九州、いや全国でもダントツに存在感の薄い佐賀県。初めて本州に引っ越したとき、「佐賀出身？ あの♪ エスエージーエーの？（笑）」「佐賀を“さが”そう（笑）」となぜか「（笑）」付きでリアクションされ、がくぜんとした思い出があります。
しかし最近、佐賀がアツいことをご存知でしょうか！
楽天トラベルの「2014年国内旅行都道府県別伸び率ランキング」では、昨年比22.5％とダントツの伸び率を記録し、佐賀県が1位を獲得。7月には長崎県の軍艦島などとともに、佐賀市の「三重津海軍所跡」が世界文化遺産に登録されました。いま佐賀は大注目の激アツスポットなんです！
そこで今回、佐賀出身・佐賀在住の筆者が「これを買えば間違いなし！」なおみやげを3つピックアップして、どどんとご紹介！ 初めての佐賀観光・出張でおみやげに迷ったときのご参考にどうぞ。
「さが錦」は定番やし、おいしかし、ハズさんばい！
佐賀県民に定番土産を尋ねれば、ほぼ全員が名前を挙げるであろう村岡屋の「さが錦」。
「浮島」と呼ばれる、山芋を練り込みふんわりと焼き上げたカステラ風の生地は絶品。生地に入っている栗と小豆がいいアクセントになっています。
その柔らかいスポンジ生地を上下で挟むのは、しっとりとしたしましま模様のバウムクーヘン。甘すぎず万人受けする上品な味わいです。
個包装なのでおみやげとして配りやすいのもポイント！ 村岡屋店舗の他に、おみやげ屋さんや大きなショッピングセンターなどでも購入できます。
知っとった？ 佐賀のようかんって外がサクサクしとっとよ～
和菓子が好きな人には小城市の「小城羊羹（おぎようかん）」がオススメです。
佐賀県民は、ようかんが大好き！
ようかんの年間消費量は6.3本で、埼玉に続いて第2位（平成26年）にランクインしています。小城羊羹を生産する小城市は人口5万人ほどの小さな市ですが、20数店ものようかん屋さんが軒を連ねています。
なぜ小城でようかん作りが盛んなのでしょうか？
実は鎖国時代、長崎の出島に荷揚げされた砂糖は、佐賀→小倉（福岡県）へと続く長崎街道を通じて、江戸など日本各地に運ばれていきました。そのため長崎街道は「シュガーロード」と呼ばれています。
その結果、街道沿道では和菓子作りが盛んになり、長崎カステラ、小城羊羹など全国でも有名な銘菓が誕生したのです。
シュガーロードの歴史をより深く味わうなら、村岡総本舗（村岡屋とは別会社）の「特製切り羊羹」はいかが？ 表面は砂糖でシャリッと硬いのに、中はしっとりみずみずしい歯ごたえが特徴です。全国でも珍しい、“外側がシャリシャリ”な切りようかんはいかにも佐賀らしいおみやげです。
味は定番の小倉から、きびざとう、挽茶味など6種類があるので、セットで買って食べ比べるのも楽しいですよ！ 賞味期限は2～3週間（季節による）なので、おみやげで渡す際にはご注意を。
自分用へのおみやげは「丸ぼうろ」 がよかよ
「さが錦」「小城羊羹」に並ぶ佐賀銘菓「丸ぼうろ」も外せません。材料は小麦粉・砂糖・卵とシンプルながら、絶妙な配合と職人の技が作る、柔らかでしっとりとした舌触りを楽しめます。子供からお年寄りまでやみつきになる、優しい甘さも特徴です。
写真は「村岡屋」の丸ぼうろですが、「北島」や「鶴屋」も有名です。1枚約75円とリーズナブルなことなら、筆者は子供の頃おやつとしてもよく食べていました。誰かに贈ってももちろん喜ばれますが、帰りの新幹線や飛行機で、佐賀の名残を感じながら丸ぼうろを食べてみるのもオススメですよ。
他にも有明のりや呼子の「いかしゅうまい」、中身が空洞だから「ごまかす」の語源になったとも言われるおまんじゅう「逸口香」（いっこうこう／いっこっこう）など、たくさんのおみやげがあります。ぜひ参考にしてみてくださいね！
書いた人：らいら
1987年佐賀県生まれ、佐賀在住のリモートライター。記事のジャンルはAppleやniconico関連が主だが、執筆の合間に食べるコンビニおやつも同じくらい愛している。好きな食べ物は九州のとんこつラーメン、冷凍うどん、チョコレート。
Twitter：@lyrahm
ブログ：http://lyra.blog.jp/
