2015年9月12日、わたしはさいたま新都心駅に降り立った。
一昨年の「おかあさんといっしょファミリーコンサート」以来だとか、そんなことはどうでもいい。
歩みを進めるにつれ漂ってくるのは……かぐわしき肉のにおい。
肉とロックの饗宴、記念すべき第1回「肉ロックフェス2015」にやってきたのだ!
さいたまスーパーアリーナの中や屋外ステージでは、50組近くのアーティストによるロックフェス。
そして周辺のけやき広場には、24店の肉の名店がずらり!
クラフトビールを中心としたドリンク店が11店にスイーツも2店。
ライブ会場と肉会場は出入りが自由なので、
肉食ってライブ観て、ビール飲んでライブ観て、
なんなら肉食いつつビール飲みながらライブを観てよいのだ。
ひゃっほう、マジ楽園~♪
人手は多いけど、ケヤキがきれいで開放感ある~~~。
並んでいても、食券or電子マネー決済なので流れはよい。
と、とりあえず肉、肉。
こちら、昨秋・今春の肉フェスでチャンピオンとなった
門崎熟成肉 格之進の「門崎熟成肉塊焼き」¥1,400
う~うぇ~い!うううんまあああ~~
味付けはさほどされておらず、肉の味勝負一徹!
歯ごたえもしっかりしており、グルメレポートの鉄板セリフである「やわらか~い♡」とか使えない。
肉、食ってる! というしっかりした噛みごたえ、
味がギュッと詰まった肉の旨みがほとばしり、
野生が目覚めるうまさなんである。
も~、これは飲むしかないっしょ!
松江ビアへるん(島根県)の「ヴァイツェン」¥700
くわ~~っ!!うまあ!!
バナナのようにフルーティな香りで、なんっとも芳醇!
するすると喉に入っていってしまう。
たまんね~!
さてさてお次のお肉は……
地元さいたまの名店、馬肉専門卸問屋 勝馬の馬肉ステーキ ¥1,400
馬のステーキなんて初めて!
牛よりあっさりしていて、鮪を彷彿とさせるような旨み。
肉好き編集のM女子が「肉は飲み物ですね」と言いながらバックバック摂取していく……!
とかなんとか言ってるうちに、さいたまスーパーアリーナ内メインステージで
ものごっつい可愛い子揃いのガールズバンド、Silent Sirenのライブが始まるぞ!
肉持って駆けつけ~!
きゃ~!かわいい~!!
元気いっぱいノリノリのサイサイ~!!
そして客席には肉を食らいながらリズムを刻むお客さんたち。
(注:アリーナ席は飲食禁止の本気モードダンシングピーポーのみです)
ああ、麗しきバンド女子と肉の祭典……肉ロックフェスに栄光あれ!
あんまり可愛いのでライブ後のサイサイを直撃してしまいました。
いえ~い、ロックなポーズで。
彼女たち、実は女子に話題のファッション誌の読者モデル。
もともとバンド経験者で音楽が大好きっちゅうことで結成したガールズバンドなのだ!
あんまり可愛いので肉を差し入れしましたよ。
肉の匠 将泰庵の「黒毛和牛肉寿司」¥1,400
とたんに湧き上がる歓声!
「きゃーっ!嬉しい!やばい!」
「これ一番食べてみたかったやつだ~!」
おおお、肉に喜ぶ女子の黄色い歓声を浴びているだけで、若返るようじゃあ~~
「おいしい~♡」
ベースのあいにゃんこと山内あいなさん(左)&ドラムのひなんちゅこと梅村妃奈子さん。
「幸せ……」
ボーカルのすぅこと吉田菫さん(左)&キーボードのゆかるんこと黒坂優香子さん。
「お寿司の肉ってあんまりないもんね」
「レアな感じがたまんないね~!」
「これ何個食べれる?」
あいにゃん「30皿」
……90個ですね。
海外も含め、各地でツアーを行い、フェスに参加しているサイサイの皆さん。
心に残っている地方のグルメなんつーのはあるんですかね。
「仙台のゆめや! 牛タン串の一個の大きさと厚さが……! 薄切りの牛タンしか見たことなかったので、こんな牛タンがあるんだって衝撃を受けて。しかも柔らかくって~」
「いや~!食べたくなってきた!」
「あんときメチャクチャ食べたよね~」
「ご当地フードは毎回楽しみにしてるんです」
「台湾行った時は小籠包いっぱい食べたよね。お弁当の前の前菜としても食べたよ」
み、見た目と違ってガッツリ系のみなさんや……!
「食べるために、生きてるんです」
名言出たー!!!
「ひなに関しては仕事の確認より夜ご飯の確認だもんね」
ひなんちゅ「誰よりも早く打ち上げの場所確認したいんで」
あんたそんなしれっと……。
ほんとに細いお嬢さんたちながら、
しかしあのライブで発散されるエネルギーを体感すると
そりゃたくさん食べてるんだろうなとわかりますよ。
こちらは出演者のみなさんに特別用意されたBBQカンパニーによる
BBQスペースにて。
トマホークチョップがいい色に焼きあがってますよ~!
サイサイのみなさんは私服に着替えても、まだまだ食べます!
年末には東京体育館でスペシャルライブ「覚悟と挑戦」を開催予定。
「何に覚悟をもって、何に挑戦するのか。2015年の集大成を見に来てくれたらうれしいです。来て損はさせないライブにします!」
最後にいい笑顔いただきました~!
そして我々は、再び肉スペースへ!
ふんがぐぐ……。こちら、編集のM女子。
地元さいたまのefeケバブのドネルケバブ(チキン)¥700 を頬張って一言。
「うーん肉がジューシー! キャベツと絡まっておいしいなあ~。
ケバブあなどってたな~。ボリュームあってうれしいな~」
「食って人生を動かすものですよね・・・・・・
だって美味しいものを食べたいから生きてるんですよね。
え?みんなは違うの?」
「肉ってすごいですよね……だってみんな、これだけの人が、
肉を求めてやってきてるんですよ?」
ああもうぜんぜん一言じゃなかった!!
もうやめて! これ以上名言を繰り出さないで!
翌週のお台場の肉フェスにも行くっていうM女子。
じゃあ取材しちゃえばいいじゃないですか、と言うと
「仕事抜きで肉を堪能したいんで」
と断られた……メ、メシ通の編集さんですよね?
もういい、電気グルーヴのライブが始まるから!
ぎゃーーーーっ卓球~~!!!
♪高いぞ高いぞフ・ジ・サーーーーーン!!!!
たきーーーーっ!!!
プレス席で唯一本気で踊ってる、我々女3人組(編集・カメラマン・ライター)に、
瀧がシルクハットを脱いで深々とお辞儀をしてくれたよ!
えっ……私たちの取材依頼を断った……おわび?
電気はどのメディアも取材全拒否だったから仕方ないけどね……。
私たち、そんなところも……好き!
肉とロックを死ぬほど満喫して、アイドルグループPASSPO☆が歌い踊る野外ステージを名残惜しく眺めながら会場を後にしたのだった。
なんと、すでに来年の開催が決定されている肉ロックフェス。
来年も、行くかって?
行くとも!
万難を排して!!!
書いた人:矢島史
食うこと飲むことでメンタルをやりくりしているライター。収納やライフスタイルなど暮らし系の書籍の執筆協力、広告・クリエイティブ系の方々のインタビューなど。4コママンガも描くんだけど、今はPTAの仕事が大変でお休み中。脳みそがあっちこっちに飛んで落ち着きのない四十路。
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