンベルト。

あまりにもブ厚くて、カットするのもひと苦労。
でも、フォークを刺しただけでも肉汁がジュワ~!
もう、この時点で美味しいということが確定したようなもんでしょ。
んじゃ、スミマセン。いただきま~す。

うぉっ、ビバ!ムイビエン!そんな美辞麗句を並べても表現できないほどの味わいと迫力。 だって、噛むほどに肉汁が口の中で無限に溢れてくるほどのジューシーなんだから。試合でいったら、トペ・スイシーダですよ、もう。リング外まで飛び出ちゃう美味さ。その上、特製のサルサソースがサッパリとした味わいにしてくれるので、約1ポンドでもペロリといけちゃう。
なお、この「アミーゴサイズ」を仲間とシェアするのもモチロンOKですが、ハーフサイズの「アミーガ(女の子の友だちという意味です)」(1,080円)もあるので、自分の腹具合に合わせてどうぞ!
と、いうことで、“メキシコ料理四天王”をペロリといただいたところで試合終了時間が迫ったようなので、アディオス!
……と、いうワケにはいかないようです。
「メキシコ料理で何か忘れてはいませんか?」という声に振り向けば、そこにはスタッフの宇野拳太さんが。その手に握られているのはテキーラ!
そうです、「サルサカバナ四ツ谷バル』にはメキシコの国民酒テキーラも揃っています! と、いうことで延長戦に突入!

セニョール宇野がオススメするのは、まず「カサドレス」(左側:ワンショット900円)!
「ロックで楽しんでください。香り高く、鼻から抜けるテキーラならではの風味が最高です」(スタッフ宇野さん)
もうひとつは「エル・チャロ」(右側:ワンショット900円)で、コチラはライムを搾らずに飲んだほうがテキーラそのものの甘みなどが楽しめるのだとか。
ちなみに、サルサカバナでは常時25種類以上のテキーラを用意しているので、お気に入りの一本を探してみるのもアリ。
それにしても……このテキーラ、き、効きますね……。
「メキシコ料理四天王」は完食=完勝した私、エル・イリエですが、テキーラにはノックアウトされてしまいそうなのでこの辺で。アディオス!
写真:守屋貴章
お店情報
サルサカバナ四ツ谷バール
住所:東京都新宿区四谷1-20-9 1F
電話:03-3225-1774



