
路地奥のアジアを求めて
メシ通読者の皆さん、サワディーカー!
エスニック料理が大好きすぎて、タイ料理屋さんでのアルバイト経験を持つライター川上です。
突然ですが! 私は今、道に迷っています(汗)。

京都で本格タイ料理が食べられるお店を先輩に教えてもらったのですが、薄暗い路地に迷い込んでしまいました……。Google MAPでは、お店はこの辺なんだけど。

まずは西院の駅を出て、信号を渡り西大路通を南下。

コンビニの角の道を左に入ります。
入ったところでストップ。こんなところにタイ料理屋さんなんてあるのかな? もしかして、おちょくられただけなのかしら。とあきらめかけたその時!!
路地の奥に光輝くお店の看板を発見!!

「タイ屋台」……あれだー!! あったァー!!

こちらが今回ご紹介するお店、「タイ屋台 琴音」さんです! よかった~、たどり着いて。先輩、疑ってゴメンね★
到着できてひと安心。さっそく入りましょう。お邪魔しまーす!
本場過ぎるタイ料理が大量に……

▲お店は靴を脱いであがるお座敷スタイル
カウンターと、4人掛けのテーブルが3席。コンパクトなお店です。お座敷のタイ料理屋さんって珍しいですね! にしても店長さん、お店の場所が少しわかりづらいですよね。迷われるお客さんもいらっしゃるんじゃないですか?
店長さん:そうですね(笑)。以前ここで居酒屋をしていた知り合いが店を空けることになり、「この路地裏の雰囲気はタイ料理屋に合うな」と思ってはじめた店なんです。
なぜタイ料理屋なのかとお話をうかがうと、店長がバンコク育ちだから。タイ人は基本的に3食すべて外食。街には屋台がそこかしこに並び、子どもたちは小さい頃から近所の屋台のお手伝いをして育つそう。店長もそのような環境で過ごしたため、飲食店で料理の修業をするわけでなく、自然とタイ料理を学んだと言います。

▲店内をリノベーションし、2014年9月にこのお店をオープン。「琴音」という店名は、前のお店の名前を引き継いだんですって。カウンターのタイ式屋台はなんと手づくり! 現地の調味料やジュースが並んでいます
店員さんにオーダーを伝えると、2つのことを確認されます。
①辛さはどれくらいにするか?
タイ料理の中には、スパイスをたっぷり使用した辛いものもあります。こちらのお店は日本向けのアレンジは一切なし。現地で出されるそのままの辛さが味わえます。他のタイ料理屋さんと比べると辛いので、心配な方は「辛さ控えめ」とオーダーしましょう。
②パクチーは食べられるか?
タイをはじめ、エスニック料理には欠かせない香草。好きな人は大好きですが、苦手な人は本当に苦手ですよね。タイ料理が大好きな私はもちろんパクチーも大好き!「パクチー大丈夫です!どんと来いです!」と強気でお伝えしたところ……。

▲えびの春雨サラダ(2,000円)。価格はすべて通常サイズのものです。メニューはすべてハーフサイズにでき、お値段は半額になります。今回の注文はすべてハーフサイズを注文しました
!?!?!?!?!?!?!?!?!?
なんということでしょう。パクチーで料理が見えません!!
私がパクチー大好物だからサービスしてくれたというわけではなく、「うちはこれが普通なんです」と店員さん。な、なんだとォー!?
「パクチー使ってます」という文言に惹かれ注文したものの、いざ提供された料理はお飾り程度に葉っぱが乗っているだけ……という悲劇に見舞われたパクラー(パクチー好きの意)は私だけではないはず! これや~!ワイはこれを望んでたんや~!
数あるタイ料理屋さんでも、ここまで山盛り食べさせてくれるお店は少ないんじゃないでしょうか? 新緑を抱く山々のようにうず高く盛られたパクチー。

▲おぉ……僥倖……
そして、なんと言ってもデカイ。
これ、ハーフサイズなんですよ。いや、ちゃんとハーフサイズって言ったっけ?
ハードサイズかなにかの間違いじゃないのか。
すみません、もしかして私オーダー言い間違えちゃいましたか?
店員さん「いえ、うちはこれが普通なんです~」
な、なんだとォー!?(2回目)
ハーフサイズながら、軽く4人前はありそうなボリューム。タイ料理界の昇天ペガサスMIX盛りです(ネタが古い)。なぜこんなに大量なのか店長に尋ねてみると、「お腹いっぱい食べて欲しいからです!」との朗らかな回答。そのサービス精神に感動が止まらない……!
「えびの春雨のサラダ(ヤムウンセン)」は、タイ料理の鉄板ですね。エビ、イカ、アサリなどの海鮮(豪華!)、トマト、キクラゲといった野菜もたっぷり。しかし辛い~! よくタイ料理を食べている私でもそう思うほどのレベル。「辛っ!」「旨ァ!」を繰り返し、ちゅるちゅる~と春雨をすする幸せよ。

▲右:「シンハービール」(600円)、左:「チャーンビール」(300円)
タイ料理に合うのは、やっぱりタイのビール!「チャーンビール」は、300円という驚きの価格。もともとタイの労働者用のビールとして親しまれましたが、味の改良を繰り返し、「タイビールと言えばチャーン」と言われるほど有名なビールになったと店長さんに教えてもらいました。あっさりした味でグビグビいける!「シンハービール」も有名なタイビールですよね。スパイシーな味が特徴的です。

▲あさりのチリオイル炒め(1,600円)
きのこ、玉ねぎと野菜もたっぷり入ったアサリの炒め物。レッドカレー炒めもありましたが、今回はチリオイルをチョイス。これもパクチーたっぷりだ!
アサリの旨味と唐辛子の辛味が当然ながらパクチーと相性バッチリ! めちゃくちゃビールと合うので、ビール好きにはオススメ。こちらはさほど辛くなかったです。

▲さつま揚げ(1,200円)。ビール好きの人は是非これも食べてほしい
さつま揚げ自体は辛くないので、添えられている辛いソースをつけていただきましょう。下味がしっかりついているので、ソースをつけずに食べてもOK。おつまみ感覚でパクパクっと何個でもいけちゃいます!
最後までサービス満載!

▲「サービスです~」と店員さんが持って来てくれた揚げせんべい
私はこれが大好きでエスニック料理屋さんに行くと必ず注文するのですが、まさかサービスで出してくれるなんて! 夢中で食べていたら、あっという間になくなっちゃいました……。食べ過ぎ注意!

▲ソフトシェルクラブのカレー炒め(2,600円)
一番評判のメニューを注文! タイ語で「ブー・パッポン・カリー」といって、エビと卵のカレー炒めです。代表的なタイ料理なので、必ず食べてみてください! 衣をつけて揚げたエビとイカに、とろとろ卵が絡み合ってます。これでカレー味なんて、お酒が進むに違いないでしょっ!
ひとつひとつの料理が大きいので、これ以上頼むと机の上に乗り切りません(笑)。お座敷なので、くつろぎながらゆっくり食べられますよ~。

▲本日のフルーツジュース(500円)からグァバをチョイス
ドリンクはタイビールだけでなく、カクテルやジュースも豊富。パッションフルーツやグァバなど、南国らしいフルーツから味を選べます。甘ぁ~いジュースは辛い料理を食べてピリピリした口を癒やしてくれました。
ごちそうさまでした。

ぷはぁ~。食べた食べた~!
メニューは全てハーフサイズでしたが、それでも一品一品が大ボリューム。取材メンバーふたりだけでは兵力不足でした。まだまだ食べてみたい料理があったけど、お腹が限界っ……無念。3人以上で来て、みんなでシェアするのが正解かも。
しかもしかも、これだけ飲んで食べてひとり当たり約2,500円というのも驚きでした。安すぎる!! ワット・ポーの大寝釈迦仏にも匹敵する店長の大きな愛、しかと受け止めました。コープンカー!
すっかり暑い季節は過ぎましたが、ここならいつでも気分は熱帯、バンコクの街角です。タイ料理が大好きなあの子もあの人も誘って、みんなで琴音にGO~!
店舗情報
タイ屋台 琴音
住所:京都府京都市右京区西院三蔵町22
電話番号:080-4243-5102
営業時間:11:30~14:00/18:00~23:00
定休日:不定休
※本記事は2015年9月の情報です。



