タレントとして活躍しながらエンジニアとしての顔も持つ池澤あやかが、ちょっと変わったお店や食べ物を求めて、一風変わった食レポ取材に挑戦！
ただおいしいごはんを食べられるというわけではありませんが、はたしてどうなることやら……。
池澤あやかのめしらぼ。
ざうお 渋谷店で魚釣り→超新鮮魚料理
食とはすなわちエンターテインメント。店の雰囲気も皿の上のビジュアルも食べたときの味も、すべてがわたしたちを喜ばせてくれるものですよね。
さらに素材調達からの調理からのいただきます＆ごちそうさまに至る過程において、食者自身が一手間加えることで食エンタの世界は大きく拡がります。たとえば自分自身でライブクッキングするお好み焼きとか焼き肉のように。
……ということで今回は、その一手間を池澤さんに手がけていただくお店をチョイスしました。
で、渋谷なんですか？
はい、食のスクランブル交差点、渋谷になります。
あ、池澤さんの顔アイコンの髪型や服装が写真と違うというか、ぶっちゃけ前回と同じで申し訳ございません。ちょっとした手違いが発生しました。
ダメじゃないですか、メシ通スタッフさん！
ごめんなさい！ ですので……。
ですのでっ！？
今回、味に関しては、パアアアッとお花畑のように笑顔が顔いっぱいに広がるお店を選びました。
本当ですか？ 前回までを考えると、どうも信用できない……。
ときに池澤さん、魚は好きですか？
大好きです！ この間も海へ釣りに行ってきたくらいです。子どもの頃もおじいちゃんによく連れていってもらってました！
だったら今日の店は絶対にアタリですよ。ボウズじゃないですよ、海だけに。
（うまいこと言ったと思ってるんだろうか……）
魚釣りが楽しめるライブな居酒屋が渋谷にあるんです
到着しました。今日のお店はこちらです。
かわいらしい暖簾ですね。「ざうお 渋谷店」、どんなお店なんですか？
入ってみたらわかりますよ。
こんにち……
わぁっ！
釣り船をモチーフにした店内です。ダイナミックですねぇ。
渋谷のど真ん中なのに！ こんなものが！
店内には生け簀があって、その日の食材を自分で釣って、そのままお店で調理してもらえるんです。
これはライブ感がすごい！
生け簀にいるのは鯛（タイ）、ヒラメ、アジにカワハギ、伊勢エビなどなど。お、ホタテとかの貝類もいますね……って聞いてますか？
つい見惚れちゃってました。いやー、みんなかわいいですね！
中二階にも大きな生け簀があるんですよ。
見たいです！ あっ……！
どうかしましたか？
サメがいたっ！
そのサメはまだ子どもで、ペットとして飼っているそうです。しかし池澤さん、やたらサメに食いつきますね。
か わ い い ！！ 寄ってきてくれましたよ、ほら！
さすがにペットですから、このサメは釣っちゃダメ、食べちゃダメなんですって。
食べられませんよ！ こんなにかわいい子を！
店員さんに釣り竿の手ほどきをしていただき、いざ釣りに挑戦！
自分で釣らなくても料理は食べられますが、そのほうが割高になっちゃうんですよ。例えばタイの一本活き造りですが、全部お店まかせだと3,888円。自分で釣ると2,970円になります。なお釣り竿は無料ですが、餌代が発生する魚もいます。鯛の場合は108円の釣り餌が必要みたいですね。
釣り竿の使い方や釣りの手順などは、店員さんが丁寧に教えてくれるんです。今日は、店長の高福さんにご指導いただきます。
全然難しくないんですね。さあ、何を釣っていいんですか？
お好きな魚をどうぞ。
じゃあ、アジで！
アジを釣るときはエサを使わないそうです。針を口にひっかけるようにして、慎重に……
釣れたっ！
はやっ！
ピチピチです！
お見事です。それでは、もう1匹釣っちゃいましょう。
2匹目もゲットしました！ これは楽しい！ 見てください、このアジのかわいさ！
満喫してますね。
でも、この子、食べちゃうんですよね……。
はい。釣ったからには食べていただきます。それがこのアジへの礼儀でもありますし。
そうですよね、わかりました。
では、もう1匹。次は鯛を狙ってみます。
鯛を釣るには、エサとしてオキアミを使います。オキアミでどうしても釣れないときは、練りエサ、マグロやサーモンの切り身、パプリカなどを使うそうです。
パプリカで釣れるんですか？ 意外すぎる。
鯛にも味の好みがあるってことなんですかね。
生け簀に針を投げ入れて……。あれ、あまりなかなか釣れない……。
釣り竿を振って、動きをつけたりするといいんじゃないですか。
やってみますね。あっ……！
釣れました！ ピチパチしてる！ そして、重いです！
おめでとうございます！
うわぁー、ツルツルだー。かわいいー！
釣った魚は職人技で捌いてもらいます
では、厨房へ移動して、釣った魚を調理してもらいましょう。アジはタタキとフライに、鯛は活造りにしてもらいます。
かわいそうですけど、仕方ないですもんね。彼らの姿、見届けます。
うわっ、さすがに早い！
ちなみに、池澤さんは嫌いな魚とかありますか？
まったくありません。魚はみんな好きです！
そして、見事に調理された魚たちがお皿の上にドーン
さて、料理がやってきました。まずは鯛の活造りです！
ゴージャス！ すごい！
どんどんきますよー、お次はアジのタタキです。
最初に釣った魚だ。あのシュッとした姿が変わっちゃいましたね……。
こっち見てる！ ごめんなさい！ ちゃんと美味しくいただくから許して……！
そして、最後にアジフライです。
うわああああ！ アタマや骨は素揚げだし、こんなの美味しいに決まっています！
さすがにこれだけの料理をお茶や水でいただくというのも野暮ですから、ビールも用意していただきました。池澤さん、お酒は大丈夫なほうですか？
ええ、マネージャーの許可は取っておきました！
……えっと、そういう意味では……まぁ、飲めるってことですね！
それじゃいただきます！ みなさん、カンパイッ！
……ぷはー！ 美味しい！ いやはや、仕事終わったあとのビールは最高ですね！
まだ仕事終わってないっていうか、食レポしてもらうのはこれからですけどね。では、アジフライからどうぞ。
この中でいちばんビールには合うのは、完全にアジフライですもんね！ どれどれ……。
美味しい！ ビールと合います、マリアージュです！ サクサク、ホロホロでジューシー……これだけ新鮮なアジフライが渋谷で食べられるだなんて！
そうでしょうそうでしょう。続いて、鯛の活造りとアジのタタキもどうぞ。
その前に、ちょっと待ってもらえますか？
ん？ どうしました？
お刺身には、ビールよりも合うものがありますよね。店員さーん、すみませーん！
池澤さん、日本酒もいけるクチだったとは……。
ふっ……。日本酒は、甘いのと、サッパリしたのが特に好きなんです。
こちら、日本酒飲み比べセットですね。本日は、「夏純吟 cicala（純米吟醸」）、「純米生酒 浦霞」、「東洋美人 純米吟醸 大辛口」の3種類です。
Cicalaはサッパリめで香りがいいですね！ 浦霞はちょっと重いかな？ タタキには合いそうです。東洋美人は、ほんとにスパっと切れるような辛口！ ちょっとずつの飲み比べって楽しいですね。
それじゃあタタキもいただきますー。
うーん、美味しいー。でも、お命ちょうだいしちゃってる気持ちもあります。複雑です。
鯛のお刺身も美味しい～。命の大切さを学びながらですから、食事に深みがあるし、美味しさが格段にアップしている気もします。このお店いいですね！
これだけではありません。アジのタタキの骨は唐揚げに、鯛のお頭は味噌汁などの材料とすることもできるんですって。
全身まるごといただける……。お魚さんたちにも、お店にも感謝ですね、本当にありがとうございました。
最後は、取材中にずっとご対応してくださった高福さんとパチリ！ 魚料理好きも日本酒好きも、釣りというアクティビティが好きな人も、みんなでそろって行くと幸せになれるお店でした。ご協力、ありがとうございました！
ちなみに、池澤さん、最後はサインをしております。「ざうお 渋谷店」に行かれる際には、入り口付近にご注目を！
お店情報
ざうお 渋谷店
住所：東京都渋谷区神南1-19-3 ハイマンテン神南ビルB1F
電話番号：03-6427-0207
営業時間：17：00～23：00 [L.O.22:00]
おしえてこたえて！ 池澤あやかのお悩み相談室
普段から「ask.fm」で質問にビシバシ答えている池澤さんが、メシ通でお悩み相談室を開設！ みなさんからお悩みをお送りください！
お悩み その1
みうラスさん（30代、男性）
仕事で出された食事や差し入れで「おいしかった、また食べたい」とか「あの番組はいつも食事がおいしい」もしくは「あの仕事は微妙なものばかり食べさせる」といったものを教えてください。
ティーン誌のモデルをやっていたころは、編集部の方が「ティーンエイジャーは肉を食べさせとけばOK！」という思想の持ち主で、叙々苑弁当をいただくことが多かったです。今考えるととても贅沢ですよね。奇妙なものを食べる経験はこの連載が多いですよ、明らかに！
お悩み その2
うおすけさん（26歳、男性）
池澤さん、こんにちは！ 僕はプラモデルを作るのが趣味です。作るのは楽しいのですが、完成品の置場に困ってしまいます。結局箱の中に戻して積み上げているのですが、なにかいい管理方法はありませんか？
難しいですねー。私だったら手元には写真として残しておいて、売っちゃうかもしれないです。自分の手で作ったものが売れるのはすごく嬉しいことですし！
お悩み募集中！
「おしえてこたえて！ 池澤あやかのお悩み相談室」では、みなさんからのお悩みを募集中！ 池澤さんにお悩み相談をしたいという方、メシ通Twitterアカウント（@mesitsu）宛に「ペンネーム」「年齢」「性別」を添えて、相談したい内容をDMで送ってくださいね！
写真：沼田 学
食べた人：池澤あやか
1991年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2006年、第6回《東宝シンデレラ》審査員特別賞受賞。同年、映画『ラフ』にてデビュー。映画『あしたの私のつくり方』(2007年)、『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)、ドラマ『斉藤さん』（NTV/2008年）などに出演。NHK「とっておきサンデー」NHKEテレ「NHK高校講座?社会と情報? 」MCとして出演中。著書に『アイディアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』（大和書房）、共著に『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』（日経BP社）がある。
- Twitter：@ikeay
- 公式サイト：ikezawaayaka.com
書いた人：武者良太
昼はモノ系のレビューやニュース記事作成、夜はディープな居酒屋巡りを嗜む、1971年式フリーライター。CHEAP BUT FUNなオッさん旅を楽しむオジ旅チームメンバーでもある。
